(CNN) リアン・チャオさん(21)は5月14日、工場の寮の7階から転落して死亡した。農家に生まれ、より良い生活を求めて都市部に移転。経済発展にわく中国南部の広東省深センで見つけたのは、米アップル、ヒューレットパッカード(HP)、デルといった大手の部品製造を請け負う台湾系大手電子機器メーカー「富士康」の工場の仕事だった。 フォックスコン従業員の転落死は、リアンさんで9人目だった。深セン警察は自殺として扱い、フォックスコンの広報は「警察によると、9人のほとんどは、精神や健康にかかわる個人的問題を抱えていた」と話す。 リアンさんの死の数日後、別のフォックスコン従業員が工場の建物から転落して死亡した。国営メディアの報道によれば、過去5カ月で10人が死亡、2人が自殺未遂を起こしている。 フォックスコンは世界最大級の電子部品メーカーで、中国本土の従業員80万人のうち、42万人が深センの工場で働く。