最近のサイバー犯罪ではマルウェアを使って乗っ取ったパソコンを遠隔操作して攻撃に使用する、いわゆる「ボットネット」が使われるケースが多い。こういったボットネットによる不正送金被害を防ぐため、警視庁が「ネットバンキングウイルス無力化作戦」を開始した(警視庁 - ネットバンキングウイルス無力化作戦の実施について、 ITmediaニュースの記事、 毎日新聞の記事、 セキュアブレインのプレスリリース)。 詳細については明らかになっていないが、毎日新聞の記事ではボットネットをコントロールするコマンド&コントロールサーバー(C&Cサーバー)に対し「警視庁側から指令を出せる状態におくことに成功」し、マルウェアが組み込まれたパソコンを特定したという。また、プロバイダーを通じて感染パソコン利用者に対し、マルウェアの駆除を依頼しているとのことだ。