秘匿を「ひじゃく」と読む会社のセキュリティは大丈夫か? (須藤 慎一=ライター) 20歳代の若手女性社員は、契約書の個人情報に関する部分で、「秘匿」を「ひじゃく」と読み上げた。重要事項説明書の最重要部分の音読が義務付けられている契約の場で、最近、筆者が遭遇した実話である。 この会社は業界では大手で、社内研修をしっかり実施しているという。契約時の顧客対応は、ロールプレイング形式で声を出して研修したはずだ。それなのに「ひじゃく」と読んだのは、上司や教育担当者も「ひじゃく」と読んでいたからではなかろうか? こういう会社の個人情報の保護やセキュリティ対策は怪しいかもしれない。あなたの会社も、若手に「ひじゃく」と読ませてはいないだろうか? ITセキュリティ用語を一般社員も使う時代になった セキュリティに関する用語の中には読むのが難しい漢字が多い。軍事や保安など特殊な業界の用語が移入したか