「私もこっそりケータイ小説を書いていました。わくわくしました」。作家の瀬戸内寂聴さん(86)が「ぱーぷる」というペンネームでケータイ小説を書き、サイト上で発表していたことが24日、分かった。同日、東京都内のホテルで行われた第3回日本ケータイ小説大賞の贈呈式に、同賞名誉実行委員長として出席、あいさつの中で“告白”した。 瀬戸内さんは「ケータイ小説は日本の文学を悪くすると言われていますが、読まれているのには理由があるはず。なぜ読まれるのか知りたくて書いてみた」と語った。 作品は源氏物語の一部をモチーフにした現代の恋愛小説「あしたの虹」。今年5月から9月までケータイ小説サイト「野いちご」に連載、現在約25万ページビュー(閲覧回数)。絵文字も使い、若い人の会話をまねて執筆した。 瀬戸内さんは贈呈式で、「あたし彼女」という作品で大賞に輝いた札幌市在住のkikiさん(23)らケータイ小説作者たちに「書