70年ぶりに西湖で見つかったクニマスについて、山梨県水産技術センターは24日に同県甲斐市の同センターで開いた研究成果発表会で、人工授精から成長したクニマスの人工授精に成功し、完全養殖へのめどが立ったと発表した。 また、西湖にはクニマスが約7500匹生息していると推定されることも明らかにした。 同センターでは、2011年10月~12年1月に西湖で採ったクニマスで人工授精を行い、現在、約500匹を飼育する。このうち、14年1月にメスのクニマスが排卵。オスのクニマスを使って人工授精させたところ、今月17日現在、22匹が孵化(ふか)したという。 同センターの高橋一孝所長は「秋には人工授精したクニマスが繁殖できるまで成長するので、さらに多くの繁殖を成功させ、今後の産業利用につなげたい」と話している。 一方、西湖のクニマスの個体数は、2012年10月に釣り上げたヒメマスとクニマス(1歳までの個体を除く