米航空宇宙局(NASA)が、研究目的で小惑星を捕獲し月の軌道に引き寄せる計画に約1億ドルの予算を請求しているようだ。 フロリダ州選出の民主党上院議員であるビル・ネルソンは自らのサイトで、この計画が米国の2014会計年度予算に含まれる見込みだと述べている。2014会計年度予算は「財政の崖」を巡る交渉で要求提出が大幅に遅れていた。予算教書は間もなく公開される予定だ。 NASAの計画は、地球近傍小惑星を無人宇宙船で捕え、月まで運んできて、その軌道上(地球・月系のラグランジュ2)に置くというものだ。2021年には、そこにロケットで宇宙飛行士が送り込まれる可能性もある。 ネルソン上院議員によれば、約1億ドルはほんの手始めに過ぎず、この計画はより大きなプロジェクトの一部だという。その大規模プロジェクトには、小惑星での資源採掘作業や、地球と衝突する可能性をもつ小惑星の進路を変える方法の研究、火星への有人