松井裕樹(桐光学園)の交渉権を獲得し、喜ぶ楽天の立花社長(右端)=関田航撮影 (c)朝日新聞社 @@写禁この記事の写真をすべて見る 古くは「江川の空白の一日」から「KKコンビの明暗」、昨年の「二刀流・強行指名」まで、数々のドラマを生んできたドラフト。 一番の「勝ち組」は、やはり「当たりくじ」、松井(桐光学園高)との交渉権を引き当てた楽天だろう。 松井は鋭く曲がるスライダーを武器に、昨夏の甲子園で大会新となる一試合22奪三振を記録。今回最多の5球団が競合した。楽天の指名方針には、識者陣もそろって高評価をつける。楽天は今オフ、エース・田中の、メジャー移籍が濃厚。新たな投手陣の柱が求められていた。 元早大学院高監督で「流しのブルペンキャッチャー」として知られるライターの安倍昌彦氏は、「楽天には、やっぱり勢いがあるよね。マー君もメジャーに挑戦するなら、1年残って後がまを育てる義務があると思う」。