抗老化物質NMN(ニコチンアミド・モノヌクレオチド)が日米、中国を中心に注目を集めている。このNMNなどによる老化制御研究で世界的に有名なワシントン大学医学部の今井眞一郎卓越教授が2022年11月15日、「NMNを中心とする健康長寿社会の未来 老化・寿命研究の最前線」と題し、東京都内で講演を行った。講演会は、健康食品などの製造販売を行う日清ファルマとプロダクティブ・エイジング研究機構、日本医療国際化機構が、一般の人向けにハイブリッド開催したもの。今井卓越教授は、日清ファルマの田中秀邦社長による紹介を受けて登壇。最新の研究報告に加え、NMNブームへの警鐘、自身の生活習慣、友人でもある老化研究者のデビッド・シンクレア教授との違いなど、幅広いテーマについて話した。 NMNの点滴投与はNADを壊す可能性も NMNは、生命の維持に欠かせないNAD(ニコチンアミド・アデニン・ジヌクレオチド)を増やし、