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ブックマーク / katokitiz.hatenablog.com (57)

  • 新世代のサンプリングムービー『LOOPER/ルーパー』 - シン・くりごはんが嫌い

    『LOOPER/ルーパー』鑑賞。 未来からきたギャングを処刑するルーパーという職業(と言ってもマフィアの下っ端)についてる男が主人公。金をしこたま貯め込み、そのお金でフランスに行こうと夢見ている彼だったが、ある日、いつものように処刑をしようと指定の場所に立っていたら、そこに来たのは未来からきた自分だった……というのが主なあらすじ。 ざっと書いたが、実はストーリーはかなり複雑で意図的に明かされない部分も多く、思っていた方向には行かず、バンバン変わっていくので多少置いてけぼりをくらいそうになるものの、基的には『ターミネーター』と『12モンキーズ』と『シェーン』と『AKIRA』と『バタフライ・エフェクト』が全部一緒になったようなサンプリングムービーで、その見せ場が全部一気に押し寄せてくるような感じ。壁に貼られたチラシの前で銃を構えるなど、ゴダールのようなシーンもある。『マトリックス』以降のなに

    新世代のサンプリングムービー『LOOPER/ルーパー』 - シン・くりごはんが嫌い
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    dododod 2013/01/27
  • ぶっちぎりに「すごい」映画だ!『Evidence』 - シン・くりごはんが嫌い

    『Evidence』をUK盤DVDで鑑賞。 ついこないだ2012年のベストムービーを発表したばかりでアレだが、いやはやとてつもない映画をこの年末に観てしまった。見終わったあとにこの映画についてこんなに誰かと語り合いたくなったのは久しぶりのことである。「すっごい映画だった」なんてのはみんなもよく口にしているだろうが、これほど「いやぁ!ホントにすっごい映画だったね!」という言葉が似合う作品もないだろう。それほど圧倒され、衝撃を受けた。いつ発売されたソフトなのかは分からないが、今年の映画としてカウントしてもいいのならば文句なしのベストワンである。 この映画は元々日で公開されてないような映画を率先して観てブログを書いているナマニクさんとnotld_1968さんに教えてもらった。 Evidence | ナマニクさんの暇つぶし http://blog.livedoor.jp/notld_1968/a

    ぶっちぎりに「すごい」映画だ!『Evidence』 - シン・くりごはんが嫌い
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    dododod 2012/12/20
  • この規模ではわりと問題作じゃね?『悪の教典』 - シン・くりごはんが嫌い

    『悪の教典』鑑賞。 『牛頭』のUS盤DVDの特典にイーライ・ロスとギレルモ・デル・トロと三池監督が対談している映像が入っていた。 その中で、三池監督は「映画祭でおばさんに、こんな映画作るなんてあんたビョーキよ!と言われたことがある」と話し、その内容を受け、インタビュアーがイーライとデル・トロに「お二方から見ても三池監督はビョーキだと思いますか?」と気のきいた質問をした、そのとき二人は嬉しそうな顔をしてこう答えた。 「Yeah!!(もちろん!)」 特にイーライは筋金入りの三池ファンであり(作品の細かい部分まで見ている感じがあった)、自身の作品にも役者として登場させたくらいだが、この『悪の教典』をイーライに見せたら、きっとこう思うに違いない。 「やっぱりMIIKEはとてつもなく狂っている」と。 わりとネットでは「手ぬるい」というような感想がチラホラと散見されるが*1、シネコンで大規模に公開され

    この規模ではわりと問題作じゃね?『悪の教典』 - シン・くりごはんが嫌い
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    dododod 2012/11/15
    ”わりとネットでは「手ぬるい」というような感想がチラホラと散見されるが、シネコンで大規模に公開されるメジャー作として考えれば、ハッキリ言って大問題作だと思う。”
  • これ以上映画に何を望む?『エクスペンダブルズ2』 - シン・くりごはんが嫌い

    『エクスペンダブルズ2』鑑賞。 大傑作! アクションてんこ盛り、バイオレンスてんこ盛り、なおかつかつての大スターと現役バリバリのアクションスターてんこ盛りという、アホみたいに過剰なサービスが嬉しかった前作をさらに凝縮したようなとてつもない作品だった。個人的には『ワイルド・バンチ』のクライマックスを1時間40分に拡大したような、そんな印象すら受けた。 確かに「ん?」というところはかなり増えている。スケジュールの都合なのか、消えては現れ、現れては消えていくよく分からないキャラクターたち。そもそも最初の作戦からして意味がよく分からず、悪役側もなんでそんなところにいたのか?なんで都合良く妙なタイミングで出てくるのか?ホントにさっぱりわからない。各キャラクターの関係性も匂わす程度であり、なんでチャック・ノリスがあんなところにいて、なんであんなことをしたのかとか、とにかくわからない。まぁ、そういった欠

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    dododod 2012/11/01
  • 『キャビン・イン・ザ・ウッズ』はホラーが苦手な人にも好きな人にもおすすめできる衝撃作だ! - シン・くりごはんが嫌い

    『キャビン・イン・ザ・ウッズ』をUS盤BDで鑑賞。 5人の大学生たちが夏休みに山小屋へ遊びに行ったら、その山小屋の中に古い日記があり、それを読み上げたとたんにゾンビが襲ってくるというどっかで聞いたことあるような内容。 ストーリーの説明がそのまんま『死霊のはらわた』と同じになってしまうくらい、凡百のホラー映画の体裁を丁寧になぞっているが、これがミソであり「いわゆるこういうホラー映画ってさぁ、これこれこういう展開になるって決まってて、だからさぁ、誰が生き残るとかもわかっちゃうよね、はははは」ということをネタ化した格ホラー『スクリーム』とまったく同じ精神構造を持っている作品。 当然、内容については一切触れることができないが、実によく出来ていて、ホラー映画における「何かが起きる前」のダラダラした部分も、とある組織の情報を少しずつ小出しにし、それと交互に展開させることでサスペンス性を高めることに成

    『キャビン・イン・ザ・ウッズ』はホラーが苦手な人にも好きな人にもおすすめできる衝撃作だ! - シン・くりごはんが嫌い
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    dododod 2012/10/04
  • 夏休みはまだ終わっちゃいないぜ!『アベンジャーズ』 - シン・くりごはんが嫌い

    『アベンジャーズ』鑑賞。いわずとしれたスーパーヒーロー大集合の作品。 ぼくはこの手の映画は好きで率先して観にいくけれども、その反面。心の底からおもしろかったぁ!と思ってスクリーンを出ることはそんなになく、逆にいえば、ある程度のおもしろさを分かってて観にいっているみたいなところがどっかにあった。故に、世間的に大絶賛されている『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』や、サム・ライミの『スパイダーマン』シリーズもいうほどテンションが上がったわけではないし、今作の布石となっている『アイアンマン』も『マイティ・ソー』も『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』も、そこそこ楽しんだクチである*1。 しかも個々の作品のエンドロール後やエンディングで『アベンジャーズ』への予告ともいうべきボーナストラックがしこたま公開され、否が応でも作品への期待が高まるように仕向けてるというか、自らそんだけ

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    dododod 2012/08/20
    "ウエットにもならず、ドライにもならないバランスのいいドラマ部分、そしてド派手ながらも、きちんと交通整理したカットバックで盛り上げまくるアクション部分"
  • ビックリするほどスピルバーグ愛『宇宙人ポール』 - シン・くりごはんが嫌い

    『宇宙人ポール』をレンタルDVDにて鑑賞。ツタヤのワンコーナーを占めていたので、まだまだ回転率も高いのだろう。 アメリカに強い憧れを持ち、SF&コミックオタクであるイギリス人のグレアムとクライヴは、コミコンとUFOが目撃されるという場所を訪れるために、キャンピングカーをレンタルし、アメリカを旅していた。人生で最高に楽しかったというコミコンのイベント後、エリア51付近を走っていたら、追い抜こうとしてきた車が突然大破!!様子を見に近づくと、中からポールと名乗る宇宙人が現れる………というのがあらすじ。 奇しくも同時期に公開された『SUPER 8』よろしく、頭からしっぽの先までスピルバーグオマージュに溢れた一作。ここまでやるか!?むしろここまでやる意味があるのか!?というくらいのてんこ盛り感で、まずそれだけで楽しい。あげく、人がとんでもない形で登場するというサプライズもあり、しかもそれがあの名作

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    dododod 2012/08/09
  • 人を殺して夢を買え!『ドリーム・ホーム』 - シン・くりごはんが嫌い

    『ドリーム・ホーム』をレンタルDVDにて鑑賞。 不動産価格が高騰し続け、マイホームを持つことが夢のまた夢になってしまった2007年香港。香港では殺人事件が起こったマンションの部屋とその隣の部屋が極端に値下がりするため、高級マンションで殺人事件が起こるたびに「これは不動産価格を下げるために殺人を犯してるのではないか?」という妄想をするようになったパン・ホーチョン監督。子どもの頃からスプラッター映画に魅せられた監督が、その香港の住宅事情を元に脚化、そして、同じくスプラッターホラーを愛してやまない女優ジェシー・ホーが観客の度肝をぬくようなスプラッター映画を作りたい!という想いから、この映画のプロデュースと主演を買って出た!そんな二人が、がっぷり四つに組んで製作したのが『ドリーム・ホーム』である。 『暗殺の森』よろしく、高級マンションの住人を片っ端から殺してまわる主人公の「現在」と、なぜ主人公が

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    dododod 2012/08/06
  • コミックを数冊読んで『ダークナイト』は傑作だと確信した。 - シン・くりごはんが嫌い

    2008年に公開された『ダークナイト』で目立った感想が「単なるアメコミの枠を越えた良質なクライムムービー」というものである。これは、日人の中でアメリカのヒーローコミックに対するなんらかの概念があって、それは「くだらない」とかいうたぐいのものなのだろうが、この文面には「アメコミヒーローもののくせにこんなに骨太な犯罪劇が出来てすごいなぁ」という意味合いが含まれている気がしてならない*1。 ところが当のクリストファー・ノーランは『ダークナイト』制作時にこんな事をインタビューで言っている。 「バットマンの映画を作る人間は必ず訊かれた事があるはずだ「どのコミックを参考にしたんですか?」ってね、答えは“全部”さ、ありとあらゆる作品に目を通すに越した事はない。でも私に監督就任を決心させたのはただ一つ『ロング・ハロウィーン』だけだ。一級のクライムストーリーだよ。ジェフ・ローブは、バットマンユニバースなら

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    dododod 2012/08/03
  • 写真家と映画監督の違い『へルタースケルター』 - シン・くりごはんが嫌い

    『へルタースケルター』鑑賞。 世間的に人気というか、評価が高いであろう、蜷川実花が監督したAKB48の『ヘビーローテーション』のPVをぼくはあまり評価していない。 理由は至極単純でアイドルとしての魅力が引き出されてるとは到底思えないからだ。 「美味しんぼ」でいえば、かけるソースや調理法に凝りすぎて、勝ちやすい料理を作ってしまうため、ほんらいの素材の味を活かしてないと海原雄山や団社長に指摘される山岡みたいなもんである。ゴテゴテした装飾や原色飛び交うドギツイ色彩に頼りすぎているきらいがあり、まず、素材の味を活かしかたを覚えないと、その装飾はただのハリボテでしかなく、センスがいい!とはならない。むしろ押し付けがましい*1。 とてつもない情報量がワンカットに込められているだけに、来ならザック・スナイダーのように、写真を一枚一枚じっくり眺めるようなモーション感覚で撮影すれば、まだ「中身はない」と言

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    dododod 2012/07/25
  • 小説なのに「書かない」ということ - シン・くりごはんが嫌い

    馳星周の『夜光虫』と『漂流街』を読んだ。 夜光虫 (角川文庫) 作者: 馳星周,荒木経惟出版社/メーカー: KADOKAWA発売日: 2001/10/24メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 76回この商品を含むブログ (19件) を見る漂流街 (徳間文庫) 作者: 馳星周出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 2000/09メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 21回この商品を含むブログ (15件) を見る馳星周は『不夜城』を読んでいて、これはまあ、いくら「超」をつけても、その評価を表すことができないくらいの超ウルトラ大大傑作なわけなんだけど、その一方で、この世界観に若干ついていけないというか、いわゆる、新宿を舞台にした多国籍感みたいなものがじぶんにはあわないかなと思ったりもして、続編はスルーしていた。 さらに映画と一緒で、長い小説/分厚いを苦手としていることもあり、ハードカバー

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    dododod 2012/06/08
  • まさかのパワーアップで上映禁止も納得!『ムカデ人間2』 - シン・くりごはんが嫌い

    『ムカデ人間2』をUS盤BDで鑑賞。たつまつたさんのおかげで観ることが出来ました、ありがとうございます。 物議を醸し出した映画「ムカデ人間」を熱狂的に愛する警備員が主人公。彼は自分の置かれた環境から屈した怒りを溜めこんでおり、「ムカデ人間」を観ることによってそれを発散させていたのだが、ついに大爆発。その怒りをムカデ人間作りにぶつけるのだが……というのが主なあらすじ。 今書いたように主人公は『タクシードライバー』のトラヴィスであり、グロテスクなホラーでありながらも、その行動原理にはすこしばかり共感してしまうというのが前作との大きな違い。 ぷっつんしたあと、とにかく目についたヤツらをバールのようなものでぶん殴りまくるという前半は『フォーリング・ダウン』を愛する人間にとってはかなり痛快であり、同じようにそういった怒りを『タクシードライバー』を観ることで発散させてきたぼくのような人間にとっては胸

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    dododod 2012/04/17
  • ニンニクヤサイアブラマシマシのカラメ『シャーロック・ホームズ シャドウゲーム』 - シン・くりごはんが嫌い

    『シャーロック・ホームズ シャドウゲーム』を鑑賞。 ガイ・リッチーといえば、ベクマンベトフやザック・スナイダーに先駆けた、スーパースローからギュイーンとハイスピードになるモーション感覚とフリーズフレームを駆使した斬新な映像表現なのだが、『シャーロック・ホームズ』という大作を任されてもそれは健在。アルトマンが『相続人』を撮ったときのような「それ、てめーが監督する意味あんのかよ?完全にスタジオのやっつけ仕事じゃんか、ああん?」という感じにはまったくなってない*1。健在どころか、これ見よがしにガイ・リッチーの刻印がバンバン押されている――――――――これは前作の『シャーロック・ホームズ』を見たときにぼくが書いた感想の一部である。 ガイ・リッチーという監督の個性というか、作家性を説明すると「上記のようなかっちょよい映像表現をつかって多人数が出てくるスラングまみれの犯罪劇を撮る人」ということになるん

    ニンニクヤサイアブラマシマシのカラメ『シャーロック・ホームズ シャドウゲーム』 - シン・くりごはんが嫌い
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    dododod 2012/03/15
    ”ずばり前作の欠点をすべてクリアし、ドラマ部分をバッサリ切り捨て、アクションと謎解きが交互に繰り返されるだけのゴージャスでハイパーなド級のエンターテインメントになっていたのだった”見たい
  • この映像に大友克洋は嫉妬する『ヒューゴの不思議な発明』 - シン・くりごはんが嫌い

    『ヒューゴの不思議な発明』を3Dで鑑賞。 ドンデン返しがあるとかそういうのとは違うが、あらすじについていっさい言及ができないマーティン・スコセッシ監督最新作。自身、初の3D映画であり、FUCKと血にまみれた作品を得意としてきた彼が、初めて手がけた家族向けのファンタジー映画でもある。 とは言いながらも、スコセッシが子供のころに感じていたような「見せ物」としての「映画」にこだわった内容で、映画がちょうど進化を遂げはじめたころの時代と「3D」という新たな「見せ物」でなければならない現代の関係性がリンクし、必然的に3Dでなければ成立しない物語になっているのが特徴。 リュミエール兄弟がフィルムを使って、カメラに向かって来る列車を観客に見せたとき、観客はこちらに列車が飛び込んで来るかと思って身体をのけぞらせたというエピソードは有名で、編にも登場するが、その「感じ」をもう一度やるために、あえて3Dとい

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    dododod 2012/03/13
  • 桜井さんの誕生日ということであえて「SUPERMARKET FANTASY」の感想を - シン・くりごはんが嫌い

    ぼくはミスチルの熱心なファンではないけれど、アルバムはきっちり聞いてて、特に『深海』に衝撃を受けた。 当時はミスチル現象といわれ、出す曲、出す曲、天井知らずの売り上げを記録していた。当然ながら次のアルバムはヒットソング満載のベスト盤的なものになると思われたが、バンド側から提示されたものはまるで違っていた。 シングルはアルバムの毛色に合わないということでほとんど収録されず、一曲目からラストまで曲間が繋がってるものもあり、当時はコンセプトアルバムという言葉を知らなかったが、アートワークも含めてまるまる一枚で何かを表現しようとしていることが分かった。ポップな曲は皆無で、世間が求めていたミスチルを裏切り、彼らはダウナーでとっつきにくいものをあえてシーンに叩きつけてきたのだった。『深海』は270万枚という前人未到の売り上げを記録するが、これは今だったら考えられないことである。 それまでポップというイ

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  • MOCO'Sキッチンはいつまで続くのだろう - シン・くりごはんが嫌い

    ことのはじまりはAKBのレギュラー番組「なるほどハイスクール」を見たときまでさかのぼる。 この番組は低視聴率ということもあり、始まった当初は奥さま層を引きつけるためか、半分グルメ番組のような形相をしていた。 石塚英彦がレポーターの極意を教えたり、川越シェフがありえない組み合わせの材でおいしい料理を作ったり*1、焼き肉や餃子の歴史をたどってみたり、あげくの果てにAKBのメンバーがふりかけを作って、それを街行くひとにべてもらって投票してランク付けする「ふりかけ総選挙」なんてのもあったりした。 そんなヲタが見ても、一般層が見ても中途半端な内容の中、とある回でゲストにきたのが俳優の速水もこみちであった。 最初はもこみちに「AKBのメンバーの中で友達にしたいのは誰?」というお決まりの質問をしたりして、イケメン枠ならではの起用を思わせるような企画をやっていたのだが、その後がすごかった。 なんともこ

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    dododod 2012/03/07
    "使ってる道具、所作はもちろんのこと、作り上げた料理までもスタイリッシュで、それまで大好きだった川越シェフのスマイル付き川越イリュージョンをその場で墓場送りにしてしまったくらいのインパクト"
  • 安東弘樹氏が熱く語っていたので『ブラックホーク・ダウン』を久々に観てみました。 - シン・くりごはんが嫌い

    7〜8年ぶりくらいに『ブラックホーク・ダウン』をDVDで鑑賞。 ギャラクシー賞を受賞したラジオ番組「タマフル」にて、先週アンディことTBSアナウンサー安東弘樹がこの作品について、銃器のリアリティという観点から熱く語っており、その影響で観たくなってしまった。ブルーレイが出てると勝手に思って、それで見返せばいいやと思ったんだけど、調べたら出てなかった。ちょー意外。せっかくだからブルーレイの画質と音質で再見したかったな。 ソマリア内戦の仲裁役を引き受けたアメリカ軍に待ち受ける地獄の15時間を映像化。 国民の大半がイスラム教徒であるソマリアで内戦が勃発。それによるスラム化で飢餓が発生し、さらに追い打ちをかけるようにアイディード将軍の一派が赤十字からの物資を略奪。30万人の命が奪われてしまった。国連平和維持軍であるアメリカは大統領による「アイディード将軍の側近を拉致せよ」という指令を受け、ヘリコプタ

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    dododod 2012/03/02
  • 一時間半も並んで食べるドーナツはホントにうまいのか?『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』 - シン・くりごはんが嫌い

    『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』をレンタルDVDで鑑賞。 なんでもかんでも録画しないと気がすまない「普通の男」ティエリーのドキュメンタリー。 彼が妙な人脈で伝説のアーティスト、バンクシーに出会う。壁にスプレーでペイントする「ストリート・アート」で有名になったバンクシーだったが、いわゆる「落書き」であるため、その作品は数日で消されてしまったり撤去されてしまったりしていた。バンクシーは「そろそろ自分の作品を記録に残してもいいかもしれない」と、ティエリーを信用のおける人物として撮影係に任命する。それと平行して自身の作品が高値で取引されるようになったバンクシーは思わず自分の心情をティエリーに吐露してしまう「作品がいくらで売れるかは問題ではない、アートの真実を語る映像を今こそ世に出す時だ」この言葉に触発されたティエリーは今まで録りためたビデオテープを編集し、作品にしてバンクシーに見せた。

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    dododod 2012/02/09
    "今レンタルしている中だったらダントツでおすすめ。マンガのような出来事が現実になっていく瞬間はホントになんともいえないカタルシスが得られます。"
  • 新潟日報の読者が選ぶ2011年の映画ベストテンが酷すぎる件 - シン・くりごはんが嫌い

    今日朝起きたら、おかんに「日報に2011年の映画ランキングが載ってるよぉ」っていわれたんですよ。 「邦画部門何が一位だと思う?」って軽くクイズ出されたんで「なんたら村騒動記じゃね?(『大鹿村騒動記』のこと)」って答えたら「それねぇ6位だわぁ」っていわれたんで、逆にランキングに入ってる映画を当てたろうと思って、たて続けに『探偵はBARにいる』と『マイ・バック・ページ』と『冷たい熱帯魚』っていってみたんですよ、そしたら「それ全部入ってない」とあっさりいわれました。当は新潟弁でいわれたんですけど、文字にするとなんのこっちゃ分からないので普通に書きました。 正直、いま挙げた3はキネマ旬報にもランクインしていたし、実際ぼくも去年の邦画のベストはこの3になります。なのでそのあとは皆目見当もつかなくなりまして、逆に「一位なんだったの?」って聞いたら耳を疑うような応えが返ってきました。 『ステキな金

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    dododod 2012/01/30
  • アジカン後藤と秋元康の対談を見て思ったこと - シン・くりごはんが嫌い

    ASIAN KUNG-FU GENERATIONのボーカルであり、ソングライターでもある後藤正文が地上波の音楽番組に初出演した。 とは言っても、出演したのはMステやHEY×3ではなく、「ゲストが今一番会いたい人と対談する」というコンセプトが売りの『僕らの音楽』。まぁ出演するんだったらこの番組がベストであろう。しかも対談したい相手に選んだのが、秋元康というから驚きだ。あまりにも異色な組み合わせと、あのアジカンが地上波に出る!?ってこともあって、ネットのニュースになったほどである。 早々に題に入らせてもらうが、内容はとてもよかった。実際、アイドルは別にしても、テレビに出なかったミュージシャンに「休みの日はこんなことしてます」なんて話はしてほしくないし、司会者にもそんな話は聞いてほしくはない。なので、ゲストが話したいことを対談形式で話して、それが見てる側の身になるようなものならば、今回の出演は

    アジカン後藤と秋元康の対談を見て思ったこと - シン・くりごはんが嫌い
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    dododod 2012/01/22