Visaはこのほど、AI(人工知能)を使ったクレジットカードの不正監視システムで、推定で年間250億ドル(約2兆7100億円)の被害を防げたとする解析結果を発表した。 AIを活用した監視ツール「Visa Advanced Authorization」(VAA)で、自社の電子決済ネットワーク「VisaNet」上で行われた全1270億件(2018年)の取引を解析。取引の傾向をAIが判断することで、従来よりも高い精度で不正取引を見抜けたという。 VAAのAIは、クレジットカード決済時の状況や購買の傾向などから、不正行為の兆候を約1ミリ秒以下で評価。新規のカード利用者やカードの利用頻度が低い利用者でも、正しい取引を判別し、誤って不正取引と見なしてしまうリスクを減らせるという。 関連記事 3%還元のVisaクレジットカード登場 LINE Payと連携 LINE Payとの連携必須だが、3%還元をうた
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