気象庁は21日午前、東北地方全域が梅雨入りしたとみられると発表した。同庁は大雨への警戒を強めており、東日本大震災で大きな被害を受けた岩手、宮城、福島の3県に臨時の雨量観測所を設置した。 東北地方の梅雨入りは、南部は平年より9日、昨年より7日遅く、北部は平年より7日、昨年より5日遅い。東北は今後1週間、気圧の谷や前線の影響で曇りや雨の日が多い見通し。 臨時の雨量観測所が設置されたのは、岩手県宮古市、大槌町、陸前高田市、宮城県石巻市、東松島市、岩沼市、福島県新地町、古殿町の計8カ所。震災の影響で土砂災害や河川のはんらんなどの恐れがある地域を中心に選ばれた。14日から観測を始めている。観測値はリアルタイムで気象庁に送られ、大雨警報や注意報、土砂災害警戒情報の素早い発令に生かす。