安倍晋三首相は24日、第2次内閣発足からの連続在職日数が2799日となり、歴代最長の佐藤栄作を抜いて単独1位になった。感染拡大が止まらない新型コロナウイルスへの対応は迷走。約7年8カ月続く長期政権にふさわしい政治的遺産(レガシー)は見えておらず、「安倍1強」体制が揺らいでいるとの指摘も出ている。政権内では記録更新の高揚感は乏しいのが実情だ。 2021年9月の自民党総裁任期まで残り1年余り。取り沙汰される健康不安説が裏付けられれば求心力低下は免れない。「ポスト安倍」の動きなど今後の政局に影響を与える可能性がある。