学び 「テストステロンはヒトの交渉行動に影響を与える」という先入観の裏にある真実:テストステロンとは無関係に「思い込み」こそが攻撃的行動を引き起こすことを明らかにした痛快な研究
3ヶ月前に、衝撃的ともいえる20代&30代の人口推移をグラフ化した「年功下落の時代へ!」というエントリを書きました。 そのひとつ前にも同様に人口構成の変化と日本社会のありようについて書きました。 <過去エントリ> ・「年功下落の世界へ!」→ http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20110325 ・「日本の将来」→ http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20110323 この、「日本の将来を規定する最も重要な要因は、人口構成の変化だよん」(大事な注→人口減少は問題ないとしても、人口“構成の変化”は大きな問題)という話は、ここ数年いろんな人が指摘しはじめており、もともとこの分野に関心があるちきりんとしては嬉しい限りです。 ただ、前エントリで紹介したベストセラー『デフレの正体』は、現状分析はそのとおりという感じなんだけど、最後に処方箋として示され
メールの便利表現 依頼する メールと話し言葉では依頼の仕方がやや異なり、メールではとくに丁寧さを心がけたい。Can you〜? という表現は、メールはもちろん、話し言葉でも失礼に聞こえることがあるので注意が必要。 〈丁寧な頼み方〉 I would appreciate it if you could〜(〜していただけるとありがたいのですが) It would be a great help to me if you could〜(〜していただけると大変助かります) I would like to ask you to〜(〜してくださるよう、お願いしたいのですが) 〈急な依頼〉 I realize that this is out of the blue. / This is awfully sudden, but〜(突然のお願いなのですが) 指示する 相手に指示を出すときは、would b
前の記事 電子は「ほぼ完全な球体」:Nature論文 広告で生まれる「ニセの記憶」:研究結果 2011年5月27日 サイエンス・テクノロジー コメント: トラックバック (0) フィードサイエンス・テクノロジー Jonah Lehrer 画像はWikimedia 筆者はあまり記憶力が良くない。子供のころの誕生パーティーも、どれも同じような記憶しかなく、自分のパーティーの記憶と、いとこの誕生パーティーを取り違えることもしばしばだった。 しかしそんな筆者にも、高校生活では映画のワンシーンのような記憶がある。金曜日の晩にフットボールの試合に出かけていて、North Hollywood Huskiesがまた負けるのを見ているのだ。友人たちと一緒に後ろのほうの席に座りながら、笑ったりうわさ話をしたりしていた。そして、自分の記憶では、われわれはみなコカコーラを細いガラス瓶から飲んでいた。その晩のほかの
大きな現実の前では、文学はつくづく無力だな。 そも文学は人と人との間学(あいだがく)なのだから、人を超える圧倒的な事物には、術がない。しかし、言葉が人に対して影響をもつものなら、それがいかに微かであろうとも、その力を信じる。わたしは、物語の力を、信じる。 このエントリでは、時を忘れる夢中小説、徹夜小説を選んでみた。計画停電でテレビや電車が動かないとき、開いてみるといいかも。amazonからは書影のみお借りして、リンクはしていない。自分の書棚か、営業してる本屋を巡ろう。文庫で、手に入り安そうなもので、かつ面白さ鉄板モノばかり選んだ。いま手に入りにくいのであれば、手に取れるようになったときの「おたのしみリスト」として期待してくださいませ。 ■大聖堂(ケン・フォレット、ソフトバンククリエイティブ) 十二世紀のイングランドを舞台に、幾多の人々の波瀾万丈の物語……とamazon評でまとめきれないぐら
前の記事 「エジプト革命」のGoogle幹部、TED会議で講演 本物の分子を指で操作できるiPadアプリ(動画) 次の記事 アリの行動を乗っ取る寄生菌:西洋医学でも利用 2011年3月 8日 サイエンス・テクノロジー コメント: トラックバック (0) フィードサイエンス・テクノロジー Danielle Venton ブラジルの熱帯雨林で撮影。All images: David Hughes, Pennsylvania State University アリの脳を操ってアリを「ゾンビ」にする真菌4種が、ブラジルの熱帯雨林で発見された。動物の神経系を破壊する化学物質を作り出す真菌の一種だ。 通常は集団生活への奉仕に専念している働きアリに胞子が付くと、アリは巣から離れ、小さな低木を見つけて上り始める。真菌はこれらのアリをすべて、地上から約25センチメートルの位置で、太陽に対して一定の正確な角度
2011年02月07日 02:53 カテゴリプロジェクトデザイン プロジェクト推進者のための議事録の書き方 Posted by fukuidayo Tweet プロジェクトを設計(デザイン)し、前に進める。という仕事に取り組み始めてから、ありがたい事に多くの仕事の相談や依頼を受けるようになった。やってみて感じるのは、企画するだけでなくて、ものごとを確実に前に進めてくれる人をどこの企業も求めているんだなー、ということ。 プロジェクトを設計し、前に進める。というと大層なことをやっているように思えるかもしれないけれど、実は僕がやっていることは本当に単純で、 ・アジェンダをつくり ・会議をファシリテートし ・議事録を作成する ということをしているだけだ。もちろんプロジェクトを円滑に進めるために必要であれば、情報共有やプロジェクト推進のツールを提供したりもするけれど、基本的には無料で利用でき、汎用性
最近、新聞で新卒の就職活動に関する記事が多いのを見て、ふと思うこと。 就職活動をしている学生が、一生同じ企業に勤め続ける割合は、今後圧倒的に減っていくのだろうな、と思う。 日本企業でも、レイオフ(リストラ)や転職が徐々に一般的になっていることを考えると、 今後はアメリカみたいに、数年後には転職することを前提として就職活動するのが当たり前となってくるかもしれない、と思う。 数年後に転職が前提となると、中途市場で必要とされる人材になれる職種や企業に就職したい、という考えの人が今後増えてくるだろう。 何故なら、才能が花開く可能性を見る新卒採用に比べ、中途採用はもっとシビアだ。 実際にその分野で何かを成し遂げた経験があるとか、成し遂げるための能力が実際にそろっているとか、そういうことがもっと重視される。 そうすると、若いときはじっくり社内の様々な仕事を覚えて~という企業よりも、若いときから前線に出
2010年03月21日02:54 カテゴリ私 自信と謙虚さのバランス みんなピリピリしていたマクロ経済の試験も終了し、春休みも終わってしまった。マクロの中間試験は最終的な成績の10%にしかならないのだが、タイプAの生徒が集まっている中、相対評価「かつ」必ず落第がいるというシステムのせいで、10%でもみんな気になって仕方ない様子。 そんな中、休み前の最終週に行われたケースの中で最も印象に残っているのがドイツを代表する企業Siemensにおける賄賂についてのケースである。授業の内容についてはあまり触れるつもりはない(そもそもケースの内容はBlogなどで書くことは禁止されている、、、)のだが、教室での議論とは全く違った方向に一人で思索に耽っていた。このケースで、自分が大学時代から守ろうとしてきた「自信と謙虚さのバランス」の重要性について再確認したからである。 大学時代、週6回体育会(運動会少林寺
人間が通常の経済学が想定するような意味で合理的ではない、という主張は受け入れたとして、それでは社会科学における人間行動の研究はいかなるものであるべきだろうか? 異なる主観的価値の貫徹あるいは充足(最大化とは言わないまでも)を目指す異なる個人が社会においてどう折り合うかあるいはどう相克するか、という社会科学の基本(唯一とは言わぬが)テーマを離れて、合理性を全く問わずに行動あるい心理の現象的な法則性のみを追求することは、事実分析のあり方として現実的ではないし、また少なくとも社会科学をやる上では意味がないと筆者は思っている。これは経済学における共通見解でもあると思う。首尾一貫的でないながらもそれなりの価値基準を持った個人が、完全でないながらもそれなりの推論能力を以って行動を選択する限定合理性の研究が追求されているのもその故にであろう。 そうした限定合理性の研究は2つのジレンマを抱えている。よく知
Natural Experiments of History 作者: Jared Diamond,James A. Robinson出版社/メーカー: Belknap Press of Harvard University Press発売日: 2010/01/15メディア: ハードカバー購入: 1人 クリック: 21回この商品を含むブログ (8件) を見る 進化生物学者ジャレド・ダイアモンドはニューギニアの鳥類の研究で有名だが,リサーチの際現地の人々と触れあううちに,何故世界には支配的な文明を築けた人々と,未だに狩猟採集時代を生きている人々がいるのかに疑問を感じるようになる.彼はそのことそして歴史を動かす要因を様々に考察し,「Guns, Germs, and Steel: The Fates of Human Societies」(邦題:銃・病原菌・鉄)「Collapse: How Soc
脳の側頭葉内側の奥にあるアーモンド形の神経細胞の集まり「扁桃体(へんとうたい)」。この扁桃体が機能しなくなると、人間は恐怖を感じることができなくなり、向こう見ずな行動をとってしまうようになる可能性があるそうです。 扁桃体と「恐怖」の関係はこれまでにすでに動物を使った実験により示唆されていたのですが、人間も扁桃体を損傷すると恐怖を感じなくなるということが、アイオワ大学の研究により初めて実証されました。 詳細は以下から。Brain Anomaly Leaves Woman Without Fear No Fear Felt By Woman Without Functioning Amygdala アイオワ大学の臨床神経心理学者Justin Feinstein氏らは、Urbach–Wiethe disease(ウルバッハ・ヴィーデ類脂質蛋白症)という非常に珍しい遺伝病の病状として局所性両側扁桃
東北新幹線全線開業を前にした12月3日深夜、というか日付が変わって4日未明、「JR山手線恵比寿駅で列車の両側の扉が開き、ホームのない側のドアから人が転落し、負傷者の救護が行われている」という旨の報が流れました。 Twitterに加え、2chなどの情報も総合すると、「山手線で何らかのトラブルが発生して運転が見合わせとなったこと」および「乗り換え先の路線の終電に間に合わなかった場合は後日JRが代金を負担する形でタクシーを利用してもよいという措置が取られたこと」は事実だったようです。 しかし、JR東日本の公式HPやニュースサイトが特に更新されないことも手伝ってか、「人が転落」「負傷者の救護」あたりがどうも怪しいぞ… と思った勘のいい人もいたようで、時が経つに連れて様々な憶測や分析が現れるようになってきます。 続きを読む
何かを示したり、相手を説得したりするときに、ストーリーを語る人と統計を使う人がいるけどのこの違いは何かという記事(前読んだと思ったら少し前の記事だった)。 Stories vs. Statistics – NYTimes.com In listening to stories we tend to suspend disbelief in order to be entertained, whereas in evaluating statistics we generally have an opposite inclination to suspend belief in order not to be beguiled. 気になったのはこの一節。ストーリーを聞く場合には疑うのを止めて楽しもうとする一方で、統計を読むときには逆に信じるを止めるという。しかし、ストーリーの場合に疑わないの
2010年04月18日20:20 カテゴリ経済私 コンサルから投資家への脱皮とBlack Swan PEファンドに転職した直後、コンサルタント出身で「投資」について無知だった私に一から「投資の頭の使い方」を仕込んでくれた人がいる。彼は某投資銀行出身、一流ヘッジファンドで日本株担当FMをやって素晴らしいリターンを出していた筋金入りの一流投資家。数字面の強さと共に全体感をもって論点仮説思考を徹底するというコンサル的な頭脳の使い方もできる、優秀な方だった。かなりの毒舌でもあったのだが、ものわかりの悪い自分を長い時間を使って鍛えてくれて、本当に感謝している。 彼からは投資のTacticsだけではく、人生論や頭の使い方も色々勉強したのだが、そのうち一つのアドバイスは、「スタンスを取れないものは取れないと言え。コンサル的な仕事のプロセスから抜け出せ」というものであった。コンサルタントはビジネスモデルの
This website uses cookies. By clicking the "Accept" button or continuing to browse our site, you agree to first-party and session-only cookies being stored on your device to enhance site navigation and analyze site performance and traffic. For more information on our use of cookies, please see our Privacy Policy.
アメリカの税務戦略最前線で日本企業に税務アドバイスを行う弁護士・会計士が日本企業・個人として知っておきたい米国タックス・トピックを選び詳細かつ簡易に解説。 前回と前々回のポスティングで、グーグルのタックスヘイブン利用による節税について書いた。2回に亘るポスティングであの話題は終わりにするつもりだったのだが、「あの」清く正しいグーグルがこんなプラニングをしているとは・・・、という驚きの反響が多く、また、技術面からもう少し「ダブル・アイリッシュ」を突っ込んで知りたいという声もあり、再度「Reprise」で特集してみることにした。 *米国企業としては「ごく普通」のプラニング 前々回のポスティングで「重要なポイント」として記した点であるが、今回のグーグルのプラニングの内容を理解する上で、絶対に忘れてはならないので再度しつこく繰り返しておきたいのが、ここでグーグルがやっていることは知的所有権を有する
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 週刊isologue(イソログ) 2010.10.25(第82号) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■Googleの節税とネット時代の国際税務(前編) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 先週、「Googleの海外での(法人)税率が2.4%」というBloomberg等の報道がありましたが、今回はこれをベースに、ネット時代の国際税務がどうなっていくかを考えます。 問題意識として、 Google以外のグローバルIT企業の実効税率はどのくらいなのか? (Googleだけがこんな低税率なのか?) なぜこのようなスキームが可能になるのか? 他の国に税金をほとんど払わないというのは非倫理的(evil)なことなのか? Googleのようなネットだけでの商売が今後増
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く