インドネシア政府は東日本大震災と福島第1原発の事故で電力不足に陥っている日本に対し、液化天然ガス(LNG)の追加供給の輸送を始めた。複数のエネルギー関係者が21日、明らかにした。 東北電力と東京電力向けで、カリマンタン島(ボルネオ島)のボンタンLNG基地から4~5月に約40万トンを出荷。さらに約60万トンを年内に追加供給する方向で調整している。 日本政府は3月、インドネシアにLNGの追加輸出を要請したが、内需主導の経済発展が続くインドネシアは自国でもエネルギー不足問題を抱えており、国内の反発を恐れ、日本への追加供給の発表は控えている。(共同)