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ブックマーク / sangencyaya.hatenadiary.com (267)

  • 道満晴明『ニッケルオデオン 青』 - 三軒茶屋 別館

    ニッケルオデオン 青 (IKKI COMIX) 作者: 道満晴明出版社/メーカー: 小学館発売日: 2014/09/30メディア: コミックこの商品を含むブログ (18件) を見るとりあえずの一区切り。 基的にはエログロSFが入り混じった「ブラックユーモア」なのだろうが、逆に「黒ってこんなにたくさんの種類があるんだ」と思わせる珠玉の短編集でした。 内容自体はどぎつくて、発想がぶっ飛んでて、人がたくさん死んで、べられて、エロがあってという内容だけ聞くとドロドロしているお話を無機質で記号的な絵柄と8Pに詰め込む切れ味の鋭さでぎりぎりの危うさの上で「完成」されているショートショート。 御馳走様でした。

    道満晴明『ニッケルオデオン 青』 - 三軒茶屋 別館
  • 『春風のスネグラチカ』 - 三軒茶屋 別館

    春風のスネグラチカ (F COMICS) 作者: 沙村広明出版社/メーカー: 太田出版発売日: 2014/07/10メディア: コミックこの商品を含むブログ (24件) を見る2014年マイベスト10に沙村弘明の漫画が2冊もランクインという非常事態に(←?) 帝政ロシア末期を舞台にしたとある車椅子の少女と片目の従者の奇妙な物語。 『幻想ギネコクラシー』とは真逆の位置で沙村弘明の代表作となるであろう一作だと確信。 とびぬけたエロも拷問もSFもギャグもなくただただ抑えた筆致で二人と二人に秘められた「物語」を描く、沙村弘明そのものを封じられたような作風でありながらこれまたページをめくる手をやめられないぐらいべらぼうに面白い。 傑作。ただただ傑作。 沙村弘明を布教するにはもってこいの一冊なのだが、同じ出版社で『ブラッドハーレーの馬車』を出しているので(これまた別の意味で名作なのですが・・・)、強烈

    『春風のスネグラチカ』 - 三軒茶屋 別館
  • 『ブラックギャラクシー6』 - 三軒茶屋 別館

    ブラックギャラクシー6 (少年チャンピオン・コミックスエクストラ) 作者: 阿部共実出版社/メーカー: 秋田書店発売日: 2014/05/08メディア: コミックこの商品を含むブログ (14件) を見る初・阿部共美。ややイケテない男女たちによるダベリ系サークル漫画だが、出てくる登場人物すべてがいい具合にダメ人間で(ほめてます)読んでてイタ面白い。 ギドラの性が出てからがこのマンガの領発揮というところだが、一方で「性を出せるほど打ち解けている」「音がいいあえる」と解釈するとちょっぴり幸せな気分になれる。 火傷覚悟で、この作者の他の作品に手を出してみることにします。空が灰色だから 1 (少年チャンピオン・コミックス) 作者: 阿部共実出版社/メーカー: 秋田書店発売日: 2012/03/08メディア: コミック購入: 15人 クリック: 464回この商品を含むブログ (91件) を見る

    『ブラックギャラクシー6』 - 三軒茶屋 別館
    dododod
    dododod 2014/05/31
    "本性を出せるほど打ち解けている」「本音がいいあえる」と解釈するとちょっぴり幸せな気分になれる。"
  • 『アルテ』1巻 - 三軒茶屋 別館

    アルテ 1 (ゼノンコミックス) 作者: 大久保圭出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 2014/04/19メディア: コミックこの商品を含むブログ (18件) を見る16世紀ののフィレンツェを舞台に、女性が生き辛い時代のなか絵画という世界で生きることを決意する少女アルテを主人公とした物語。 『エマ』『ジゼル・アラン』などの雰囲気が好きならこの作品に相性が良いかも。 まっすぐ生きるアルテが心地よい。しかし1巻ですでにラブがコメしているので展開が早いかなぁ。 そして親方レオはまさかレオナルド・ダ・ヴィンチさんじゃないよね。。。ダヴィンチさんは15世紀後半の人なんで、人ということはないと思うけど。 ちょっと物語のテンポが気になりますが、この作品がデビュー作ということでゆっくりと見守りたい作品です。

    『アルテ』1巻 - 三軒茶屋 別館
  • 『アルスラーン戦記』 1巻 - 三軒茶屋 別館

    アルスラーン戦記(1) (週刊少年マガジンコミックス) 作者: 荒川弘,田中芳樹出版社/メーカー: 講談社発売日: 2014/04/09メディア: Kindle版この商品を含むブログ (29件) を見る 田中芳樹×荒川弘という「夢の競演」以外に言葉が見つからない作品。 『アルスラーン戦記』という大作に臆することなく、しっかり作品を消化・吸収して自分の作品として再構築している安心の荒川印。当然原作ファンとして読み始めたが、全く新しい物語として楽しめた。戦闘シーンなどは圧巻の一言。ハガレンの戦闘描写や銀の匙の動物描写がいかんなく発揮されています。 巻末に収録された対談によるとラストシーンの構想まで頭にあるようですので、原作すべてをなぞらないにせよ荒川ブランドの新たなアルスラーン戦記を楽しみにします。ヤシャスィーン!王都炎上―アルスラーン戦記〈1〉 (光文社文庫) 作者: 田中芳樹,山田章博出版

    『アルスラーン戦記』 1巻 - 三軒茶屋 別館
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    dododod 2014/04/21
    ”田中芳樹×荒川弘という「夢の競演」以外に言葉が見つからない作品”
  • 『幻想ギネコクラシー』 1巻 - 三軒茶屋 別館

    幻想ギネコクラシー 1 作者: 沙村広明出版社/メーカー: 白泉社発売日: 2014/03/26メディア: コミックこの商品を含むブログ (40件) を見る 沙村広明の短編集。 ノリはこれまでの短編集と同じく奇妙奇天烈なお話だらけだが、あとがきにあるように「メタネタ」「時事ネタ」を取り除いた結果、これまで以上に作者の奇想天外な「発想力」とその発想を具現化する「表現力」の凄さが浮き彫りになったように思える。 「奇想天外な発想力」と「地に足ついた表現力」を両方兼ね備えた漫画家という意味では個人的に九井諒子を思い浮かべるが、彼女の作品に負けず劣らず。それに加えて「笑いのツボ」がフジモリに嵌まっているのでコメディものではしっかりと笑ってしまいました。 『無限の住人』からさらに進化した沙村広明を堪能できる珠玉の作品。現時点で2014年マイベストです。

    『幻想ギネコクラシー』 1巻 - 三軒茶屋 別館
  • 『千年万年りんごの子』3巻 - 三軒茶屋 別館

    千年万年りんごの子(3)<完> (KCx) 作者: 田中相出版社/メーカー: 講談社発売日: 2014/03/07メディア: コミックこの商品を含むブログ (12件) を見る完結。 まごうことなき二人の愛の物語でした。そして極限の状態になって初めて夫婦二人がお互いの思いを知るという、悲しい物語でもありました。 短編集とはうってかわって全編通じて重い物語ではありましたが、淡い画風と相まって良い意味で回想録を読むような幻想さを感じられました。 3巻と間延びせずコンパクトにまとまってますので、オススメしやすい佳作な一品です。

    『千年万年りんごの子』3巻 - 三軒茶屋 別館
  • 『事件記者トトコ!』2巻 - 三軒茶屋 別館

    事件記者トトコ! 2巻 (ビームコミックス) 作者: 丸山薫出版社/メーカー: KADOKAWA/エンターブレイン発売日: 2014/02/15メディア: コミックこの商品を含むブログ (4件) を見る昨年の「私家版 このマンガがすごい!」からは漏れてしまいましたが、ベスト10に入れるか最後まで迷った漫画です。 ドジで無鉄砲で用旺盛な新米記者トトコが帝都の事件を追いかける物語の第2巻。 「馬鹿な子ほどかわいい」といいますが、2巻もまたその「かわいい馬鹿さ」に磨きがかかっています。 1話ないし2話完結でテンポもよく、また作品世界も丁寧に作られているのが読んでて心地よい。 なかでも大暗黒仮面との金庫の回はおもいっきり笑ってしまいました。

    『事件記者トトコ!』2巻 - 三軒茶屋 別館
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    dododod 2014/02/25
  • 『續 さすらいエマノン』 - 三軒茶屋 別館

    續 さすらいエマノン (リュウコミックス) 作者: 鶴田謙二,梶尾真治出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 2013/11/30メディア: コミックこの商品を含むブログ (19件) を見る積読でしたがようやく読了。 読む、というより鑑賞するという感覚に近いですね。鶴田謙二の絵を甘受できるという喜びをかみしめながら読み進めました。 空を飛び続ける鳥がひととき羽根を休めるように、永遠を生きるエマノンもまたひとときだけ人間らしい生活をする儚さ。鶴田謙二の絵と相俟って非常に幻想的な作品です。

    『續 さすらいエマノン』 - 三軒茶屋 別館
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    dododod 2014/01/26
    ”読む、というより鑑賞するという感覚に近いですね。鶴田謙二の絵を甘受できるという喜びをかみしめながら読み進めました。”
  • 中道裕大『放課後さいころ倶楽部』 - 三軒茶屋 別館

    放課後さいころ倶楽部 (1) (ゲッサン少年サンデーコミックス) 作者: 中道裕大出版社/メーカー: 小学館発売日: 2013/09/12メディア: コミックこの商品を含むブログ (25件) を見る 「さいころ」とかタイトルについてるから女子高生たちがキャッキャウフフとTRPGをする漫画かと思ったじゃないですかーやだー(嬉しそうに) とは言っても実際には当たらずとも遠からず。作『放課後さいころ倶楽部』の主役は「アナログゲーム」たちです。 春の京都――――― 見知らぬ街に引っ越してきた女子高生の綾。 彼女とはじめて友達になったのは、 引っ込み思案な同級生の美姫。 ある日の放課後、委員長の翠の後をこっそりつけて綾たちが訪れたのは、 アナログゲーム専門店、その名も「さいころ倶楽部」!! 思わずやってみたくなる、ドイツのボードゲームも満載!! 「楽しい」を探す少女たちと、心躍るゲームの世界へ

    中道裕大『放課後さいころ倶楽部』 - 三軒茶屋 別館
  • 私家版2013年「このマンガがすごい!」ベスト10 - 三軒茶屋 別館

    このマンガがすごい! 2014 作者: このマンガがすごい!編集部出版社/メーカー: 宝島社発売日: 2013/12/09メディア: 単行この商品を含むブログ (9件) を見るはやいもので2013年もあと2週間近く。年末の風物詩である「このマンガがすごい!2014」も発売され、俺マン2013もそろそろ始まりつつあります。 2013年の漫画を振り返るという時流に乗って、フジモリも毎年恒例の私家版ベスト10を挙げてみました。酒の肴にするもよし、自分なりのベスト10の参考にするもよし、お代は見てのお帰りです。 ちなみに私家版です。2013年に1巻が発売されたの中から選ばせていただきましたのであしからず。(順位も付けていません)(←ほぼコピペ) 荒木飛呂彦『岸辺露伴は動かない』 岸辺露伴は動かない (ジャンプコミックス) 作者: 荒木飛呂彦出版社/メーカー: 集英社発売日: 2013/11/1

    私家版2013年「このマンガがすごい!」ベスト10 - 三軒茶屋 別館
  • 施川ユウキ『バーナード嬢曰く。』REXコミックス - 三軒茶屋 別館

    バーナード嬢曰く。 (REXコミックス) 作者: 施川ユウキ出版社/メーカー: 一迅社発売日: 2013/04/19メディア: コミックこの商品を含むブログ (65件) を見る図書館を舞台とした、ダベリ系プチサークル漫画(←フジモリ命名)です。 自らを「バーナード嬢」と呼ばせ読書家キャラを作っている女子高生・町田さわ子と、彼女を「ド嬢」と心の中で称し突っ込みを入れまくる遠藤君。 彼女たち二人を中心に、図書館で名言やを肴にだべっていくだけの漫画なのですが、非常に面白かったです。 先ほど書きましたが、主人公は読書家ではなく読書家を気取る、いわゆる「ファッション読書家」キャラ。知ったかぶって名言を吐く、一歩間違えるとウザキャラなのですが、これがまたウザさと笑いの絶妙な中間をついていきます。 いわば、ほぼ全編「中途半端読書家あるある」によって進められていくのです。 著名なSF小説のオチだけ先に読

    施川ユウキ『バーナード嬢曰く。』REXコミックス - 三軒茶屋 別館
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    dododod 2013/09/15
  • 秋山はる『こたつやみかん』講談社アフタヌーンコミックス - 三軒茶屋 別館

    こたつやみかん(1) (アフタヌーンKC) 作者: 秋山はる出版社/メーカー: 講談社発売日: 2013/03/22メディア: コミック クリック: 1回この商品を含むブログ (8件) を見る『昭和元禄落語心中』や『じょしらく』など、落語を題材とした漫画が比較的メジャーになってきましたが、作『こたつやみかん』も落語を題材とした青春コメディ漫画です。 無口で内気な坂井日菜子と、才色兼備の転校生・有川真帆。 寄席でバッタリ出会ったふたりは、これからの高校生活を充実させるため「落語研究同好会」の創設を誓う! さっそく勧誘の声をかけたのは、イケメンで知られる梶浦悠太。 実はこの男、理屈ガチガチの落語ヲタ。 落語への愛情で負けてたまるか! 私たちの思う”面白い”を伝えるため、全力の毎日が始まった! (講談社HPより) あらすじにあるとおり、無口で内気な地味っ娘・坂井日菜子と才色兼備のスーパーガール

    秋山はる『こたつやみかん』講談社アフタヌーンコミックス - 三軒茶屋 別館
  • 穂積『さよならソルシエ』小学館 - 三軒茶屋 別館

    さよならソルシエ 1 (フラワーコミックスアルファ) 作者: 穂積出版社/メーカー: 小学館発売日: 2013/05/10メディア: コミックこの商品を含むブログ (48件) を見る 画商が--心を揺さぶられて仕方がない作品に出逢った時の感動をなんと呼ぶか 恋だよ 生涯忘れる事のできないたった一度の出逢い それはまるで運命だ (P184,5) 処女作『式の前日』が『このマンガがすごい!2013』の少女マンガ部門2位にランクイン、生活感あふれる精密な描写やさらりと含まれる意外性のあるどんでん返しと新人離れした実力が注目された穂積による長編マンガです。 舞台は19世紀パリ。画壇界を席巻する天才画商、テオドルス・ファン・ゴッホを中心とした伝奇ロマンです。 主人公の苗字からわかるとおり、テオドルスは後に天才画家として称されるフィンゼント・ファン・ゴッホの弟。二人の絆と確執、そして彼らを待ち受ける運

    穂積『さよならソルシエ』小学館 - 三軒茶屋 別館
  • 松田奈緒子『重版出来!』小学館 - 三軒茶屋 別館

    重版出来! (1) (ビッグコミックス) 作者: 松田奈緒子出版社/メーカー: 小学館発売日: 2013/03/29メディア: コミック クリック: 1回この商品を含むブログ (83件) を見る 「じゅうはんでき」ではなく「じゅうはんしゅったい」と読むそうです。(100万回言われたネタ) オリンピックへの夢やぶれた体育会系柔道女子大生・黒沢心。大手出版社に就職した彼女が、先輩や担当する漫画家に鍛えられ、一歩づつ成長していく・・・というお話です。 出版業界でバリバリ働く女性、という枠組みでは安野モヨコ『働きマン』を想起させますが、『働きマン』では出版業界という「男社会」で生きる「女性」を作品の枢軸としていたのに対し、作『重版出来!』では出版業界「そのもの」を描いています。 「良いものを作っていれば売れる」という古き良き日のものづくり文化に「NO」がつきつけられ、「いくら良いものでもしっか

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  • 坂本眞一『イノサン』集英社 - 三軒茶屋 別館

    イノサン 1 (ヤングジャンプコミックス) 作者: 坂眞一出版社/メーカー: 集英社発売日: 2013/06/19メディア: コミックこの商品を含むブログ (34件) を見る 200年以上にわたりフランスの死刑執行人をつとめた一族、サンソン家の4代目当主であるシャルル-アンリ・サンソン。 のちにルイ16世をはじめ、マリー・アントワネット、ロペス・ピエールなどフランス革命の主要人物のほとんどを処刑した彼は、生涯3000人あまりの首を刎ねたと言われています。 『孤高の人』など丁寧な人間描写を丹念な筆致で描き上げる坂眞一が、独自の解釈で新たな「サンソン像」を描いたマンガ、それが『イノサン』です。 サンソンと聞いてジョジョクラスタの方はピンと来た人も多いと思います。(フジモリもその一人です) シャルル-アンリ・サンソンについて書かれた集英社新書『死刑執行人サンソン』、その帯には荒木飛呂彦先生が

    坂本眞一『イノサン』集英社 - 三軒茶屋 別館
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    dododod 2013/07/15
    『死刑執行人サンソン』/"こっそりとお勧めしたい一冊です。"
  • 新久千映『ワカコ酒』ゼノンコミックス - 三軒茶屋 別館

    ワカコ酒 1 (ゼノンコミックス) 作者: 新久千映出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 2013/05/20メディア: コミックこの商品を含むブログ (53件) を見る 村崎ワカコ26歳。 酒呑みの舌を持って生まれたがゆえに 今宵も居場所を求めてさすらう女ひとり酒。 あなたの隣にいるかもしれない、 おひとり様仕様の呑兵衛ショート♪ (裏表紙より) 東京に引っ越して2ヶ月。ようやく都会生活には慣れましたが、一番困っているのが居酒屋。 大阪に住んでいたときは近所に安くて美味しく雰囲気が良い(←ここ大事)行きつけの居酒屋があったのですが、引っ越し先はチェーン店しかなく苦労しています。 基的にフジモリは足でお店を探すタイプですので今日も今日とて新規開拓を続けております。 東京は焼きとんの店が多いなー。 みんなと楽しく呑む酒も美味しいですが、美味しい肴をつまみにひとりでちびちびとお酒を飲む幸せと

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  • 大団円と『バクマン。』が残したもの。 『バクマン。』20巻書評 - 三軒茶屋 別館

    バクマン。 20 (ジャンプコミックス) 作者: 小畑健,大場つぐみ出版社/メーカー: 集英社発売日: 2012/07/04メディア: コミック購入: 3人 クリック: 433回この商品を含むブログ (86件) を見る この巻を持って大団円となる『バクマン。』。 20巻という切りのよいところで完結しましたが、ここまでの単行各巻できっちり「引き」をするところなども含め、小憎らしいまでにしっかりとした構成です。 フジモリは「きちんと物語を畳める」ことを作品の評価の枢軸としていますので、「きちんと終われたこと」という一点だけでもこの作品に拍手を送りたいと思っています。 そしてまた、『バクマン。』という作品はストーリーそのもの以上にその立ち位置が非常に面白く、今回は総括として『バクマン。』というマンガそのものについて語っていきたいと思います。 邪道の王道、マンガの陰陽 前巻のラストでサイコーとの

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    dododod 2013/02/03
  • 叶った夢と最後の試練 『バクマン。』19巻書評 - 三軒茶屋 別館

    バクマン。 19 (ジャンプコミックス) 作者: 小畑健,大場つぐみ出版社/メーカー: 集英社発売日: 2012/06/04メディア: コミック購入: 5人 クリック: 227回この商品を含むブログ (50件) を見る この巻を含めあと2巻で完結となる『バクマン。』。 前巻では『REVERSI』が連載開始となり、いよいよサイコーの夢でもあった「アニメ化→結婚」というエンディングが見えた状態。一方で平丸と青樹さんの婚約など、まさに「物語をまとめにかかっている」終盤戦とも言える状況ですが、そう簡単に終わらせてはくれません。 この巻では再び亜城木夢叶に試練が発生します。この試練を乗り越えていよいよエンディングですが、フジモリの書評も今回を含めあと2回。 せっかくなので、19巻の書評に加え、『バクマン。』で「物足りなかったところ」なんかをつらつらと述べていきたいと思います。 マンガと愛情 互いが互

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    dododod 2013/01/27
  • W主人公マンガとしての『バクマン。』 『バクマン。』18巻書評 - 三軒茶屋 別館

    発売から1年近く経っていますが、アニメが終盤に入っていてぎりぎり賞味期限切れには間に合ったかなぁ。。。遅くなりましたが、ご寛恕いただければ幸いです。 バクマン。 18 (ジャンプコミックス) 作者: 小畑健,大場つぐみ出版社/メーカー: 集英社発売日: 2012/05/02メディア: コミック購入: 4人 クリック: 203回この商品を含むブログ (58件) を見る 2012年5月、6月、7月にそれぞれ18,19,20巻が発売され、ついに大団円を迎えた『バクマン。』。 全体を通しての感想は最終巻の書評にとっておくとしますが、途中に中だるみはあったもののうまく幕が下ろせた作品だと思います。 書評も3巻まとめて連続での内容で、編のストーリーを通してフジモリなりの『バクマン。』評をつらつらと書いていきたいと思います。 W主人公マンガとしての『バクマン。』 新エイジに対抗するために黒と白とのW

    W主人公マンガとしての『バクマン。』 『バクマン。』18巻書評 - 三軒茶屋 別館
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    dododod 2013/01/20