「サービス業」の意識ゼロ 週刊現代8月11日号の連載「それがどうした」で、伊集院静氏はこう綴っている。 〈小娘に舐められ、挙句、支払いでまた待たせられて、人間に対する扱いではない。 どこの大学病院とは書かぬが、新橋のG恵大学病院の関係者よ、こういうやり方を当たり前と考えているなら、天罰が下るよ〉 伊集院氏は、目の治療のため診察に訪れたところ、いつまでたっても受け付け番号を呼ばれず、結局1時間45分も待たされたという。 さらに火に油を注いだのが、受付の事務員や医師の不遜な態度だった。待っている患者たちの目の前で、受付の若い女性事務員は笑いながら話しているし、診察に当たった医師は「暑い折に、長い時間お待たせしました」の一言もなく、人として当然の気遣いすら見せない。 治療のために訪れた患者を、待たせて当然という態度が許せなかったのだろう。 怒っているのは伊集院氏だけではない。読者からも「伊集院さ
世間から「ブラック企業の代名詞」として、長きにわたって批判を浴び続けている大手飲食チェーンのワタミ。 創業者の渡邉美樹氏をはじめとする経営者たちは「ブラックとは全然思っていない」などと発言を続けていたが、2015年に社長に就任した清水邦晃氏は「世間のブラック企業との批判を真正面から受け止める必要がある」として改革を推進。現在は全社的に企業体質や労働環境の改善に取り組んでいるところだ。 今回は、100人以上のワタミ関係者への取材から、その改革の内実に迫った『ワタミの失敗』(KADOKAWA)を上梓した働き方改革総合研究所代表、ブラック企業アナリストの新田龍氏が、「ワタミの失敗事例から学ぶ、ブラック企業とならないための方法論」を明かす。 この3年でワタミが失ったもの ワタミは「ブラック企業批判」の渦中にいた2013年度から14年度にかけて、単体で15億円の売上を失い、純利益ベースでは33億円の
六本木の高級マンションに呼び出され…… その「惨劇」があったのは、今年3月30日(月)の深夜。 被害者のAさん(24)は、4月から転職することもあって、その準備に忙殺されていた。 「何してるの?」 渋谷区の一軒家を同年代の女性数名でルームシェアしているAさんの携帯に、ルーム仲間の友人(27)からラインで連絡が入ったのは、午後10時半だった。 ほかにも「友人の友達」もいて、気楽な合コンということなので参加。残業を終えて駆けつけたのは午後11時を回っていた。 場所は、六本木の高層マンション。セキュリティーの厳重なマンション1階のエントランスまで出迎えに来たのは、友人と、パーティーを主催したX(33)の2人だった。 木村拓哉と結婚する前の工藤静香に似た、細身で美人のAさんは、「IT社長らとの合コン」に参加したことを、心の底から悔いているという。 「地方都市出身で、実家を出てからそんなに時間も経っ
日大理事長と山口組6代目の親密写真 1枚の写真が波紋を広げている。 どこかのクラブで撮られた写真で、左に座っているのが日本大学の田中英寿理事長。右のノーネクタイのスーツ姿が山口組6代目の司忍(本名・篠田建市)組長である。 暴力団排除の気運のなか、親密交際を示すような写真が流出するのは致命的である。まして日大は、大学院から付属幼稚園まで10万人に迫る在校生を抱える日本最大の大学グループ。大学単体で年間約100億円の私学助成金を受け取っている。そのトップである理事長には、高い倫理性と社会性が求められている。 実は、このツーショット写真が流出したのは昨年9月頃だが、両者への確認が難しいのと、後述する襲撃事件によって、入手したマスコミは公表を手控えていた。それを掲載したのは、米を中心とするネット雑誌だった。以降、「日大・田中と山口組トップ」の関係が、もやもやした形で伝えられていたのだが、4月15日
お前は何もわかっていない、というそしりは覚悟で書くが、「いじめの対策」として「管理者の失態」ばかりが追及されるのは、何かが少しちがうのではないか。 いや、もっと言ってしまえば、「管理側の論理と都合」が最優先された結果、「いじめ」は陰湿化と悪化をたどってきたのではないか、と思えてならない。そして「管理側の論理が最優先」というのは、なにも学校組織や教師にかぎらず、この日本社会にあまねくあるものなのではないか。 ここでいじめを「他者を害することで己の存在と優位を確認しようとする行為」「他者を害することで快感を得る行為」と私は定義してみたい。「双方熱くなったときどちらかもしくは双方が手を出した」とかいうのとは、ちょっと区別したい。もちろん、「いじめ」はいじめられた側の心にこそ存在するから、その側がいじめられたと感じればいじめは成立する、これは当然であるが、前提にとどめる。家庭内暴力は、これを除外す
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く