タグ

ブックマーク / joi.ito.com (8)

  • AI時代の仕事の未来 - Joi Ito's Web - 日本語

    The library at the Minerva Priory, Rome, Italy. 訳:Hiroo Yamagata 最近、技術研究者、経済学者、ヨーロッパの哲学者や進学者たちとの会合に参加した。参加者は他に、アンドリュー・マカフィー、エリック・ブリニョルフソン、リード・ホフマン、サム・アルトマン、エリック・サロビル神父だ。ぼくにとってこの会合が特におもしろかったのは、会話に神学的(この場合キリスト教的)な視点があったことだった。話題の中に出てきたのが、人工知能仕事の未来だった。 機械が人間にとってかわり、多くの人々を失業させるのではという問題は、何度も繰り返されてはいるけれど、未だに重要であり続けている。サム・アルトマンらは、生産性の激増は経済的な過剰を作り出して、失業者にはユニバーサルな「ベーシックインカム」を支払えるようになると論じた。ブリニョルフソンとマカフィーは「負

    dkoji
    dkoji 2016/06/23
  • フィンテック・バブル - Joi Ito's Web - 日本語

    Photo by Martin Thomas via Flickr - CC-BY 訳:Shin'ichiro Matsuo 2015年のブログポストで、ビットコインがいろんな点でインターネットに似ていると思っている話を書いた。そこで使ったメタファーは、ビットコインは電子メール――最初のキラーアプリ――みたいなものであり、ビットコインに使われているブロックチェーンはインターネットのようなものだ――つまり電子メールをサポートするために普及したけれど、その他の実に多くの目的にも使えるインフラ――というものだった。ぼくは、インターネットがメディアや広告に対して果たしてきたものと同じ役割を、The Blockchain(訳注:ビットコインのブロックチェーン)が金融や法律に果たすのではないかと示唆した。 今でもぼくはこれが正しいと思っているけれども、産業界は舞い上がりすぎている。10億ドル以上のお金

    dkoji
    dkoji 2016/06/17
  • 簿記と会計の再発明 (確実性を求めて) - Joi Ito's Web - 日本語

    会計は金融、ビジネスの根底にあり、軍隊を作ったり都市を建設したり、大規模なリソース管理したりといった活動を可能にする。実際、会計こそまさに世界が価値あるもののほとんどを追跡管理する手法だ。 会計はお金より昔からあり、もともと古代コミュニティが限られたリソースの追跡と管理に使っていた。7,000年以上も前のメソポタミアに会計記録があって、物々交換を記録している。時代とともに、会計は取引の言語となり、情報インフラとなった。会計と監査は、エジプトやローマのような大帝国の建設も可能にした。 会計が拡大するにつれて、羊だの穀物の山だの材木の束だのを数えるだけでなく、リソースの計算と管理にあたって、その交換価値を使いお金という抽象的な単位に基づいて計算するほうが、筋が通るようになった。交換だけでなく、お金は支払い義務の記録や管理も可能にした。だから初期の簿記は、個人同士の約束や取引を記録しただけだった

  • 「創造性のコンパス」モデル - Joi Ito's Web - 日本語

    このフレームワークが最初に話題に出たのはJohn Maeda(ジョン・マエダ)との会話中だったと思う。発端となった見解は、芸術家と科学者の間の連携相性がよく、デザイナーとエンジニアとの間でも連携相性が良いのに対して、科学者とエンジニア、および芸術家とデザイナーだと相性が悪い、というものだった。エンジニアとデザイナーは物事の実用性に着目し、観察と問題の制約の把握を通じて解決法を編み出すことで世界を理解しようとする傾向にある。一方で芸術家と科学者は、自然や数学からインスピレーションを受け、純粋なる内的なクリエイティビティを通じて創造を行ない、単なる実用性などといった不完全なものではなく、真実や美しさなどの要素との関連が大きい形での表現や体現を追い求める。これはすなわち、脳には、左右の半球に分割する以外にも多くの分けかたがあることを意味する。 しかし僕は、面白く印象深い創造を行うにはこれら4つの

    dkoji
    dkoji 2013/08/04
  • インターネット、イノベーションそして学習について - Joi Ito's Web - 日本語

    僕がニューヨーク・タイムズ紙に書いた「イノベーションを迫られ続けるオープンソース社会」の元のバージョンをここに紹介したい。ニューヨーク・タイムズ紙版も悪くないが、オリジナルはこちらだ。 -- インターネット、イノベーション、学習について インターネットは、当は技術というよりも信念の体系、すなわち信条と呼べるものだ。 自分のコンピュータに小さなソフトウェア「MacPPP」をインストールした日を、僕は明確に覚えている。「MacPPP」はコンピュータ上で実行中のプログラムをグローバルなインターネットに接続するためのものだ。こじゃれたテレックス装置であった僕のコンピュータは、これを入れた瞬間、我々が今日当たり前のように享受しているマルチメディア的なインターネットの原始バージョンとも呼べるものに変貌を遂げた。 僕は当時、テレビ映画そして音楽に関わる仕事をしていて、インターネットが何もかもを変える

    dkoji
    dkoji 2011/12/09
  • LinkedIn Japan - Joi Ito's Web - 日本語

    知っている人も多いと思うけれど、僕はReid Hoffmanと長い間共に仕事をしている。中でも彼が創業したLinkedIn、特にその日展開については、最初から一緒に考えてきた。 LinkedInがグローバルに拡大している中、日展開の重要性が増している。このため最近は僕もよりフォーマルな形でLinkedInにアドバイスをするようになってきた。 日は、今まさにLinkedInを必要としている。LinkedInは「ソーシャルネットワーク」ではない。「プロフェッショナルネットワーク」なのだ。このネットワークを通じて人々は、社会人としてのアイデンティティを確立したり、ビジネスの専門知識や情報の共有をしたりすることができる。自分に大切な分野についてプロフェッショナルな知識を増やすことも可能だ。 プライバシーについての問題が大きな懸念材料になっている昨今、ゲームやソーシャルネットワークなどのカジュ

  • Joi ItoとSeth GodinのQ&Aインタビュー - Joi Ito's Web - 日本語

    Seth GodinのLinchpin Postsのためのインタービュー。 Seth: 現在仕事をしているシンガポールにおける企業家をとりまく環境について簡単に教えてください。そこで成功を収めている理由とは? Joi: シンガポールには興味深い要素がたくさんある。国家規模が小さいので政府がとてもうまく組織されていて、シンガポールを非常に効率的に、柔軟に運営できている。賢い人材には容易にビザを発行する方針で、中東、アフリカ、インド、中国、日との間に短時間の直行フライトがある。英語を話し、インフラも非常によく整っている。 10年前、最初のインキュベーター会社を経営している時にシンガポールと提携しようとしたが、まだ少し早すぎた。現在はいくつかの点で状況が変化した。技術面の進歩により、より少ない人数とコストでより多くのことを実現できるし、消費者向けインターネット会社は社会的にも世界的にも発展を遂

  • アップサイドとダウンサイド、どちらに注力するか - Joi Ito's Web - 日本語

    長年にわたり、Reid Hoffmanと僕は、ベンチャー投資や、ベンチャーで成功の鍵となる要素について色々と話し合ってきた。Reidは紙ナプキンに小さなグラフを描いて、ダウンサイドへの注力とアップサイドへの注力の違いについて話すのが好きなんだけど、その話を少し肉付けして皆さんにもご紹介しようと思う。 販売重視の通常の企業や組織は、営業がうまくいっていれば毎月売り上げが伸びていく。売り上げを伸ばすために相当な量のエネルギーが使われている中、長期的にみると大抵はそこそこの売り上げ成長率で頭打ちとなっている。 一方で、企業のダウンサイドというのは際限ないものだ。プロジェクトの運営が不適切だと、無限に近い費用がかかってしまいかねないし、運営会社に大量の出費を強いるリスクが無数に存在する。 企業の規模が大きく、定着の度合いが強いほど、組織全体としてリスクを軽減し、コストを最小限に抑えることで利益を増

  • 1