大阪府警福島署で昨年、未解決の強盗強姦(ごうかん)事件の証拠品を福島署刑事課長だった警部(55)らが捏造(ねつぞう)した問題で、証拠品のたばこの吸い殻は03年の事件直後から昨年夏までの約8年間、歴代の証拠品管理担当者が定期点検などで証拠品リストと吸い殻との照合作業をしていなかったことが、捜査関係者への取材で分かった。昨年5月に発覚した証拠品誤廃棄の後の臨時点検でも照合しておらず、ずさんな証拠品の管理が常態化していたとみられる。府警は再発防止策を徹底する方針。 定期点検では刑事課の管理担当者が他の課員と証拠品の一つ一つをリストと照合し、異常の有無を上司に報告する。未解決事件の証拠品は容疑者が浮上するなど捜査に動きがないと、取り出すことが少ないことから、府警は吸い殻が鑑定直後からなくなっていた可能性が高いとみている。 一方、昨年5月、大阪市平野区で02年に起きた母子殺害放火事件で証拠品の吸