チーム体制での参加 ──本日は、「八戸市新美術館建設工事基本設計業務委託」(以下、「八戸市新美術館」)の公募型プロポーザルで最優秀者に選ばれた西澤徹夫さん、浅子佳英さんから、案ができるまでの経緯とその内容、今後の計画についてお聞きします。また、この一例を通して、新しい建築をつくるために必要なプロポーザルのシステムについても伺いたいと考えています。 まずは、設計者として複数のプロポーザルに応募された経験から、お2人が国内のコンペに対して感じていらっしゃることをお聞かせください。 西澤徹夫──私自身は「滋賀県新生美術館の設計者の選定(プロポーザル)」(2015)、「京都市美術館再整備工事基本設計業務に係る公募型プロポ-ザル」(2015)で青木淳さんとともに応募しました。この2つは私が初めて取り組んだプロポーザルでしたが、幸いなことに「滋賀県新生美術館」では次点、「京都市美術館再整備工事」は1等
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