ISSUE BRIEF 生活保護制度をめぐる最近の動向 国立国会図書館 ISSUE BRIEF NUMBER 776(2013. 3.19.) 社会労働課 ( 諸藤 もろふじ 秀 ひで 幸 ゆき ) 生活保護の受給者は近年急増しており、特に、稼働能力のある受給者の増加が 問題視され、制度改革は喫緊の政策課題である。 本稿では、生活保護制度をめぐる最近の動向を整理する。 現状と問題点では、受給者等の現状をデータで概観するとともに、報道等で取 り上げられている問題として、年金支給額・最低賃金額との逆転現象、医療扶助、 不正受給、 「貧困ビジネス」 、親族間扶養義務の厳格化問題を紹介する。 国と地方自治体の施策では、国の施策として、自立支援プログラム、学習支援 の制度化、第 2 のセーフティーネット施策、地方自治体の施策としては、自立促 進施策、貧困の連鎖に対する対策、不正受給対策を取り上げる。