沖縄県外との接触が原因とみられる「移入例」は3~9日で68人となり、統計開始の昨年12月以降、最多を更新した。夏休みに入ると同時に、県外からの帰省や観光客が来県し感染が発覚するケースが増加しているが、県は実効性のある水際対策を打ち出せずにいる。 国は7月20日から8月31日まで、羽田空港などから沖縄へ向かう人のうち、希望者に無料でPCRや抗原検査を実施。西村康稔経済再生担当相は10日時点で約2万3千人が検査を受け、陽性例は40件程度だったと説明している。 県の担当者は「出発地での無料検査を受ける人が、なかなか増えていない」とし、検査に強制力がない課題を挙げている。 県は7月、新型コロナウイルス特別措置法に基づき、休業要請に応じなかった飲食店29店舗に最大30万円の過料を求める通知書を裁判所に提出した。...