好きなマンガがあれば、その世界に近づきたいと思うのが人の心。グッズを買ったり、聖地巡礼したり……中には人生が変わるほど、深い影響を受ける人もいます。 今回取材した、アラサーオタク女子だというPEKOさん(@ab_peko)がハマったのは、自転車競技の世界を描いた『弱虫ペダル』(秋田書店)。腐女子として二次創作をするかたわら、ロードバイクの“沼”にもハマり、2019年8月には80~90時間内に約1200キロを走る「パリ・ブレスト・パリ(以下PBP)」を完走。「ブルベ」という種類のサイクルイベントの最高峰とされ世界各地から参加者が集まる一方、人によっては走行中に幻覚を見るほどの極限状態のなかで、制限時間と戦う過酷なものだといいます。 『弱ペダ』から始まったロードバイクの経験はプライベートばかりか、仕事にまで良い影響をもたらしており、「今の自分があるのは『弱ペダ』のおかげだと思います」と語るほど