地道に信頼を勝ち取ってきた黒田。6日のメッツ戦では逆転の一打を浴びたが、独特の存在感は揺るがない――【写真:AP/アフロ】 ニューヨークで迎えた6日(日本時間7日)のメッツ戦でも、ドジャースの黒田博樹はクオリティスタート(先発投手が6イニング以上を投げ、自責点3以内に抑えること)にあと1死まで迫っていた。 3対2と1点をリードし、迎えた6回裏2死1、2塁。ここまで3者凡退に抑えたイニングは1回もなかったことが示す通り、決して好調な内容の投球ではなかった。そんな中でも毎イニングのように訪れるピンチを脱し続け、黒田らしい粘り強さを見せていたのだが……。 しかしこの日の86球目――。真ん中に入ったスプリッターを7番のジェーソン・プリーディに右翼席に運ばれ、メッツが5対3と逆転に成功。伏兵に浴びたまさかの一発によって、黒田の今季4勝目は吹き飛んでしまった。 「先に点を取ってもらったのに取り返