「函館の女」「三百六十五歩のマーチ」などのヒット曲で知られる作詞家の星野哲郎(ほしの・てつろう、本名・有近哲郎=ありちか・てつろう)さんが、15日、午前11時48分、亡くなった。85歳だった。 山口県生まれ。高等商船学校(現東京海洋大学)卒業後、水産会社に入社し、漁船に乗る仕事についたが、結核のために療養生活に入る。1952年、病床から雑誌の作詞コンクールに投稿した「チャイナの波止場」の入選をきっかけに作詞の道に。58年、鈴木三重子さんが歌った「むすめ巡礼」がヒット。以後、北島三郎さんの「兄弟仁義」「函館の女」、水前寺清子さんの「三百六十五歩のマーチ」、都はるみさんの「アンコ椿は恋の花」、鳥羽一郎さんの「兄弟船」、映画「男はつらいよ」の主題歌など数多くのヒット曲を生んだ。 生涯で書き上げた曲は、4000以上といい、その生い立ちから海を題材にした作品や聴き手を元気づける作品が多い。自らの作品