多摩美術大学で労働組合が結成。「主張できる体制を整えなければならない」日本を代表する美術大学のひとつである多摩美術大学で、初となる労働組合が結成された。その理由と狙いとは何か。 日本を代表する美術大学のひとつである多摩美術大学(理事長:青柳正規)で、初となる労働組合が結成された。 同大では2018年2月に、大学院彫刻専攻の学生有志が、アカデミックハラスメントなどで大学と彫刻科に要望書を提出。要望書はオンラインで公開され大きな注目を集めた。 また、14年より同大で彫刻学科教授を務める笠原恵実子教授の大学院開設科目「エクスペリメンタル・ワークショップ(仮)」への人事異動をめぐり、その不適切性を問う団体交渉をプレカリアートユニオン(ひとりから加入できる合同労働組合)を通じ、2019年5月から12月まで5回にわたり実施。結果としてこの人事異動は中止となった。 これに対し多摩美術大学は、「申入れにつ