現行の税率でも、積もり積もればマイホーム1軒分くらいの額になる。正直、これ以上の負担増はカンベンしてもらいたいものだが… イラスト/牧野良幸 サラリーマンの給料から天引きされる所得税と住民税。給与明細をじっくり見ると、毎月そこそこの額を納めていることが分かる。こうした直接税以外にも、消費税や酒税、たばこ税など、我々は様々な形で納税しているわけだが、これらを合わせると年間どれくらいの金額になるのだろうか? 税理士の福田真弓さん監修のもと、28歳独身、東京在住、年収366万円の平均的なサラリーマンをモデルに試算してみた。 まずは直接税。「所得税」は、年間8万2100円、「個人住民税」は17万3200円となる(※控除はそれぞれ基礎控除のみ適用。社会保険料は便宜上10%として試算)。次に間接税。総務省2010年『家計調査』によれば、28歳単身男性勤労者の生活費は月15万6582円。そのうち「消費