佐野夢果(ゆめか)さん(静岡・掛川東高校3年)は、手足の力が徐々に弱くなる病気が原因で車いす生活を送っている。社会から「障害を受け入れて笑顔で頑張る姿」を期待され、苦しみ葛藤する中で気付いた「ありのままでいる大切さ」を語ってもらった。(文・黒澤真紀、写真・本人提供) 「社会の声」に苦しんで 佐野さんは保育園のときから車いす生活を送っている。「重いものは持てないのですが、日常生活は問題ありません。メールもスマホでチェックしています」。学校には車で送迎してもらい、補助員に教科書の出し入れなどをサポートしてもらいながら授業を受けている。 「障害をもっていてかわいそう」「障害があるのに頑張っていてえらいね」。幼い頃から何度もそう言われ、次第に「障害者は頑張ることが正解とされているのだ」と感じ、苦しくなった。 「社会から求められているのは『障害を受け入れて笑顔で頑張る私』。でも、いつも頑張ることはで
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