Appleのクライアントデバイス「Mac」を業務で使いたい――。IT部門はこうした従業員からのニーズの高まりに応えるべく、「Windows」搭載PCだけではなく、Macを標準のクライアントデバイスとして採用する必要に迫られることがある。企業がMacを導入、運用する場合には、幾つかの課題に対処しなければならない。 1.「使えないアプリ」の存在 業務用の市販アプリケーションや独自開発のアプリケーションの中には、MacのOS「macOS」では使えないものがある。Windows専用のアプリケーションをmacOSで実行するには仮想化製品の導入が必要となることがあり、そのためのコストがかかるだけではなく、従業員へのサポートを含めた運用が複雑になる。 2.アプリケーションの機能不足 ウイルス対策ソフトウェアといった特殊用途のアプリケーションの中には、macOS版が存在するとしても、もともとはWindow