タグ

ブックマーク / note.com (802)

  • 64画の漢字「𪚥」が「テツ」と誤読されるようになった経緯|nkay

    「𪚥」という漢字の音読みは「ショウ」ですが、現在は「テツ」と読む人が多くなっています。これは『大漢和辞典』という有名な辞典が「テツ」と記載したためです。この読みは、昔の中国の辞書『字彙補』に書かれた「𪚥」の説明を誤って解釈したことに由来します。それが『大漢和辞典』に掲載された結果、来の読みとは違う「テツ」が広まったのです。さらに、この辞典には他にも同じような読み間違いがいくつもあり、それらは二次的な資料をそのまま使って確認を怠ったことが原因と考えられます。この記事では、こうした読みの誤りがどのようにして起こったのかを、音の変化や漢字の歴史をもとにわかりやすく説明しています。 (記事公開後の修正:ヘッダ画像を変更、第1章に一文追加、第6章の誤字三箇所を修正しました。) 1. はじめに漢字の中には、画数が非常に多い、普段目にすることがほとんどないような文字もあります。そのひとつに「𪚥」

    64画の漢字「𪚥」が「テツ」と誤読されるようになった経緯|nkay
    dlit
    dlit 2025/04/10
  • 「さす九」ということばに九州出身の私が思うこと|∠まつおかあおい

    この記事は「性差別を批判する文脈であっても,個人を出身地に結びつけて差別してはならない。差別是正のために他の差別を重ねることはよくない。」ということを言いたくて書きました。 1. 最近のSNS上で見られる「さす九」ということばネット上では「九州男児激やばエピソード」とでも称すべきエピソードがたびたびバズるようになっています。 内容の多くは,九州出身の男性から男尊女卑的思考が背景にある差別的な言動を受けたというものです。 そして,やや異なった構造の投稿もTwitterで見られるようになりました。 それは,「男尊女卑的な言動をする人の出身地を聞いたら九州出身でお察し」や,性犯罪,セクハラを報じるツイートに対して「犯人見たら九州出身者でさすが九州」といったツイートです。 「さすが九州」を略した「さす九」という言葉は,九州出身者が男尊女卑的な行動をした場合に揶揄するスラングとしてTwitterでよ

    「さす九」ということばに九州出身の私が思うこと|∠まつおかあおい
    dlit
    dlit 2025/03/13
  • 言語学者が継承のためにできること:自然談話を記録する営み|下地理則(九州大学人文科学研究院 教授)

    この原稿は、令和6年度10月13日開催、シンポジウム『シマクトゥバ継承で研究者がなすべきこと』で、私が講演した部分の書き起こし原稿をもとに、修正加筆し、また当日のスライドで使用した音声や画像を加えたものです。このシンポジウムの全体の様子は『しまじまのしまくとぅば6』(令和6年度 消滅の危機にある方言の記録作成および啓発事業)に収録されていますが、一般に流通しない報告書なので、私の講演部分のみ、ここで公開します。 シンポジウムの詳細 シンポジウム『シマクトゥバ継承で研究者がなすべきこと』 令和6年度10月13日開催@沖縄県立博物館 【パネリスト】 下地賀代子(沖縄国際大学総合文化学部 教授) 「地域と研究者との協働による継承活動の実践」 下地理則(九州大学大学院人文科学研究院 教授) 「言語学者が継承のためにできること:自然談話を記録する営み」 狩俣繁久(琉球大学戦略的研究プロジェクトセンタ

    言語学者が継承のためにできること:自然談話を記録する営み|下地理則(九州大学人文科学研究院 教授)
    dlit
    dlit 2025/03/12
  • みんなの母語デー2025まとめ|まつーらとしお

    言語学関係のみなさん、明日2月21日の #国際母語デー に合わせてこの日に何か簡単なブログ記事を書きませんか? #みんなの母語デー を付けてくれたら私がちまちま拾ってまとめます。記述だとか理論だとか問わずいろんな分野の人が書いてくれるといいなー?(チラッチラッ — まつーらとしお (@yearman.bsky.social) 2025-02-20T00:44:19.719Z 「そこで」というわりに投稿日が前日なのから突発的というか思いつきの企画だったのが分かると思う。 そんな企画に協力してくださった方の投稿を以下にまとめていくのでぜひご覧頂きたい。一応ブログを想定したのだけど,SNSも含めてTwitterBluesky,noteはてな,FBあたりでハッシュタグ #みんなの母語デー を付けて探したのを手当たり次第に貼ってみた(ただしSNSは1アカウントにつき1ポスト)。まあまとまりには欠

    みんなの母語デー2025まとめ|まつーらとしお
    dlit
    dlit 2025/02/21
    あとで記事を書く予定/書いた:https://dlit.hatenadiary.com/entry/2025/02/21/180243
  • omnibus の bus は「人々」ではない|ご

    bus→人々?我々が日常的に利用する公共交通機関の一つにバスがあるが、この日語になっている「バス」は、もちろん英語の bus から来ている。そして、この bus という英語は omnibus の語末音節を残した省略語に由来し、その成り立ちの珍しさ(省略語は頭の方を残すことが圧倒的に多い)からしばしば話題になる。 ところで、先日Twitter上でこんな言説を見かけた。 omni bus(オムニ→全ての、バス→人々=“みんなの為の”からオムニが抜けてバス(人々) bus は「人々」という意味ではないし、そもそも omnibus で一語なので omni と bus で区切れるわけでもない。誰が最初に言い出したのかは明らかではないが、ネットで検索すると次の記事にぶつかった。 「omnibus」の意味・「omnibus」とは 「omnibus」はラテン語の「omnis」(全ての)と「bus」(人々

    omnibus の bus は「人々」ではない|ご
    dlit
    dlit 2025/02/17
    調べたらWeblioで出てきちゃうの厄介な気がする
  • 【お砂糖とスパイスと爆発的な何か】「ガウェインの結婚」を歴史の授業で使わないで!~中世の英文学と女性がもっとも望むこと(北村紗衣)|書肆侃侃房 web侃づめ

    【お砂糖とスパイスと爆発的な何か】「ガウェインの結婚」を歴史の授業で使わないで!~中世の英文学と女性がもっとも望むこと(北村紗衣) 『中世騎士物語』(岩波書店)より 2年ほど前に「世界史講義録」というウェブサイトの「最初の授業」という記事がバズったことがありました。これは高校世界史の授業初回で、アーサー王伝説の「ガウェインの結婚」をとりあげ、歴史は面白い……というような話の枕にするというものです。 詳しくはリンク先の元記事を読んでいただきたいのですが、非常にざっくり説明すると、アーサー王が敵の騎士から「すべての女性がもっとも望むことは何か」という問いを出され、それの答えが「自分の意志を持つこと」だったという話をネタに、「700年から500年くらい前の時代につくられた物語」なのに既に女性の人権に関係するようなトピックを取り扱っていて現代的だ……という内容です。 このウェブサイトの講義は、20

    【お砂糖とスパイスと爆発的な何か】「ガウェインの結婚」を歴史の授業で使わないで!~中世の英文学と女性がもっとも望むこと(北村紗衣)|書肆侃侃房 web侃づめ
    dlit
    dlit 2025/02/12
  • もうすぐ消滅するという人間の翻訳について|平野暁人

    ひとつの翻訳が、終わった。 1の翻訳原稿を仕上げた、わけではない。 この世界に存在していた翻訳のひとつが いま終焉を迎えたのだ。 2024年末現在、僕の手元にきている来年の依頼は0件。 2025年の収入見込みも畢竟、0円ということになる。 あくまでもひとつの翻訳の話である。 つまりは翻訳のひとつの話である。 関係ないと思うならこの先を読まなくてもいい。 自分の知る現実と違うならこの先を信じなくてもいい。 人間の数だけ人間があり 現実の数だけ現実がある。 そのような場所を あるいはそのとらえ難さをこそ 人は「世界」と呼ぶのだから。 そうしてその「世界」の中で ひとつの翻訳が終わった。 じつに翻訳のひとつとして 文字通り終わってしまった。 もっとも、収入の見込みが完全に断たれた経験はこれが初めてではない。 わずか数ヶ月前まで遥かな対岸でちらちらと燃えていたはずの疫禍がその存外長い舌を露わにし

    もうすぐ消滅するという人間の翻訳について|平野暁人
    dlit
    dlit 2025/01/01
    これ自体最後まで読んだ方が良い文章だと思うがおそらくほとんどの人間よりAIの方が最後まで読んでくれるだろうなというのが皮肉に感じる(そこまで考えて長く書いたんだろうか)
  • 読書感想文は減ってきている|まつーらとしお

    下書きというか下調べして放棄していた感じのものだけど,まあいいや。 読書感想文は特に「文章表現」業界で広く嫌われている。時が時なら呪詛されてもおかしくない程度には嫌われている。 読書感想文への恨みはたいてい「書き方を習わないのに書くことを強制される」ことにあるだろう。もう少し進んで「読書という個人的な営みを他人の目に晒すことを強制される」ことあたりも嫌われる原因だと思う。親になればそんな子供の作文を手伝うことが辛いみたいなところが恨みに拍車をかけているんじゃないだろうか。 僕も言わば文章表現教育業界の人間だし,子供をふたり育てているなので嫌いで恨みを持っていることが期待されるのだけど,僕はそこまでの「恨み」を持ってない。小学校時代なんて35年前だから喉元過ぎているというのが一番だけど,苦しんであらすじがほとんどみたいなのを書いた覚えもある反面,なんか1回だけ区のコンクールに推薦されたことが

    読書感想文は減ってきている|まつーらとしお
    dlit
    dlit 2024/12/31
  • 私の母語について|下地理則(九州大学人文科学研究院 教授)

    私はフィールド言語学者である。消滅の危機に瀕した少数言語を対象に、現地調査を行いながらその言語の全体像を記述・分析・記録保存していくことを専門にしている。特に専門にしているのは琉球諸語、その中でも宮古語の、さらにその中でも伊良部島の言葉であり、2008年に博士論文として総合的記述文法を完成させ、2018年にその和訳・改訂版を出版した。 伊良部島方言は私の母語ではなく、父方の親族の言語である。私は伊良部島方言の話者である父、沖縄語(島中南部の)の話者である母の間に生まれた。これらの言語はお互いの意思疎通ができないほど言語差があるため、家庭では地域共通語(後述するウチナーヤマトグチ)が使われていた。地域共通語が使われていた理由はそれだけでない。私の父母の時代には標準語励行の名の下に、伝統的な地域言語を家庭からも、教育現場からも一掃する取り組みが行われていた(詳しい経緯は私のnote別記事を見

    私の母語について|下地理則(九州大学人文科学研究院 教授)
    dlit
    dlit 2024/12/11
    同じくウチナーヤマトグチの母語話者として共感できるところがいろいろあるが、言語の研究という一般的な視点から見ても重要な記事
  • 第2子の育休に関する記録(前編)|Shingo Nahatame

    先日第2子の育休(約1か月半)を取得し,満了しました。いつかの誰かのためになるかもしれないと思い,今回の経験を記録に残しておきたいと思います。大学教員という職業に特殊な事情やケースもありますが,職種によらない話も多いかと思います。 ちなみに第1子の時に書いた育休記事はこちらです。 育休やそれに関連することについていろんなことを考えていたので,異なる観点から前編・中編・後編の3つに分けて書いています。前編は,育休中にしていたことや育休前後のことが主な話になります。なお,以下には妊娠・出産に関することも書かれていますが,これらはパートナーであるにその内容を事前に確認してもらったうえで公開しています。 妊娠・出産まず,第1子の時も思いましたが,子どもを授かること,そして子どもが無事に生まれてくることは奇跡以外の何ものでもないと改めて実感しました。不妊治療などが世間的にかなり認知されてきて,子ど

    第2子の育休に関する記録(前編)|Shingo Nahatame
    dlit
    dlit 2024/11/19
  • 学会の開催方式へのひとつの解と詰まりどころ|まつーらとしお

    「オンラインだけでいい」は確かにバイアスが強いが、「対面だけでいい」も勝るとも劣らないくらいバイアスがかかっていることは覚えておきたい。障害や病気で移動が困難な人、交通費・宿泊費を工面できない人をオンラインが助けた側面は大きい。私も出産後、オンラインには非常に助けられた。 https://t.co/ovO7XsP6Ur — Mai Sugimoto (@MaiSugimoto4) November 12, 2024 今の時点で私の関わっている学会も対応は分かれて次のようになっている。なおカッコの「型」は京大のページを参照してほしい。 日語学会 春の大会は現地開催,秋の大会はオンライン開催 日言語学会 大会は現地開催。ただし一定条件でオンラインでの発表も認める。口頭発表とワークショップはスクリーンを録画し,後日期間限定で配信。任意だがポスターも含め発表資料は参加者にだけ期間限定で公開。シ

    学会の開催方式へのひとつの解と詰まりどころ|まつーらとしお
    dlit
    dlit 2024/11/13
  • なぜ日本言語学会は予稿集をやめたのか|まつーらとしお

    まえがきのまえがき明日から第169回日言語学会が北大である。私は2022年12月から2024年6月末まで日言語学会で大会運営委員長を務めていた。その任を外れてから初めての大会になる。 私が委員長だった間に大会のいろんな制度・しくみ・運営を変更した。もちろん組織なのでそれぞれの内容はしかるべき会議体で報告・承認を得ているが,大会内の総会だったり選挙で選ばれた評議員の会議だったりで必ずしも知られる機会が少ないのと,こういう仕事が具体的にどう行われるのか,またどういう意図で行われたのかは分からないので記録として書いておくのも良いと思って記事にした。 私の中で大きいと思っている変更に次の3つだ。 口頭発表件数の上限設定とポスター発表との優先順位付き同時申込対応 懇親会から参加者交流会への変更 口頭発表,ワークショップの動画公開 オンライン発表の許可 予稿集の廃止と資料配布用ページへの移行 実は

    なぜ日本言語学会は予稿集をやめたのか|まつーらとしお
    dlit
    dlit 2024/11/09
  • 文法研究の世界:「覚える文法」から「考える文法」へ|もとみず(別名もっち)

    「文法」と言われたらどんなものを想像するでしょうか。「未然・連用・終止・連体・仮定・命令」とか「あり・をり・はべり・いまそかり」とか、そういった決まり切った答えを暗記することが文法だと思ってはいないでしょうか? 実は、文法にはまだ明らかになっていないことがたくさん存在し、それについて「考える」ことができます。ことばについて考える、そんな文法研究の世界を紹介します。 Part 1 文法は誰もが持っている「は」と「が」次の例で、頭痛を起こしているのは誰か、を考えてみましょう。 (1) ジャイアンが歌うと頭が痛くなる (2) ジャイアンは歌うと頭が痛くなる さて、頭が痛いのは誰でしょうか? (1)では「歌を聞いている周囲の人々が頭痛を起こしている」という意味になると思います。一方、(2)では「ジャイアンが頭痛を起こす」という意味になります。 この違いは、次のように図示することができます。 「が」

    文法研究の世界:「覚える文法」から「考える文法」へ|もとみず(別名もっち)
    dlit
    dlit 2024/11/07
  • HIROTSUバイオサイエンスの言う《感度》とは何か|TAKESAN

    株式会社HIROTSUバイオサイエンスにより展開されている、線虫を用いた がん検査であるN-NOSEに関し、『臨床核医学』誌2024 Vol.57 No.5において、その性能が調査研究によって評価された事を紹介する記事が掲載されました。 『臨床核医学』誌(2024 Vol.57 No.5) 【PDF】https://www.rinshokaku.com/magazines/2024/57_5.pdf 当該研究は、施設を対象とした、回顧的なアンケートを用いた調査研究である事などから、バイアスに注意して検討する必要があり、N-NOSEの性能について決定的な評価をおこなえるようなものではありませんが、その結果は、 少なくともN-NOSEが高性能であるとは言えない 甲状腺がんなどのリザーバー(人口における、症状をあらわさない疾病を持つ貯蔵庫)を掘り起こしている可能性がある などを示唆しています。N

    HIROTSUバイオサイエンスの言う《感度》とは何か|TAKESAN
    dlit
    dlit 2024/09/27
  • 終戦記念日だし玉音放送の最終原稿をバージョン1と比べてみよう|まつーらとしお

    終戦記念日だ。 玉音放送の原稿(正しくは終戦詔勅で,それを音読したのが玉音放送)は社会科の資料集なんかにも載っているのでチラ見したことある人も多いと思う。 今だと国立公文書館のデジタルアーカイブからすぐに見ることができる。便利になったもんだ。 Wikipediaなんかにも書いているように,玉音放送の原稿は御前会議で最後の最後まで修正が繰り返され,最後の清書(浄書)が同時進行だったので公開版にも追加や修正の跡が見られる(青で囲った)。 では,この他にどういった修正が加えられて原稿は完成したのだろうか。玉音放送はバージョン1どころか,全てのバージョンをオンラインで見ることができる。公文書のあるべき姿だよ。 驚きなのは鉛筆書きというところ。時代というか,状況を感じる。文の区切りが分かるように青字で番号を付けた。 これがどう変わったのか。1ページ目だけ見てみよう。なお全体の書き換えの様子は以下の石

    終戦記念日だし玉音放送の最終原稿をバージョン1と比べてみよう|まつーらとしお
    dlit
    dlit 2024/08/16
    「玉音放送はバージョン1どころか,全てのバージョンをオンラインで見ることができる。公文書のあるべき姿だよ。」
  • アンチ「手話通訳不要論」のツイートまとめ|rhetorico

    先日、突如「手話通訳不要論」という投稿がたくさんまわってきた。手話関係者が怒っている。あまりにも安直な手話に対する偏見を大量に並べる投稿が悪趣味だった。私も結構ツイートを投げていたので(試験前後の興奮で)一応まとめておこう。自分の分を。 >手話を第一言語としている人も その可能性は考えた。弁護士会で提言する際にも。しかし、手話と日語が別言語ならば日語の習熟に努めるべきだし、日語字幕を見ても、よくわからない人は文盲と変わらない。そして字幕を見てもわからない内容を、どうやって手話で伝えることができるんだ。… https://t.co/4UoKEPBd8v — 弁護士 徳永信一 (@tokushinchannel) July 24, 2024 この「日語字幕を見てもわからない人は文盲」については、そもそも、そうした文盲、つまり非識字者のことを無視してきた歴史があり、今も日語リテラシー関

    アンチ「手話通訳不要論」のツイートまとめ|rhetorico
    dlit
    dlit 2024/07/30
  • 中学時代の先生が文化資本の差を少しでも縮め(ようとし)ていたかもしれない話|まつーらとしお

    ファミコンっ子だった私は中学になると友人たちとパソコン部に入り主にゲームを作っていました。90年代初頭にパソコンが整備されている中学校はなかなか珍しかったのを覚えています。 この部活で顧問をしていた佐々木先生(仮名)は,社会科の担当でしたが,コンピューター関係に非常に強い先生でした。先生はゲーム作りにばかり向く僕らの目をどうにかゲーム以外に向けさせようとしていたように思います。 佐々木先生はちょうど僕らの学年団(ある学年を持ち上がりで担当する先生方。たぶん学校関係のジャーゴンだけどプリントなんかに漏れ出てきがち)だったので,3年間ずっと私のいたクラスの社会科担当でもありました。 1年生のある授業のとき先生が「モース・コレクション」と書かれたチラシを配り,「これに行きたい人いたら●月◎日に連れて行くから先生に言って」と言いました。 モースというのはエドワード・モースという明治時代のいわゆるお

    中学時代の先生が文化資本の差を少しでも縮め(ようとし)ていたかもしれない話|まつーらとしお
    dlit
    dlit 2024/06/23
  • 「トランスジェンダーになりたい少女達」について、再び|海法 紀光

    の危険性と切り分けについてさて、先日noteに書いた『あの子もトランスジェンダーになった SNSで伝染する性転換ブームの悲劇』は、KADOKAWAからの出版が取りやめになった後、『トランスジェンダーになりたい少女たち SNS・学校・医療が煽る流行の悲劇』として、産経新聞出版から発売された。 上記で私が書いた問題点について、「どんなにも良いところも悪いところもある」「特定の立場から書かれるがあってもよいし、そうしたにおいて反対意見が詳しく書いてないのは当たり前」といった意見をいただくことがある。 そういうであれば、重要な主張があるなら、他の部分で多少の間違いがあったところで、他のなり議論なりによって補完すれば良いから、出すか出さないかなら、出したほうがいい、ということにもなるだろう。 一方、私は、このの問題は、そういう「良いところも悪いところも~」という風に切り分けられるレベル

    「トランスジェンダーになりたい少女達」について、再び|海法 紀光
    dlit
    dlit 2024/06/11
  • PRESIDENT Onlineにおける、胃がん検診に関する記事について|TAKESAN

    この記事の内容を真に受けてはいけません。以下、解説します。 市町村や勤務先で行われている集団がん検診は、厚労省の指針に従って実施されているが、早期がんの発見は期待してはいけない。毎年欠かさず検診を受けていたのに、「発見された時には、すでに進行がんだった」というケースが続出しているのだ。 がん検診において早期発見(early detection)とは、無症状時に疾病を発見する事です。検診の失敗は、検診と検診のあいだで症状が出て発見される、のような場合です。 厚労省は、市町村などの集団がん検診について、「対象集団全体の死亡率を下げる」という目的を掲げているのだ。これを対策型検診と呼ぶ。一方、「個人の死亡リスクを下げる」のは任意型検診であり、明確に区別されている。しかも、がん検診において「早期発見」には不利益があり、最優先事項ではないとしているのだ。 先述のように、早期発見とは無症状の時に見つけ

    dlit
    dlit 2024/06/06
  • 奨学金貸与率を見て軽い絶望を覚えた|まつーらとしお

    タイトルが全てを語ってしまっているのだけど,ちょっと調べ物があってJASSO(日学生支援機構)のページにある奨学金の貸与・返還のデータを眺めていたら,ちょっと頭がクラクラしてきてしまった。というのも,東京大学の貸与率があまりに低いからである。同機構によれば,全国の貸与率は37.5%である。 一方,東京大学の貸与率は約10%(11.93%)である。 奨学金の貸与率が低いということは,それだけ親が太い(お金がある)ということを意味する。これはもう十分知られた話であると思うが,東京大学に通う学生の親は平均年収が高いと言われている。 大学の条件(都心部・地方/国公立・私立/四大・短大等)によって様々だが,私の場合,勤務校が50%程度ということを知っていたのでこの数字には当に驚かされてしまった。それでいくつかの条件を決めて検索していったところ表題にあるように軽い絶望に近い感覚を覚えた。あまり気持

    奨学金貸与率を見て軽い絶望を覚えた|まつーらとしお
    dlit
    dlit 2024/05/17