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ブックマーク / natgeo.nikkeibp.co.jp (29)

  • アリを「ゾンビ化」する寄生菌、脳の外から行動支配

    Photograph by Anand Varma, National Geographic Creative まるで、SF映画の古典的名作の一つ『ボディ・スナッチャー/恐怖の街』のような話だ。違いといえば、肉体を乗っ取られるのが人間ではなく、アリという点である。 熱帯雨林に生息するオオアリは、ある菌類に肉体をのっとられ、その命令のままに動くという不可解な行動をとる。通称「ゾンビアリ」と呼ばれるこの行動の謎が、新たな研究によって解明されつつある。(参考記事:「ブラジルで発見、恐怖の昆虫寄生菌」) この寄生性の菌類は、アリの体内に侵入し、宿主を支配する。やたらにうろつき回る無為な生活を送らせた後、葉や小枝の下側に噛みついたまま死を迎えさせるのだ。最後には、死んだアリの頭部から子実体を伸ばし、地面に向かって胞子を放出する。下では何も知らないアリたちがこれを浴びて同じようにゾンビになっていく。(

    アリを「ゾンビ化」する寄生菌、脳の外から行動支配
  • 15年間植物状態の男性の意識を回復、定説覆す

    迷走神経刺激の前と後(Pre-VNSとPost-VNS)に、植物状態の患者の脳内でどのように情報の共有が増加したかを表すイラストレーション。(PHOTOGRAPH BY CORAZZOL ET AL) 植物状態が1年以上続いた場合、症状は恒久的とみなされ、回復の見込みはないと考えられてきた。 だからこそ、自動車事故後に15年間植物状態だった男性が意識を取り戻したというニュースは驚きを持って受け止められた。脳は、そのように機能するはずがないのだ。 フランスの研究者が、ある装置を35歳の患者の胸部に埋め込み、迷走神経に電気を流し刺激した(VNS)。迷走神経とは、頸部を通り腹部まで伸びる脳神経で、覚醒や注意に関係している。 この刺激療法を毎日1カ月間続けた結果、あらゆる望みが断ち切られていた男性は、驚くべき回復を見せた。この研究は、9月25日付けの科学誌「Current Biology」に発表さ

    15年間植物状態の男性の意識を回復、定説覆す
  • マリアナ海溝の深海生物、中国最悪の川超える汚染

    映画監督のジェームズ・キャメロン氏がマリアナ海溝の底、水深1万898メートルに到達したとき、その真上には虹が出ていた。(参考記事:「ジェームズ・キャメロン監督と水深1万898メートルの深海底の動画」)(PHOTOGRAPH BY MARK THIESSEN, NATIONAL GEOGRAPHIC CREATIVE) 驚くべき発見だ。地球上でもっとも人里離れた場所といえる太平洋のマリアナ海溝で、高濃度に汚染された中国の河川以上に汚染物質が蓄積されているという報告がもたらされた。 オンライン学術誌「ネイチャー・エコロジー&エボリューション」に掲載された論文によると、ロボット潜水艇を使って深さ約7800~1万メートルで捕獲した甲殻類に含まれる汚染物質の量は、中国でもっとも汚染された川のひとつとされる遼河(りょうが)から水を引いた水田のカニの50倍もの量だったという。(参考記事:「深海への挑戦」

    マリアナ海溝の深海生物、中国最悪の川超える汚染
  • 太平洋「死の暖水塊」の原因が明らかに

    2015年5月の太平洋海面の異常な高温と、2002年から2012年までの平均温度との差を色で示す地図。赤いほど高温で、最も高いところでは3℃高い。紫に近い海域ほど低温で、最も低いところでは3℃低い。近年の暖水塊は「ブロブ」と呼ばれている。(MAP BY AMERICAN GEOPHYSICAL UNION) 2013年の終わりに、科学者たちはアラスカ湾で奇妙な現象が起きていることに気づきはじめた。海面温度が、例年に比べてかなり高かったのだ。 2014年初頭には、米国西海岸の沖合約200kmのところにも暖水塊が出現し、どんどん広がっていって、秋には海岸に到達した。2015年のほとんどの期間と2016年にかけても、カリフォルニア州沿岸や太平洋の他の海域で、海面温度が高い状態が続いた。場所によっては、平均より5℃以上も高かった。(参考記事:「太平洋 大量死をもたらした不吉な暖水塊」) 科学者たち

    太平洋「死の暖水塊」の原因が明らかに
    dissonance_83
    dissonance_83 2017/02/11
    こんなことが起きていることを恥ずかしながら知らなかった。もっと詳細が解明されることを期待したい。
  • 1世紀ぶりに確認、幻の深海生物

    Gorgeous Sea Blob in #MontereyBay! slideshow: https://t.co/EM83EAB7YF #MBARI #larvacean pic.twitter.com/OTklCjVSAf — MBARI (@MBARI_News) 2016年12月6日 1900年に発表されて以来、決定的な目撃情報がなかった謎の生物の存在が、ついに確認された。 上の写真に見られるようにおぼろげなこの生物は、米モントレー湾水族館研究所(MBARI)の遠隔操作型無人潜水機(ROV)が米国カリフォルニア州モントレー湾の深海で捕まえたものだ。オタマジャクシのような形をしたこの半透明の生き物は、オタマボヤの一種で、体長は10センチ足らずしかない。(参考記事:「深海水族館の謎の生きもの」) ただし、タンパク質とセルロースの「家」を身にまとい、その直径は1メートルを超える。使い捨

    1世紀ぶりに確認、幻の深海生物
  • 人類は暴力とともに進化、ただし現代は例外的

    コンゴ民主共和国の自然保護区で「スパーリング」をするボノボ。(Photograph by Cyril Ruoso, Minden Pictures, National Geographic Creative) 人間の暴力性は、霊長類の祖先からずっと受け継がれてきたものだという研究成果が9月28日付けの科学誌「ネイチャー」に発表された。それを見て「ほら、当は私たちもただの動物じゃないか」と考えることはたやすいが、そんなに簡単に言ってしまっては動物への理解が足りないようだ。 この研究で科学者たちは、相手を死に至らしめる暴力的な行動事例について調査した。捕者と被捕者など、別種の動物を殺す行為ではなく、共いや子供の殺害、争いなど、同じ種の中で起きたものが対象だ。(参考記事:「【動画】衝撃、子グマをべるホッキョクグマ」) 科学者たちは、トガリネズミから霊長類まで、1000種以上の哺乳類の約

    人類は暴力とともに進化、ただし現代は例外的
  • 新種のアリ、毒ガエルの胃から発見

    新たに発見されたアリは体長6ミリほど。アゴは獲物をとらえるのに使われるのかもしれない。(PHOTOGRAPH BY C. RABELING & J. SOSA-CALVO) 新種の発見に挑む科学者と聞くと、地面に残された正体不明の足跡をたどったり、密林を切り開いて進んだりといった光景を想像する人もいるだろう。しかし発見は、時としてもっと身近な場所に潜んでいる。 新種の熱帯アリLenomyrmex hoelldobleriは、エクアドル産の毒ガエルの腹の中から発見され、2016年9月に学術誌『ZooKeys』に発表された。 「小さな悪魔」がべていた 論文を執筆した米ロチェスター大学のアリ研究者クリスチャン・レイベリング氏によると、鮮やかなオレンジ色をしたこの毒ガエルは、通称ディアブリート(スペイン語で小さな悪魔の意、学名Oophaga sylvatica)と呼ばれ、アリを好んでべることで

    新種のアリ、毒ガエルの胃から発見
  • 犬は飼い主の言葉を理解している、脳研究で判明

    fMRI装置の中で動かないよう、イヌたちをしつけるには数カ月を要した。(PHOTOGRAPH BY ENIKŐ KUBINYI) 飼い主にしてみれば、イヌに自分の言葉が通じているのは当たり前であり、科学的な研究など不要だろう(筆者を含むネコの飼い主は、いささか心もとないが)。 だが、人が発する言葉のうち、イヌたちが何に反応しているのかは、必ずしも明らかではない。 最新の脳スキャンによれば、飼い主が「いい子だね!」と言葉を掛けるとき、イヌは単語とその言い方の両方を聞いているという。人間の会話では単語とイントネーションのどちらも大切だが、イヌにとっても同様なのかは、これまで分かっていなかった。 8月29日付で学術誌「サイエンス」に掲載された研究で、イヌの脳も人間と似た方法で情報を処理していることが判明した。 英ニューカッスル大学の神経心理学者で、この研究には関わっていないクリス・ペトコフ氏は、

    犬は飼い主の言葉を理解している、脳研究で判明
  • 世界で増える野鳥の奇形、原因は新種ウイルスか

    米アラスカ州ホーマーで見かけたアメリカコガラ。鳥ケラチン障害に特徴的なくちばしの奇形が見られる。アラスカで1年を過ごすアメリカコガラは、この奇形が起こると羽づくろいができなくなり、餓死か凍死に至ることが多い。科学者たちはこのほど、アラスカ内外に広がっていると思われるウイルスが原因ではないかと発表した。(PHOTOGRAPH BY MARTIN RENNER) 米国アラスカ州にいる数千羽の野鳥で、くちばしが異常に伸びて湾曲する奇形が確認されている。この原因は長らく不明だったが、最新のDNA分析技術を用いた分析により、20年来の謎が解明に近づいている。 分析の結果、コガラウイルス(poecivirus、コガラ属のウイルスの意)という新種のウイルスが、コガラやカラスなどの鳥にくちばしの奇形を起こしている可能性があると判明した。くちばしがゆがんだ箸のように交差してしまうこともあり、そうなると餓死し

    世界で増える野鳥の奇形、原因は新種ウイルスか
  • ナショナルジオグラフィック NATIONAL GEOGRAPHIC.JP - フォト

    Q:温暖化が急速に進む北米東海岸のメーン湾。ロブスターに生じる可能性がある影響は? 外骨格が強化される幼生がより速く成長する外骨格が溶ける

  • 火星の重力マップ公開、驚きの新事実が明るみに

    新たに作成されたカラフルな火星地図は、場所による重力のばらつきを示している。白く見えるのはタルシス三山などの重力が大きい領域で、青く見えるのは峡谷などの重力が小さい領域だ。(MIT/UMBC-CRESST/GSFC) このほど米NASAが火星の重力データを使って地図を作成し、公開した。美しいだけでなく、火星内部の核から周囲の大気まで、目で見ただけではわからない地質学的な詳しい特徴が新たに示されている。 米マサチューセッツ工科大学のアントニオ・ジェノバ氏らは、火星探査衛星3機16年分の軌道データを分析し、軌道と速度のふらつきから、位置による重力のばらつきを明らかにした。3月5日に科学誌「Icarus」に発表された火星の地図は、太陽系で最も高い山であるオリンポス火山の頂上からマリネリス峡谷の底まで、この重力のごくわずかな違いを画像として示したものだ。(参考記事:「オリンポス山、“太陽系最大”を

    火星の重力マップ公開、驚きの新事実が明るみに
  • 歯の汚れが古代人の暮らしを解き明かす

    ヒトのDNAと細菌を含む化石化した歯垢。歯垢から、古代の文明の手がかりも得られるはずだ。 (Photograph by Siphiwe Sibeko, Reuters) 歯医者にとっては厄介なあるものが、考古学者にとっては喉から手が出るほど貴重なお宝だった。700年前の歯についた歯垢から、研究者たちがDNAを採り出すことに成功したのだ。古代の暮らしを知る手がかりになる。 歯石や歯垢、べかすといった、歯医者がかき落とす固まった歯の汚れには、古代人の歯や骨の25倍ものDNAが含まれている。形質人類学の専門誌『アメリカン・ジャーナル・オブ・フィジカル・アンスロポロジー』に発表された論文の中で、クリスティーナ・ワーリナー氏と共同研究者たちは、歯垢を研究に取り入れた経緯について詳述し、その手法を用いたからこそ、古代世界の情報を収集できたと述べている。 歯石は、人がまだ生きているうちから歯垢が固まっ

    歯の汚れが古代人の暮らしを解き明かす
  • メスの交尾器を破壊するクモ、日本でも発見

    交尾後、オスがメスの交尾器を破壊するギンメッキゴミグモ。(Photograph by Kensuke Nakata) 性的共いから自己犠牲まで、奇怪な性癖をもつクモ。そしてこのたび、新しい研究によって、メスの交尾器を破壊するクモがまた発見された。(参考記事:「「孔雀グモ」、派手な求愛は命がけの進化の産物」) 円網をつくるコガネグモ科の一種であるギンメッキゴミグモ(Cyclosa argenteoalba)。このオスは交尾(交接)のあと、おそらくほかのオスと交尾しないようにするため、メスの交尾器を破壊する。 科学誌「Biology Letters」に発表されたこの研究により、2015年に同じ行動が報告された別種のキタコガネグモダマシ(Larinia jeskovi)に新たな仲間が加わったことになる。(参考記事:「交尾の後にメスの交尾器を壊してしまうクモを発見」) 自分が確実に父親になるため

    メスの交尾器を破壊するクモ、日本でも発見
  • 第4回 なぜ霊長類はまた3色型色覚を獲得したのか

    霊長類は教科書的に言っても、視覚の動物であるというふうに昔から言われている。発達した視覚システムが霊長類の大きな特徴だ、と。 眼球が正面を向いていて立体視ができるとか、視細胞の密度が高くて、空間解像度が高い(デジカメでいうと、画素が多い)とか、さらには3色型色覚。 前回は、魚類の色覚の話で、ゼブラフィッシュは4色型色覚を持つのみならず、水面方向と正面や水底方向で、網膜上に違うセンサーのセットを持っていることを知った。

    第4回 なぜ霊長類はまた3色型色覚を獲得したのか
  • 第1回 色覚はなぜ、どのように進化してきたのか

    ふだんの生活で、ぼくたちは日々、目を通したいわゆる視覚情報に晒されている。 もちろん、耳や鼻や皮膚などにある様々なセンサーを通しても、環境を認識しているわけだけれど、その中でも、目からの情報は膨大で、圧倒的に思える。活字を読むのも、ネットを見るのも、主に視覚情報を通じてだ。 そして、ぼくたちの視覚には「色」がある。赤だとか緑だとか青だとかを区別できるというのは、ただ明るい暗い(明暗)だけを識別するよりも、便利なことが多いし、しばしば、「美」を感じるきっかけにもなる。情緒的な言い方にすぎるかもしれないが、色覚があるからこそ、世界は彩りにあふれて、美しい。 実は色覚について、強い関心を持ってきた。小説の中でも、特異な視覚を持った一族を登場させたことがある(『天空の約束』と『雲の王』)。もっと知識を深めたいと思っていたところ、東京大学の柏の葉キャンパスに、色覚をめぐって幅広く、かつ、深く追究して

    第1回 色覚はなぜ、どのように進化してきたのか
  • 天才を作り出す?「賢い遺伝子」の研究は是か非か

    高い学習能力を持つ子どもたちがいる。それが遺伝子によるものであることを明らかにすることが、その子たちのためになるのだろうか?(PHOTOGRAPH BY DAVE THOMPSON, PA WIRE, AP) 平均より背の高い人がいれば、大きな腰、明るい色の髪、長いつま先、平たい足を持つ人たちもいる。こうした私たちの見た目に遺伝子が関係していることに異を唱える者はいない。しかし、知能はどうだろう。遺伝による性質と言えるのだろうか。 受精後まもない「胚」の段階で遺伝子操作を行う技術が現実のものとなりつつあるなか、近い将来、人工的に知能を高めた赤ちゃんを作れるようになる日はもはや夢物語ではないかもしれない。 しかしその前に、知能に貢献する遺伝子についてよく理解しておかなければならない。一部の科学者は「賢い遺伝子」の存在を追い求め、彼らの研究は激しい非難の対象になっている。最も恐れられるシナリオ

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  • 「最強生物」クマムシ、衝撃のDNA構成が判明

    クマムシは驚くべき能力の持ち主だ。渇水などの過酷な状況でも生き抜くことができる。(PHOTOGRAPH BY ROBERT PICKETT, VISUALS UNLIMITED/CORBIS) 水生の無脊椎動物であるクマムシは地球上で最もたくましい動物と考えられている。緩歩(かんぽ)動物と総称されるこの小さな生物は、凍えるような寒さや長期の渇水、大量の放射線に耐えられるだけではない。知られている限り、真空でも生き延びられる唯一の動物だ。(参考記事:「宇宙生物学とクマムシと私」) この目に見えないほど小さな怪物の体は何でできているのだろう? クマムシは存在自体が驚きだが、この疑問の答えも衝撃的だ。 さまざまな生物のDNAをミックス 11月23日付の科学誌「米科学アカデミー紀要(PNAS)」に掲載された論文によると、クマムシには全体の17.5%にも相当する大量の外来DNAが含まれているという。

    「最強生物」クマムシ、衝撃のDNA構成が判明
  • 史上2番目の大量絶滅、原因は有毒金属とする新説

    写真のような珪藻類は、海中で高濃度の金属にさらされると奇形を起こすことがある。最新の研究によると、鉛などの金属が古代の海洋生物に奇形を引き起こし、史上2番目に大きな大量絶滅につながったという。(Photograph by Bill Curtsinger, National Geographic Creative) 史上2番目に大きいとされる4億年前の大量絶滅は、海中で爆発的に増加した有毒金属が原因だった可能性があるとする論文を、フランス、リール大学などの研究チームが学術誌「Nature Communications」に発表した。高濃度の鉛、ヒ素、鉄などが、古代の海で繁栄していたプランクトンに似た微生物に重度の奇形を生じさせたという。(参考記事:「三畳紀末の大量絶滅、原因は溶岩の噴出」) この大量絶滅は、4億4500万年前~4億1500万年前、オルドビス紀からシルル紀にかけて起きた。当時、地

    史上2番目の大量絶滅、原因は有毒金属とする新説
  • 日本の切り紙「網」の技術で太陽電池の集光3割増

    平らな薄膜太陽電池に切り込みを入れ、太陽の動きに合わせて引っ張ると、表面に太陽光を受けやすい傾きがついて、集光効率を最大化することができる。(PHOTOGRAPH BY AARON LAMOUREUX, UNIVERSITY OF MICHIGAN ) 最先端の太陽電池パネルのコンセプトは、2つの道具によってもたらされた。紙とハサミだ。 日の切り紙細工からヒントを得た米ミシガン大学の研究者が、七夕飾りの「網」のように広がる太陽電池を開発した。太陽の動きに合わせてこの太陽電池を引っ張ることで、表面に太陽光を受けやすい傾きが生じるおかげで、効率よく集光できる。このアイデアに関する詳細な論文は、9月8日に「Nature Communications」誌に掲載された。 太陽の位置は刻々と変わっていくのに、太陽電池パネル自体は基的に動かないため、自動的に太陽を追尾する架台の上に載せないかぎり、常

    日本の切り紙「網」の技術で太陽電池の集光3割増
  • 深海で「悪夢のような」新種のアンコウを発見

    メキシコ湾で発見された新種のアンコウ3体のうちの1つ。(PHOTOGRAPH BY THEODORE PIETSCH) 深海生物の見た目は、気度満点だ。針のような歯を使ったり、発光液を噴き出したり、伸びる顎を見せびらかしたり。そんな醜い仲間の中でさえ、この新種のアンコウは群を抜いている。 Lasiognathus dinema と命名されたこのアンコウは2011年、ディープウォーター・ホライズンの石油流出事故の影響を受けたメキシコ湾北部を調査しているときに発見された。(参考記事:「メキシコ湾で新種の魚、原油で危機」) 「流出事故発生時、湾内の深海にどんな生物が生息しているか、十分なデータがありませんでした」と語るのは、米フロリダ州フォートローダーデールにあるノバサウスイースタン大学の魚類学者、トレイシー・サットン氏だ。 サットン氏のチームは、米海洋大気局(NOAA)の委託を受け、2010

    深海で「悪夢のような」新種のアンコウを発見