今保護者から悲痛な声があがっています。 料金が比較的安く、入園に特別な条件がない、公立幼稚園の閉園が全国で相次いでいるのです。 その数は7年間で1400園以上。全国4300あった園のうち、すでに3割がなくなっていて、子どもたちの居場所を奪いかねない事態となっています。 幼児教育の現場で何が起きているのでしょうか。 (おはよう日本ディレクター 山田加奈子) 昆虫が大好きな男の子。 ことしの春、東京・葛飾区の区立幼稚園に入園しましたが、その幼稚園は今年度いっぱいで閉園することが決まっています。 男の子には多動の傾向があります。 集団での遊びがあまり得意でなく、教室の外へ飛び出してしまうこともしばしばあります。 しかし先生は連れ戻すことはせず、好きな遊びに集中できるよう、そばで見守ります。 この日は虫かごを用意。 男の子はダンゴムシを見つけては、夢中になってかごの中に入れていきます。 先生たちは