近年不漁が続くイカナゴのシンコ漁。シンコの餌となる動物性プランクトンが減っていることも一因とされる。現状を何とか改善しようと、明石と淡路の計8漁協でつくる鹿ノ瀬会は15日、漁場の播磨灘で初めて餌まきを実施した。「少しでも今後につながってほしい」。漁師らは切実な思いで見守った。(赤松沙和) シンコは年々漁獲量が減少。資源確保のため、今春の播磨灘での漁は1日のみとなり、大阪湾では漁自体を見送った。漁師らは強い危機感を抱く。
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近年不漁が続くイカナゴのシンコ漁。シンコの餌となる動物性プランクトンが減っていることも一因とされる。現状を何とか改善しようと、明石と淡路の計8漁協でつくる鹿ノ瀬会は15日、漁場の播磨灘で初めて餌まきを実施した。「少しでも今後につながってほしい」。漁師らは切実な思いで見守った。(赤松沙和) シンコは年々漁獲量が減少。資源確保のため、今春の播磨灘での漁は1日のみとなり、大阪湾では漁自体を見送った。漁師らは強い危機感を抱く。
飲食店で女性客にはさみを突きつけて脅したとして、兵庫県警葺合署は1日、暴力行為法違反の疑いで神戸市中央区の会社員の男(52)を現行犯逮捕した。 逮捕容疑は1日午後11時ごろ、客として訪れた同区割塚通7の居酒屋で、カウンターで食事をしていた女性客(42)に対し、店の洗い場にあったキッチンばさみを突きつけて「殺したろか」などと脅した疑い。 男は「ありえません。していませんし覚えてもいません」と、容疑を否認しているという。 葺合署によると、2人に面識はなく、男が店内でこけるほど酔っていたのを心配した女性客が「帰ったらどないですか」と声をかけると激高した。 女性客は柔道の有段者で、男に関節技をかけて取り押さえたという。
2019年8月に兵庫県明石市生活福祉課の金庫からなくなった生活保護費約203万円について、泉房穂前市長が全額を弁済していたことが26日分かった。金銭債権の時効(5年)が8月に迫っていた。 県警明石署は窃盗事件として捜査しているが、容疑者は分かっていない。市は19年度以降、紛失金を一般会計決算で「収入未済額」として処理してきた。 窃盗事件の公訴時効は7年、さらに犯人への市の賠償請求権は20年続くが、金銭債権の効力が時効により消滅すると決算書には記せなくなるため、現副市長ら職員有志が弁済資金を集める会を昨年結成。12月末、泉氏に声をかけると、全額弁済すると伝えられた。 現職市長は公職選挙法によって選挙区内の団体などへの寄付行為を禁じられ、給与減額で対応する場合には条例改正が必要になる。退任によって弁済しやすくなったことが背景にある。 市は再発防止策として防犯カメラを設置し、現金保管のマニュアル
勤務先から計約2億円を横領したとして、兵庫県警捜査2課と尼崎東署は22日までに、業務上横領の疑いで大阪市港区の無職の男(43)を逮捕、送検した。男は当時、スーパー「北野エース」などを展開する「エース」の社員だった。 逮捕、送検容疑は2017年9月20日から23年5月31日までの間、同社関西本部(尼崎市東園田町5)の事務所で、自分のパソコンを使ってインターネットバンキングを利用し、同社名義の預金口座から使われていない休眠口座に171回にわたって計約2億円を振り替え、横領した疑い。容疑を認めた上で、「(スマートフォンの)ゲームの自分のアカウントを強くして、ネット住民に認めてもらいたかった」と説明しているという。 同署によると、同容疑者は当時、経理部の次長として預金口座の管理業務を担当。休眠口座に移しては、その都度現金を引き出していたという。約2億円のうち約1億2千万円をスマホゲームの課金に、2
河川敷で飼い犬と散歩していた際、近くを通った自転車が犬のリード(引き綱)と絡まった事故の影響で右腕にまひが残り、自力で動かせない状態になったとして、兵庫県尼崎市の女性が、自転車を運転した宝塚市の男性に約6900万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が21日、神戸地裁であった。後藤慶一郎裁判長は双方の過失を認めたが、自転車に慎重な運転が求められる場所での事故と判断し、約1570万円の支払いを命じた。 判決によると、事故は2015年4月、宝塚市の武庫川河川敷遊歩道で起きた。犬を連れた女性の近くを自転車の男性が通過する際、リードと自転車のチェーンが絡まり、男性が転倒。女性もリードを持った右腕を引っ張られて倒れた。 後藤裁判長は、自転車側に「周囲の状況を確認して安全に走行すべき義務を怠った」とした一方、女性にも「犬との距離を適切に保つなどし、人や自転車などの通行を妨害しないよう注意すべき義務を怠った」と
男性が頭などから血を流して倒れていたラーメン店の周辺を調べる兵庫県警の捜査員ら=22日午後、神戸市長田区東尻池町9 22日午前11時過ぎ、神戸市長田区東尻池町9にあるラーメン店で、男性店主が倒れているのを女性従業員が見つけて119番した。兵庫県警によると、男性は特定抗争指定暴力団山口組弘道会傘下組織の余嶋学組長(57)。頭部に銃で撃たれた跡があり、搬送先の病院で死亡が確認された。県警暴力団対策課と長田署は殺人事件とみて同署に捜査本部を設置した。 捜査関係者によると、余嶋組長は頭部などから多量の出血があり、厨房付近であおむけに倒れていた。搬送された病院でのCT検査で頭部に銃弾とみられる影が確認されたことなどから、捜査本部は、拳銃などで至近距離から撃たれた可能性があるとみている。 捜査本部の調べでは、22日午前に従業員の女性が出勤すると、店と同じ建物の上階に住む余嶋組長が既に店にいた。その後、
駅のトイレで女性をさげすむ内容の落書きを繰り返したとして、兵庫県警鉄道警察隊と生田署は12日、威力業務妨害の疑いで、大阪市東淀川区のアルバイトの女(40)を逮捕した。 逮捕容疑は1月6日と3月9、31日、中央区の阪急神戸三宮駅改札内にある女性トイレで、壁やトイレットペーパーホルダーなどに「女は自分勝手」「女は馬鹿」などと落書きし、駅員に清掃をさせるなどして業務を妨害した疑い。同署の調べに容疑を認め、「100回くらいした」と供述しているという。 同署によると、鉄道各社の神戸・阪神間の駅では女性を蔑視する趣旨の落書き被害が2020年ごろから相次いでいたといい、関連を調べている。
兵庫県は13日、マダニが媒介する感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」に、赤穂健康福祉事務所管内に住む80代女性が感染したと発表した。マダニは草むらややぶに多く生息し、春から秋が活動期とされる。県内では2013年に初めて感染例が確認され、今回が9例目。 女性は言葉が出にくくなり、発熱や起立障害の症状も出たため7日に受診。PCR検査で12日に陽性と判明した。現在は入院中で「日常的に自宅の庭で草むしりなどはしていた」と話しているという。 SFTSは致死率が10~30%程度とされる。県は「草むらなどに入る際は、長袖や長ズボン、足を完全に覆う靴などで肌の露出を減らし、虫よけ剤も使ってほしい」と注意を呼びかけている。(田中陽一)
兵庫県警西宮署は6日、自動車運転処罰法違反(無免許過失傷害)と道交法違反(事故不申告)の疑いで、同県西宮市の不動産業の男(79)を逮捕した。 逮捕容疑は4月4日午後2時半ごろ、無免許のまま西宮市六湛寺町の市道交差点で軽ワゴン車を運転中、自転車で横断していた女子高校生(16)をはねて転倒させ、頭部にけがを負わせたにもかかわらず、警察に届け出なかった疑い。「間違いありません」と容疑を認めている。 同署によると事故後、男は車を止めて「大丈夫か」と声をかけたが、立ち去ったという。目撃者の男性が110番し、記憶していたナンバーなどから男が浮上した。 同署などによると男は2022年6月24日、神戸市東灘区内で軽ワゴン車を運転中、歩いていた男性=当時(73)=をはねて死亡させる事故を起こし、免許取り消しになっていた。
大阪府内の駐車場で乗用車を盗んだとして、兵庫県警が窃盗の疑いで大阪市平野区のとび職の男(32)=窃盗罪で起訴=を逮捕、送検していたことが19日、捜査関係者への取材で分かった。県警は自動車盗や、車内の金品を盗む車上狙いなど約330件、計約2億4千万円相当の被害を裏付けたとみられる。 神戸地検は窃盗事件の1件を起訴した。起訴状によると、男は今年2月、大阪府門真市宮野町の民家駐車場からトヨタ「プリウス」(約150万円相当)を盗んだとされる。男は起訴内容を認め、県警の調べに「生活費が欲しかった」などと話したという。 捜査関係者によると、乗用車は「リシ」と呼ばれる針金状のピッキング用具で開錠し、携帯電話型の「キープログラマー」という特殊な端末を車両に接続し、エンジンをかけて盗み出したとみられる。 3月、兵庫県丹波篠山市内にある土地で「ごみを焼却している」と110番があり、駆け付けた警察官が、ナンバー
兵庫県尼崎市の稲村和美市長(49)が、任期満了に伴う今年11月の市長選に立候補せず、3期目の今期限りで退任する意向を固めたことが6日、関係者への取材で分かった。財政健全化に一定の道筋を付けたと判断したとみられる。市長選の後継候補には、同市の前教育長で文部科学省教育DX推進室室長補佐の松本真氏(42)が有力視されている。 関係者によると、稲村氏は昨年末ごろから、ごく近い支援者らに相談し、今春に意向を固めて6月市議会の閉会時に表明する予定だった。しかし、直前に全市民分の住民基本台帳データなどを記録したUSBメモリーが一時紛失する事案が発生し、第三者委員会の設置など対応に当たるため、延期していた。近く正式に表明する見通し。 稲村氏は奈良市出身で、神戸大大学院を修了後、証券会社勤務を経て2003年の兵庫県議選(尼崎市選挙区)で初当選。2期目の10年11月、白井文前市長の事実上の後継指名を受け、当時
神戸市の久元喜造市長は27日夜、自身のツイッターに「近日中にアカウントを削除します」と投稿した。事実無根の書き込みなどに悩んできたといい、「もう限界です。これまでありがとうございました」と締めくくった。 久元市長は2013年7月からツイッターを利用し、フォロワーは約3万人。市政の情報や自身の考え方などを積極的に発信してきた。 今回の投稿があったのは午後10時すぎ。「ツイッターを始めて9年近く。市政や神戸の情報発信のつもりでやって来ましたが、事実無根あるいは歪曲された書き込みに悩んできました」と心情を吐露した。 米電気自動車(EV)大手テスラ最高経営責任者(CEO)のイーロン・マスク氏がツイッターを買収することにも触れ、「状況はさらに悪くなるでしょう。この辺りが潮時かもしれません」と書き込んだ。 久元市長は神戸新聞社のこれまでの取材に対し、ツイッターの利用について自治体の情報を発信し、市民に
子育て支援策を次々と打ち出してファミリー層を呼び込み、人口減少社会にあって人口増を続ける兵庫県明石市で、市政の要となる副市長2人が任期途中で同時退任する事態となった。泉房穂市長は会見で衝突を否定したが、関係者によると、泉市長の市政運営に不信感を積み重ねた末の決断とみられる。 「いろんなことが積もり積もり、今が限界ということだろう」。庁内からはこんな声が漏れる。 副市長が2人いる場合、通常は市政継続のために1人ずつ交代することが多い。異例の同時退任の背景について、市職員や議員らが一様に語るのが、泉市長のワンマン的な市政運営だ。 約3年前、歩道整備の土地購入のため、市が所有者の企業と価格交渉を進める中、泉市長が急に方針転換し、無期限の賃借権を主張して神戸簡裁に調停を申し立てたことがあった。副市長は市職員が積み重ねた交渉が覆されたことに心を痛めていたという。 関係者は「市長の意に沿うよう事務方が
理化学研究所(理研)などは2日、神戸・ポートアイランドのスーパーコンピューター「富岳」を使い、新型コロナウイルスのオミクロン株の感染リスクについて研究結果を発表した。感染者がマスクなしで15分話すと、50センチの距離で対面した人はほぼ100%感染すると推計。マスク着用時も50センチ以内に近づくとリスクが生じ、人同士の距離をとる重要性を示した。 理研計算科学研究センターのチームリーダー、坪倉誠・神戸大教授らの研究。発声時の飛沫をシミュレーションすると、マスク着用の場合、着けないときと比べて飛散量を3分の1程度に抑え、飛散距離も抑えられることが判明した。 さらに、過去に海外で発生した五つのクラスター(感染者集団)のデータを基に感染確率を推定した。オミクロン株は、デルタ株の1・5倍の感染力として計算。感染者がマスクなしで15分話した場合、50センチの距離で対面すると、感染確率はほぼ100%に上っ
新型コロナウイルスの感染急拡大を受け、大阪、京都府の両知事とオンラインで会議を行う兵庫県の斎藤元彦知事=19日午後、兵庫県庁 兵庫県の斎藤元彦知事は19日、新型コロナウイルスの新変異株「オミクロン株」の感染急拡大に伴い、政府に対し、コロナ対応の「まん延防止等重点措置」適用の要請を検討していることを明らかにした。週内にも正式決定する。県内の新規感染者はこの日、2514人に上り、初めて2千人を超えた。 斎藤知事は会見で「今週中がヤマ場になる。この感染状況が続けば、週内には県として要請の判断をする」と述べた。 政府による重点措置の適用が決まれば、県は週明けにも対策本部会議を開催。飲食店の営業時間短縮や酒類提供などについて協議し、対策を決める。 斎藤知事は現時点の考えとして、飲食店に午後9時までの時短営業を求め、適正店の認証を受けた店舗では酒類の提供を認めるとした。都市部以外にも感染が広がっている
息子の知人の男子高校生を集団で殴るなどして頭部骨折の重傷を負わせた上、約2時間にわたって自宅に監禁し、現金を脅し取ろうとしたとして、兵庫県警少年課と尼崎北署などは13日、傷害と監禁、恐喝未遂の疑いで、同県尼崎市の無職女(44)を逮捕した。 逮捕容疑は2021年10月24日午後、10代の息子とその友人の少年2人と共謀し、自宅近くの駐車場などで尼崎市の男子高校生(17)の顔を集団で殴ったり、踏みつけたりして頭の骨を折るけがを負わせ、同日午後5時ごろから、意識がもうろうとしている男子高校生を2時間超にわたって女の自宅で監禁し、現金を脅し取ろうとした疑い。 同署によると、共謀の少年3人は男子高校生の友人で、以前から会員制交流サイト(SNS)の友人グループ内で男子高校生のメッセージを巡ってトラブルになっていた。 一方である日、女が息子の居場所を聞くためにその友人に電話をすると、電話越しに「誰と電話し
通称、かんなみ新地。 兵庫県尼崎市の阪神電鉄出屋敷駅から北へ歩いて10分足らず。2、3階建ての木造建築が並ぶ一角は先月まで、夕暮れになると異世界のように妖しい空気を放っていた。 30店ほどの扉が次々に開き、ピンク色のネオンが暗い路地ににじみだす。香水の甘い匂いが漂ってくる。光の中の若い女性にほほえみかけられ、中高年の女性に手招きされながら男性客が吸い込まれていった。 店を切り盛りする「ママさん」、店先で客を呼び込む「引き子さん」、そして店の中で客と対面する「女の子」…。 そう呼び分けされる彼女たちのなりわいは、飲食店で従業員と客が恋に落ちて体を重ねる-という建前の下、終戦直後から約70年もの間、社会で「暗黙の了解」とされてきた。 その「色街」に今月1日、1枚の文書が突き付けられた。ついこの間まであった光景が突然、尼崎から消えたのはなぜか。 ◆ 1日昼ごろ、阪神尼崎駅前にある中央地域振興セン
「かんなみ新地」と呼ばれる兵庫県尼崎市神田南通3の風俗街に対し、尼崎市と尼崎南署が風営法に基づく警告をしたことが、関係者らへの取材で分かった。いわゆる遊郭として約70年前に営業が始まったとされ、警告が出されるのは初めて。一帯の31店は一斉に閉店したが、機を見て再開する可能性もあるとみて市や兵庫県警は注視している。 風俗街は「三和本通商店街」西側の数十メートル四方に置き屋が連なる。遊郭は1958(昭和33)年の売春防止法の完全施行で廃止されたが、「かんなみ新地組合」に加盟する店舗が風俗営業の許可を得ず、飲食店の名目で売春営業を続けてきたとされる。関西では大阪市西成区の「飛田新地」に並び、遊郭の面影を残すスポットとして知られる。 関係者によると、警告文は1日付で、市長と署長名で出された。飲食店の形態をとりながら、実態は女性従業員による性的サービスの提供を専門としていると指摘した上で「違法な営業
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