タグ

ブックマーク / bijutsutecho.com (29)

  • 倉俣史朗が手がけた寿司屋「きよ友」。香港M+が収蔵する意義

    倉俣史朗が手がけた寿司屋「きよ友」。香港M+が収蔵する意義倉俣史朗が正面部分とインテリアのデザインを手がけた寿司屋「きよ友」。その店舗建築が、香港のビジュアルカルチャーミュージアム「M+」に半永久設置されている。 文=髙石由美 展示風景より、寿司屋「きよ友」 Photo by Lok Cheng Courtesy of M+, Hong Kong 倉俣史朗が正面部分とインテリアのデザインを手がけた「きよ友」。その、高さ4メートル、幅6メートル、奥行き12メートルの店舗建築がいま、M+(香港)のなかにある。 「きよ友」は1988年、新橋のビルの一階にオープンし、2000年初頭まで営業した寿司バー。惜しまれながら閉店した後、英国人の所有になり営業再開を待たれたのだが適わず、約10年間手つかずのままになっていた。その店舗一式を、2014年にM+が購入したのである。 展示風景より、寿司屋「きよ友」

    倉俣史朗が手がけた寿司屋「きよ友」。香港M+が収蔵する意義
  • 建築家・白井晟一設計の個人住宅「桂花の舎」が江之浦測候所に移築へ

    建築家・白井晟一設計の個人住宅「桂花の舎」が江之浦測候所に移築へ建築家・白井晟一が晩年に設計した個人住宅のひとつである「桂花の舎(けいかのいえ)」。これを小田原文化財団 江之浦測候所のある「甘橘山」に移築するプロジェクトが始まった。 桂花の舎 Photo by Yasushi Ichikawa 渋谷区立松濤美術館などの設計で知られる建築家・白井晟一が晩年に設計した個人住宅のひとつ「桂花の舎(けいかのいえ)」。これが杉博司による小田原文化財団 江之浦測候所に移築される。 桂花の舎は、大和市・中央林間に建てられたもの。白井はこの家の完成を待たずに1983年に逝去したため、白井晟一研究所に引き継がれ、竣工した。施主は画家で、デザインや予算などに一切制限を設けないという条件で設計されており、随所に使われている栗材などにその痕跡が見られるという。この建築はその後、地区の宅地開発によって解体の危機に

    建築家・白井晟一設計の個人住宅「桂花の舎」が江之浦測候所に移築へ
  • 渋谷駅の岡本太郎《明日の神話》が大規模改修へ。クラウドファンディングも実施

    渋谷駅の岡太郎《明日の神話》が大規模改修へ。クラウドファンディングも実施渋谷駅のランドマークのひとつとして知られる岡太郎の巨大壁画《明日の神話》の大規模改修が10月よりスタート。クラウドファンディングも実施する。 公開当時の渋谷駅の《明日の神話》 渋谷駅のランドマークのひとつとして知られる岡太郎の巨大壁画《明日の神話》。その大規模改修が、公益財団法人岡太郎記念現代芸術振興財団と特定非営利活動法人明日の神話保全継承機構により、10月10日から実施される。 《明日の神話》は、岡太郎がメキシコで制作した壁画作品。1969年に建設中のホテルに仮設置されたのちに行方がわからなくなっていたが、2003年9月にメキシコシティ郊外の資材置き場で発見。日に移送し修復する「《明日の神話》再生プロジェクト」が立ち上がり、1年におよぶ修復作業を経て、2006年7月に初公開される。その後、2008年11

    渋谷駅の岡本太郎《明日の神話》が大規模改修へ。クラウドファンディングも実施
  • アニメの背景に見る建築・都市・時代。谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館で「アニメ背景美術に描かれた都市」が開幕

    アニメの背景に見る建築・都市・時代。谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館で「アニメ背景美術に描かれた都市」が開幕石川・金沢の谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館で、第7回企画展「アニメ背景美術に描かれた都市」が開幕した。会期は11月19日まで。 文・写真=安原真広(ウェブ版「美術手帖」副編集長) 展示風景より、『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』の竹内敦志によるレイアウトと小倉宏昌による背景カット 石川・金沢の谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館で、第7回企画展「アニメ背景美術に描かれた都市」が開幕した。会期は11月19日まで。 展は『AKIRA』(1988)、『機動警察パトレイバー the Movie』(1989)、『機動警察パトレイバー2 the Movie』(1993)、『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』(1995)、『メトロポリス』(2001)、『鉄コン筋

    アニメの背景に見る建築・都市・時代。谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館で「アニメ背景美術に描かれた都市」が開幕
    dondoriyama
    dondoriyama 2023/06/18
    これは絶対面白い展覧会
  • 「“私はあなたの『アイヌ』ではない”」:小田原のどかが見た「ウポポイ(民族共生象徴空間)」

    「“私はあなたの『アイヌ』ではない”」:小田原のどかが見た「ウポポイ(民族共生象徴空間)」今年7月に開業した北海道白老郡白老町の「ウポポイ(民族共生象徴空間)」。「国立アイヌ民族博物館」「国立民族共生公園」「慰霊施設」によって構成されるこの国立施設が誕生した背景を踏まえ、「語られていないこと」について小田原のどかが論じる。 文=小田原のどか ポロト湖と伝統的コタン 撮影=筆者(以下すべて) 民族共生象徴空間とは何か 2020年7月12日、北海道白老郡白老町に「ウポポイ(民族共生象徴空間)」が開業した。来は4月24日に開業が予定されていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により2回の延期を経てのオープンとなった。同施設の「愛称」であるウポポイとはアイヌの言葉で「(おおぜいで)歌うこと」を意味するといい、2018年に一般公募によって決定した。民族共生象徴空間という名称は、閣議決定された内容

    「“私はあなたの『アイヌ』ではない”」:小田原のどかが見た「ウポポイ(民族共生象徴空間)」
  • 学芸員が見た「美術館 学芸員のラップバトルトーナメント」

    学芸員が見た「美術館 学芸員のラップバトルトーナメント」1月9日に岡山県立美術館で行われた前代未聞のイベント、美術館学芸員によるラップバトルトーナメント。開催前から話題をさらっていたこの試みを、同じ岡山県内にある大原美術館で学芸統括を務める柳沢秀行が振り返る。 文=柳沢秀行(大原美術館学芸統括) 私も、美術館やアートを世の中に近づけるための活動を、かなりアレコレとやってきたつもりだが、年末にこの企画を知ったときには、正直びっくり! &にわかには信じ難かった。 まず、岡山県立美術館(以後、県美)の主催事業であること。私の実家(最初に10年務めた館)であり、我が身のやったことを振り返っても、それほど硬い館だとは思わってはいないが、逆に「いきなり、これやる!」というのが偽らざる心情。 次なる理由が、あの県美の200席を超えるホールのステージ上で、作品への愛をラップで語るスキル&度胸がある学芸員が

    学芸員が見た「美術館 学芸員のラップバトルトーナメント」
  • ミュージアムとユーザーをつなぐソーシャル・ビジネスとは。能登印刷代表・能登健太朗が語る新事業「MU(ミュー)」

    ミュージアムとユーザーをつなぐソーシャル・ビジネスとは。能登印刷代表・能登健太朗が語る新事業「MU(ミュー)」能登印刷が9月にローンチした、デジタル・アーカイヴのプラットフォーム事業「MU(ミュー)」。コレクションの楽しみ方を提示することで、ミュージアムの課題解決とアートファンの裾野拡大を目指す新たな取り組みだ。その展望を、同社代表・能登健太朗の話とともに紹介する。 聞き手・構成=田尾圭一郎 撮影=手塚なつめ 「MU」TOPページ アートファンの裾野を広げるデジタル・アーカイヴ 創業から約110年の歴史を持ち、石川県金沢市に社を構える印刷会社・能登印刷。美術展の図録印刷はもちろん、ジクレーの印刷や音声ガイド事業など美術にまつわる取り組みも複数手がけてきた老舗企業だ。同社が9月に新たなオンライン・ミュージアム・プラットフォーム事業として「MU(ミュー)」を立ち上げた。長年、様々なミュージア

    ミュージアムとユーザーをつなぐソーシャル・ビジネスとは。能登印刷代表・能登健太朗が語る新事業「MU(ミュー)」
  • 寺山修司による美術館論。「美術館=忘却の機会 知の劇場としての考察」

    寺山修司による美術館論。「美術館=忘却の機会 知の劇場としての考察」雑誌『美術手帖』1981年11月号より、寺山修司「美術館=忘却の機会 知の劇場としての考察」を公開。7000字を超える論考では、人間と美術館のあり方に対していまなお色褪せない寺山の考察が展開されている。 文=寺山修司 寺山修司 撮影=有田泰而 提供=テラヤマ・ワールド 寺山修司(1935〜1983)は、青森県弘前市生まれ。演劇、短歌、映画、評論、そのほか数々の分野で功績を残し、作品や著作は現在まで国内外に影響を与えている。 記事では『美術手帖』1981年11月号の「私たちの美術館」特集より、寺山修司による論考を公開する。特集の冒頭ではメルロ=ポンティによる美術館批判が取り上げられ、作品を「死んだ歴史性」に閉ざすものとしての美術館の是非が問われている。1980年代初頭の国内外の美術館の展示風景、美術館学芸員による討議などが

    寺山修司による美術館論。「美術館=忘却の機会 知の劇場としての考察」
  • 合法と違法の線引はどこに? 現代美術のアプロプリエーション

    合法と違法の線引はどこに? 現代美術のアプロプリエーション現代美術の手法のひとつ「アプロプリエーション」は、過去の他者の作品の一部または全部を自身の作品に取り込むものとして、様々なアーティストたちが実践してきた。しかしアプロプリエーションをめぐっては裁判沙汰に発展するケースもある。そこで今回は過去の判例を紹介し、時代とともに変わるアプロプリエーションの受容のされ方を紐解く。 文=木村剛大 アンディ・ウォーホル 花 1964 出典=クリスティーズ・ウェブサイト (https://www.christies.com/lotfinder/Lot/andy-warhol-1928-1987-flowers-6141800-details.aspx) 1964年11月にニューヨークのレオ・キャステリ・ギャラリーで発表されたアンディ・ウォーホルの「花」シリーズ。コレクターの間で大人気となり1000点近

    合法と違法の線引はどこに? 現代美術のアプロプリエーション
  • オンラインでも美術を見に行こう。ストリートビューで見られる美術館&博物館リスト

    オンラインでも美術を見に行こう。ストリートビューで見られる美術館&博物館リスト新型コロナウイルスの影響もあり、目当ての美術館や博物館に足を運ぶことが難しいこともある昨今。ここでは現地に足を運ばずとも、ストリートビューで作品を閲覧できる国内の美術館と博物館をピックアップしてお届けする(スマートフォンではアプリでの閲覧推奨)。※稿は2020年2月の記事を改訂したものです。 Google Arts & Cultureより、東京国立近代美術館 新型コロナウイルスの影響もあり、目当ての美術館に足を運ぶことが難しいこともある昨今。ここでは現地に足を運ばずとも、ストリートビューで作品を閲覧できる国内美術館をピックアップしてお届けする(スマートフォンではアプリでの閲覧推奨)。Google Arts & Cultureに登録されているミュージアムなら、ウェブ上で館内、あるいはコレクションを閲覧できる。スト

    オンラインでも美術を見に行こう。ストリートビューで見られる美術館&博物館リスト
  • アーティストなどフリーランスのトラブルを弁護士がサポート。「フリーランス・トラブル110番」が誕生

    アーティストなどフリーランスのトラブルを弁護士がサポート。「フリーランス・トラブル110番」が誕生第二東京弁護士会は厚生労働省の受託事業として、「フリーランス・トラブル110番」の運用を開始した。アーティストやデザイナーなどを含むフリーランスのトラブルを弁護士がサポートする制度だ。 「フリーランス・トラブル100番」ウェブサイトより 6000名の会員数を有する第二東京弁護士会は、トラブルを抱えたフリーランスや個人事業主をサポートする「フリーランス・トラブル110番」を立ち上げた。 事業は厚生労働省からの受託事業で、対象としているのはアーティスト、デザイナーなどを含むフリーランス・個人事業主。相談から解決まで、弁護士がワンストップでサポートするシステムで、相談料は無料。 契約やハラスメント、報酬など様々なトラブルに対処可能で、相談自体は匿名でもできる。また必要であれば対面やWeb(ビデオ通

    アーティストなどフリーランスのトラブルを弁護士がサポート。「フリーランス・トラブル110番」が誕生
  • 裁判所はどのように契約書を解釈したのか? 千住博事件東京地裁判決を読み解く

    裁判所はどのように契約書を解釈したのか? 千住博事件東京地裁判決を読み解くアーティスト・千住博とWhitestone Galleryを運営する株式会社のあいだで巻き起こった、契約違反に関する裁判。約3年にわたる争いの末、東京地裁は被告である千住博に対して約2億3460万円の支払いを命じた。このケースを、「Art Law」を業務分野として掲げる日で数少ない弁護士のひとり、木村剛大が読み解く。 文=木村剛大 千住博  Water Shrine 2010 出典=羽田空港ウェブサイト(https://tokyo-haneda.com/enjoy/cooperation_artist/index.html) アーティスト・千住博がWhitestone Galleryを運営する株式会社(以下「WS」という)から契約違反で訴えられ、約3年にわたり争われてきた裁判の判決が2019年9月27日に東京地裁で

    裁判所はどのように契約書を解釈したのか? 千住博事件東京地裁判決を読み解く
  • ダニエル・アーシャム×ポケモン、PARCO MUSEUM TOKYOで個展開催へ。巨大ピカチュウのパブリック・アートも

    ダニエル・アーシャム×ポケモン、PARCO MUSEUM TOKYOで個展開催へ。巨大ピカチュウのパブリック・アートもポケモン初となる現代美術アーティストとのコラボレーションプロジェクト「Daniel Arsham × Pokémon」。その展覧会「レリックス オブ カントー スルー タイム (Relics of Kanto Through Time)」が8月1日より、渋谷のPARCO MUSEUM TOKYOで開催される。 「Daniel Arsham × Pokémon」より ポケモン初となる現代美術アーティストとのコラボレーションプロジェクト「Daniel Arsham × Pokémon」。その展覧会「レリックス オブ カントー スルー タイム (Relics of Kanto Through Time)」が8月1日より、渋谷のPARCO MUSEUM TOKYOで開催される。

    ダニエル・アーシャム×ポケモン、PARCO MUSEUM TOKYOで個展開催へ。巨大ピカチュウのパブリック・アートも
  • 小谷くるみ「ブラインド」(MEDEL GALLERY SHU)

    存在の痕跡や気配をテーマとした絵画作品を描くアーティスト・小谷くるみの個展が開催される。 小谷は1994年大阪府生まれ。京都造形芸術大学修士課程修了。現在は大阪を拠点に活動。時間・痕跡・気配というテーマに沿った「21g」や「鉄錆」シリーズなどを発表し、不確かな存在や気配を浮き上がらせる。近年の個展に、「MESSAGE」(SUNDAY CAFE、東京、2019)、「SIGN」(西武渋谷展 美術画廊、東京、2019)など。 展では自身のオカルト・ホラーへの興味から発生した「21g」シリーズなどの新作を多数展示。結露した窓に誰かが指で落書きをしたようなイメージは、日などアジアの独特な湿度を感じさせ、いままさに誰かが触れたかのような、また切り取られた時間を思わせる表現となっている。

    小谷くるみ「ブラインド」(MEDEL GALLERY SHU)
  • 「恋人は資本主義」とシニカルに提示するバンクシー

    「恋人は資主義」とシニカルに提示するバンクシーストリート・アーティストのバンクシーが2013年10月に行った活動を追ったドキュメンタリー映画『バンクシー・ダズ・ニューヨーク』。 作は、1か月間毎日1点ずつ、ニューヨークの路上に彼が残した作品を、人々が探し求める様子を追いかけている。同内容を紹介するドキュメント『バンクシー・イン・ニューヨーク』 (パルコ)も発売中だ。現代社会に内在した問題を提起するアーティスト・丹羽良徳が、映画についてつづった。 文=丹羽良徳 『バンクシー・ダズ・ニューヨーク』より 2016年、いまだに資主義は夢あふれる経済システムである。昨年末2週間ほど、ニューヨークに滞在したときに肌で感じたのは、「アメリカ」とは、「資主義」という経済システムを、全力で実験している国なのかもしれないということだった。いつか将来、かつて資主義システムを実験して崩壊してしまったア

    「恋人は資本主義」とシニカルに提示するバンクシー
  • ピーター・ドイグのリアルとヴァーチャル。蔵屋美香評「ピーター・ドイグ展」

    ピーター・ドイグのリアルとヴァーチャル。蔵屋美香評「ピーター・ドイグ展」2020年2月26日に開幕しながらも、新型コロナウイルスの感染拡大によりわずか3日で休館し、5月6日現在も再開していない東京国立近代美術館の「ピーター・ドイグ展」。横浜美術館・館長の蔵屋美香が、3月までの勤務先である同館で見た展示を手がかりに、鑑賞体験における「絵画の物理的なサイズ」の意味と、それを再現するためのVR技術の可能性を考える。 文=蔵屋美香 東京国立近代美術館「ピーター・ドイグ展」展示風景より 写真=木奥惠三 絵画における「物理的なサイズ」[2020年5月5日追記] 下記のテキストを書いたのは2020年4月27日である。その後5月4日に緊急事態宣言延長が決まり、あわせて基方針に、感染拡大防止対策を前提とした博物館、美術館、図書館などの活動再開が盛り込まれたため、状況はまた変化した。しかしテキストは4月末の

    ピーター・ドイグのリアルとヴァーチャル。蔵屋美香評「ピーター・ドイグ展」
  • ドナルド・ジャッド

    ドナルド・ジャッドは1928年アメリカ・ミズーリ州生まれ。コロンビア大学にて哲学の学士号を取得後、同大学大学院で美術史の修士号を得る。59〜65年までは評論家として様々な美術雑誌に執筆。バーネット・ニューマンやマーク・ロスコの作品が、現実に存在する物に依存するのではなく、作品を構成する要素が互いの関係性上成立していることに注目して、立体を使って同じ効果を模索し始める。 62年にブルックリン芸術科学研究所付属の美術館のグループ展にて、床上に立体レリーフを並べ周囲の空間の重要性に視点を置いた作品を展示。翌年ニューヨークのグリーン・ギャラリーで個展を開催し、初めて床に置かれた箱型の作品を発表する。68年にはホイットニー美術館(ニューヨーク)で回顧展を開催。70年代から物質自体の持つ美しさと、それらの占める空間のプロポーションとスケールを重視した仕事を展開し、物質の持つ質を極限まで突きつめようと

    ドナルド・ジャッド
  • 展示したのに開けられない。展覧会の開幕延期で現場は「打つ手なし」

    展示したのに開けられない。展覧会の開幕延期で現場は「打つ手なし」新型コロナウイルスの影響で臨時休館している美術館・博物館。そのなかには、展示は完了しているのに展覧会を開幕することができない館も含まれている。 各美術館の休館を伝える上野公園の掲示板 新型コロナウイルスの影響によって臨時休館を余儀なくされている美術館・博物館。そのなかには、展覧会の開幕を延期した美術館も含まれている。 現時点で延期となった大型展覧会のなかには、国立西洋美術館「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」(来の開幕予定日:3月3日)、国立新美術館「古典×現代2020」(来の開幕予定日:3月11日)、東京国立博物館「法隆寺金堂壁画と百済観音」(来の開幕予定日:3月13日)などがあり、こうした展覧会はすでに展示が完了している。あとは休館解除を待つばかりの状態だ。 一般的に、国立の美術館で行われる大規模な展覧会は、新聞社

    展示したのに開けられない。展覧会の開幕延期で現場は「打つ手なし」
    dondoriyama
    dondoriyama 2020/04/04
    カタログの電子書籍とかほとんど見ないけど、あったら欲しい。展示が開いていたとしてもショップで買うカタログは重くて大変。
  • 水没した川崎市市民ミュージアムの収蔵品救出状況が明らかに。今年度中に地階からの浸水作品搬出を目指す

    水没した川崎市市民ミュージアムの収蔵品救出状況が明らかに。今年度中に地階からの浸水作品搬出を目指す2019年10月、関東地方を縦断した台風19号により、9つの収蔵庫への浸水と収蔵品の被害が確認された川崎市市民ミュージアム。川崎市は収蔵品レスキューの状況を公開し、今年度中を目処に被害を受けた収蔵品を地階から搬出する方針を示した。 被害を受けたマンガ雑誌等を収蔵する第6収蔵庫の様子 提供=川崎市 2019年10月12日から13日に関東地方を縦断した台風19号により、9つの収蔵庫への浸水と収蔵品の被害が確認された川崎市市民ミュージアム。10月22日より、独立行政法人国立文化財機構が有する文化遺産防災ネットワーク推進会議の協力のもと、被災した所蔵品の応急措置や、施設での一時保管を進めてきた。 このたび、川崎市は収蔵品レスキューの状況を公開。カビの発生や搬出経路の確保などの理由から、これまで搬出等を

    水没した川崎市市民ミュージアムの収蔵品救出状況が明らかに。今年度中に地階からの浸水作品搬出を目指す
    dondoriyama
    dondoriyama 2020/02/05
    川崎市はカルッツとかPFIだし、芸術&スポーツって括りで安く収めてやろう感が強い。市民ミュージアムも以前から地下に収蔵庫があることや、非正規職員の問題が噴出していた。川崎で文化が廃れるのは時間の問題
  • 多摩美術大学で労働組合が結成。「主張できる体制を整えなければならない」

    多摩美術大学で労働組合が結成。「主張できる体制を整えなければならない」日を代表する美術大学のひとつである多摩美術大学で、初となる労働組合が結成された。その理由と狙いとは何か。 多摩美術大学八王子キャンパス 出典=ウィキメディア・コモンズ(Photo by Lauffenamneckar) 日を代表する美術大学のひとつである多摩美術大学(理事長:青柳正規)で、初となる労働組合が結成された。 同大では2018年2月に、大学院彫刻専攻の学生有志が、アカデミックハラスメントなどで大学と彫刻科に要望書を提出。要望書はオンラインで公開され大きな注目を集めた。 また、14年より同大で彫刻学科教授を務める笠原恵実子教授の大学院開設科目「エクスペリメンタル・ワークショップ(仮)」への人事異動をめぐり、その不適切性を問う団体交渉をプレカリアートユニオン(ひとりから加入できる合同労働組合)を通じ、2019年

    多摩美術大学で労働組合が結成。「主張できる体制を整えなければならない」
    dondoriyama
    dondoriyama 2020/01/30
    小田原のどかさんが入っている。あいトリの近作や記述を考えるととても妥当。/日本の美大で労組は殆ど無い。いよいよ学科の閉じられた現状を変えるんだな。