ブックマーク / globalhead.hatenadiary.com (61)

  • さよなら、コロン。 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

    今日はちょっと感傷的な話を、おまけに長文で書くのでご勘弁願いたい。 オレは相方さんの影響で結構動物が好きなのだが、それは動物を飼うのではなく動物園に行ったりTwtterの動物写真を眺めるのが好きだったりするのだ。これまでもこのブログで紹介したが、特に好きな動物はカピバラとマヌルネコとタヌキだ。なんかこうずんぐりむっくりした動物が好きなのだが、それはオレ自身がずんぐりむっくり体型である事とは断じて関係ない。 Twtterでは多くの動物好きの方たちをフォローしていて、その方たちの撮った動物写真がTLに流れてくるのを毎日楽しく眺めている。そんな訳なのでオレのTLは動物写真だらけで、実に平和なものである。そんなフォローしている方の中に、マイラの鉄干し。さんという方がいた。タヌキの写真を頻繁に流している方なのだが、他のタヌキ愛好家の方の写真とマイラさんの写真はちょっと違っていた。他の方たちが動物園タ

    さよなら、コロン。 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ
    dragon-boss
    dragon-boss 2023/06/16
    《この文章は、オレがTwitterで出会った、コロンというもうこの世界に存在しないタヌキを、きちんと記憶に留めておくために書くことにしたのだ…これを書かないで何を書くというのだ》
  • globalhead(フモ)に10の質問 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

    Taiyakiさんの記事で【「はてなブログ10周年特別お題「はてなブロガーに10の質問」】というお題をやっている事を知り、さらにTaiyakiさんに拙ブログに言及していただいたので、ついでにオレもやってみようか、と思ったわけなんですが。 ブログ名もしくはハンドルネームの由来は? 『メモリの藻屑、記憶領域のゴミ』というブログ名は「このブログはネットの海に浮かぶゴミみたいなもんですよ」というつもりでつけました。 ハンドルネーム「globalhead」はSF作家ブルース・スターリングの短編集『グローバルヘッド』から拝借しました。ニックネームの「フモ」は名にだいたい近い呼び名です。 グローバルヘッド 作者:ブルース スターリング ジャストシステム Amazon はてなブログを始めたきっかけは? オレ、ブログを始める前って相当人生に行き詰まってたんですよ。そんなある日、ダラダラとネットを眺めていた

    globalhead(フモ)に10の質問 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ
    dragon-boss
    dragon-boss 2021/11/03
    まさか名前が出てくるとは。有難うございます。適当にやっていきます。
  • オレの超個人的20世紀古典ロック100枚! - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

    オレの超個人的な古典ロックアルバム100枚なのだ 以前ワッシュさんのブログで「ロック好きなら聴いておきたい古典100」という記事を読んだのである。これははてな匿名ダイアリーの「ロック好きなら高校生までに聴いておきたい古典100」という投稿に対するワッシュさんなりのアンサーとして書かれたものだった。 これを読んで「オレもやってみたいなーでも100枚もアルバム並べるのはかったるいなー」などとゴニョゴニョ言いつつ、とりあえず何枚かピックアップしてみたところこれが面白い。そしてああだこうだと頭をひねって無理矢理100枚のロック・アルバムを並べてみたのである。今回のブログはそんな100枚を紹介するのである。 ただし注意してほしいのは、これはあくまで「オレの超個人的な古典100」であって、「ロック好きなら聴いておきたい古典100」では全くない、ということである。だからセレクトに文句付けられても困るし、

    オレの超個人的20世紀古典ロック100枚! - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ
    dragon-boss
    dragon-boss 2021/04/02
    《ただただオレのオレによるオレのための100枚でしかない》。俺もやってみたいが面倒くさくて……。
  • 令和孤魯那騒動後先 (れいわころなそうどうあとさき) - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

    ぶっは。 皆さんマスクしてますか。手洗いうがいしてますか。三密に気を付けてますか。外出は控えてますか。 実際の所、個人レベルでは、これら100万回位聞かされたことをただ粛々とやり続けるだけのことである。これしかやりようがない。だから無駄に不安になっても無駄である。ただ、日は他の国と比べて感染者や死亡者が、なんでだかよく分かんないけど不思議なくらい少ない、ということだけがラッキーで、その分不安感は若干低いというのはあるが。陰謀論はいろいろ楽しませてもらったが、そもそもアレってェのは真面目に受けとると心が病むだけのものでしかないので、笑い話として聞かせてもらっている。 今回の騒ぎ(ホントは騒ぎで済まされるものではないがあえて矮小化する)で思ったのは、東日大震災の時の放射能騒ぎだった。専門家ですら意見が割れ、デマが飛び交い、不安に駆られた人たちは極端な言説に走り、時として他者を攻撃し、パラノ

    令和孤魯那騒動後先 (れいわころなそうどうあとさき) - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ
    dragon-boss
    dragon-boss 2020/05/18
    Wooooo!(リック・フレアー、あんまり中指立てるイメージはないですが)(プロレスファンの余計なツッコミ)
  • 『カウントダウン・シティ』は世界の終りとハードボイルドなワンダーランドを描くSFミステリだった - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

    ■カウントダウン・シティ/ベン・H・ウィンタース 失踪した夫を捜してくれないか―元刑事のパレスは、知人女性にそう頼まれる。小惑星が地球に衝突して人類が壊滅すると予測されている日まで、あと七十七日。社会が崩壊していくなか、人ひとりを捜し出せる可能性は低い。しかし、できるだけのことをすると約束したパレスは手がかりをたどりはじめる。奇妙な店、学生たちが支配する大学、難民が流れつく海辺…捜索を始めたパレスは、混迷する終末の世界を目にする。『地上最後の刑事』に続き、世界の終わりの探偵行を描いたフィリップ・K・ディック賞受賞作! 小惑星衝突による人類滅亡が間近に迫るある日、知人女性から失踪した夫の捜索を依頼された元刑事の物語だ。世界の終りというとてつもない状況の中、失踪人捜索というある意味些末とも言える行為を遂行することのギャップがこの物語の面白さとも言える。 そんな終末的な世界で人々は何をしてるのか

    『カウントダウン・シティ』は世界の終りとハードボイルドなワンダーランドを描くSFミステリだった - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ
    dragon-boss
    dragon-boss 2020/04/29
    基本的に自分が書きたくて書いているだけだが、こうしてたまに届いたりするのはやっぱり嬉しい。
  • ブルースを聴いていた - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

    最近たまにブルースを聴いている。これまで全く聴くことは無かったし、とりたてて興味も無かったのだが、ある切っ掛けからちょっとばかり聴いてみたら、「こりゃいいな」と思ってしまったのだ。 その切っ掛けというのはアッティカ・ロックのミステリ小説『ブルーバード、ブルーバード』を読んだことだった。黒人テキサスレンジャーを主人公とするこの物語は、ブルースマンが重要な役割を持ち、ブルースの演奏シーンも挟まれる。なにより小説タイトルがブルース奏者ジョン・リー・フッカーの曲のタイトルから採られていたのだ。そして作品の雰囲気を掴んでみたくてフッカーのアルバムを聴いてみたら、これがいい。どういいか、というと、オレがブルースに対して抱いていた固定観念とまるで違う音を奏でていたのだ。 ■ザ・グレート・ジョン・リー・フッカー/ ジョン・リー・フッカー ザ・グレイト・ジョン・リー・フッカー アーティスト:ジョン・リー・フ

    ブルースを聴いていた - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ
  • 僕と怪獣と屋上で - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

    母の葬儀の後、弟と一緒に遺品整理をしていた。2015年の冬の事だ。その時出てきたのがこれらの写真だった。子供時代のオレが、着ぐるみの怪獣たちと一緒に映っている写真だ。中央の、熊の絵の鉢巻きをして、不安そうな顔で明後日の方角を観ているのが子供の頃のオレだ。子供の頃、とは言っても、幾つぐらいで撮った写真なのか正確な所は憶えていない。4歳なのか、5歳なのか、6歳なのか、はたまた7歳なのか。まあ、その位の年の写真という事だ。 場所は、当時地元で一番大きなデパート、その名も「高林デパート」の屋上だ。ちなみに「地元」というのはオレの生まれ育った北海道の、稚内という街だ。知ってる方も多いと思うが、稚内というのは日の一番北の街だ。海の向こうにはロシア領のサハリンが見える。要するに限りなくロシアに近い土地なのだ。サハリンは第2次世界大戦前まではその半分が日の領土で、樺太と呼ばれていた。それが終戦間際に当

    僕と怪獣と屋上で - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ
    dragon-boss
    dragon-boss 2019/08/09
    《あの当時の事を何がしかの文章にしたため残しておくのなら、それを読んでくれる人が何人かはいてくれるだろうと。そして数分でも、数時間でも、その人の記憶の中で、これらの出来事が生き返るのだろうと》
  • ホセ・ドノソ『夜のみだらな鳥』を読んだ(ラテンアメリカ文学) - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

    ■夜のみだらな鳥/ホセ・ドノソ 望まれない畸形児“ボーイ”の養育を託された名家の秘書ウンベルトは、宿痾の胃病で病み衰え、使用人たちが余生を過ごす修道院へと送られる。尼僧、老婆、そして孤児たちとともに暮しながら、ウンベルトは聾唖の“ムディート”の仮面をつけ、悪夢のような自身の伝記を語り始める…。延々と続く独白のなかで人格は崩壊し、自己と他者、現実と妄想、歴史と神話、論理と非論理の対立が混じり合う語りの奔流となる。『百年の孤独』と双璧をなすラテンアメリカ文学の最高傑作。 I. 「ラテンアメリカ十大小説」とも謳われるホセ・ドノソの『夜のみだらな鳥』を読んだ。 異様な物語である。解体された動物の、細切れになった肉や皮や骨や臓物がどろどろに混じり合った桶の中に手を突っ込み、それをぐちゃぐちゃとこねくり回しているかのような、忌まわしくおぞましい感触と得体の知れない混沌とが全編を覆う物語である。 いわゆ

    ホセ・ドノソ『夜のみだらな鳥』を読んだ(ラテンアメリカ文学) - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ
    dragon-boss
    dragon-boss 2019/07/12
    近いうちに読む。《「物語であることの前提」を引き潰し解体してしまった【物語】…時間も空間も朦朧として判別の付かない世界でどろどろと異様な出来事が描かれるこの物語は、すなわち【悪夢的】ですらある》
  • 【お蔵出し】オレの45冊・SF小説篇 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

    今回のエントリ『オレの45冊・SF小説篇』は2012年1月16日にはてなダイアリーの「下書き」に放り込んだまま7年間塩漬けにしていた記事である。 きっと当時「私の45冊」なんていうエントリが流行っていて、それに便乗しようとしたものなのだろう。タイトル通りオレのお気に入りのSF小説45作を紹介したものだが、結局更新されなかったのは、45作それぞれの紹介文を書こうとしたものの、面倒臭くなって放置したからだと考えられる。 なにしろ7年前に書いたものなので、当然それ以降の印象深い作品は入ってないし、今見ると「なぜこれが入ってるの?」なんて作品、「あー確かにこんなの読んでたなあ」などと久しぶりに思い出した作品もあったりするのだが、とりあえず何も弄らないことにした。 そういった「割とどうでもよくなってしまった記事」ではあるが、折角苦労して並べたこともあり、SF好きな方の何かの参考になればと思い、今回お

    【お蔵出し】オレの45冊・SF小説篇 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ
    dragon-boss
    dragon-boss 2019/04/26
    SF好きではなく、SFがちょい苦手になりつつあるので、参考にして何か読もう。/id:globalhead 様 有り難うございます、買ってみました。
  • ジャスティス・リーグ 地獄篇/『バットマン/ダークナイト:マスター・レイス』 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

    ■バットマン/ダークナイト:マスター・レイス (フランク・ミラー、ブライアン・アザレロ、アンディ・キューバート) 1986年、『ダークナイト・リターンズ』は、アメリカンコミックに後戻りができないほどの衝撃を与えた。2001年、『ダークナイト・ストライクス・アゲイン』によって、バットマンは未来へと受け継がれるキャラクターになった。そして、生きる伝説フランク・ミラーとブライアン・アザレロは、作『バットマン/ダークナイト:マスターレイス』によって、バットマンを現代の神話として再構築した。現代アメコミの礎となる古典的大傑作が、ついに邦訳化! 瀕死のバットマン。血塗れのスーパーマン。殺戮の炎を瞳に宿すワンダーウーマン。フランク・ミラー原作によるグラフィック・ノヴェル『バットマン/ダークナイト:マスター・レイス』は、あたかも『ジャスティス・リーグ 地獄篇』とでも呼びたくなるような、凄惨極まりないヒー

    ジャスティス・リーグ 地獄篇/『バットマン/ダークナイト:マスター・レイス』 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ
    dragon-boss
    dragon-boss 2019/03/28
    読みたい、買うか。
  • もだえ苦しむブログ中毒者地獄の味噌蔵日記 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

    Photo by freestocks.org on Unsplash 毎年のことだが連休明けは仕事が怒涛の如き忙しさで、覚悟はしていたが流石にヘバッた。見た目は一見がっしりしてそうだが実は単に不摂生が澱のように沈殿しているだけのデブでしかないオレに深夜残業などさせるな。そもそも年なんだよッ!還暦近いんだよッ! 深夜残業。確かにその日だけは遣り遂げられる。しかし後日以降の疲労蓄積は体力回復を殆ど許さない状態になる。つまり疲れが溜まってずーーっと仕事どころじゃなくなってしまうのだ。おかげで速攻で風邪を引きもう10日ほど経つというのに未だに調子が悪い。さらに瞼にチックが出て間欠的にちっくちっくと痙攣している。いつもはシャワーオンリーの風呂嫌いだがこの間はさすがに風呂に入った。温まった。 だがしかしオレがよく読むあるブログのブロガーの方などはいつも深夜残業だの休日出勤だのされていて頭が下がる。オ

    もだえ苦しむブログ中毒者地獄の味噌蔵日記 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ
    dragon-boss
    dragon-boss 2018/05/19
    「ほう、そんな人がいるのかって俺やないかい!」と漫画のようなツッコミをしてしまった。チョコラBB飲んでます。ブログ楽しみですが、無理なさらず。『ツインピークス』見たいなぁ。
  • たった一人の暴動 / 映画『スリー・ビルボード』 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

    ■スリー・ビルボード (監督:マーティン・マクドナー 2017年アメリカ映画) そこはミズーリ州の田舎町エビング。車も滅多に通らないうら寂びれた街道に立つ3つの看板に、ある日新しいメッセージ広告が掲示される。そこにある文言は「レイプされて殺された」「犯人逮捕はまだ?」「なぜ? ウィロビー署長」。広告を出したのは7ヶ月前娘をレイプされ焼殺された母親ミルドレッド。一向に進展しない捜査に業を煮やしての行動だった。そしてその日から、町を大きな波乱が蔽い始める。 映画『スリー・ビルボード』を観た。一人の母親が、娘を惨たらしい死に追いやったレイプ犯を一刻も早く逮捕して欲しい、という切羽詰まった願いをアピールしたにもかかわらず、事態があらぬ方向へとあらぬ方向へと崩れ出してゆく、というどこまでも寒々しい物語がここでは描かれる。嘆願された筈の警察はただ面目を保つことだけに腐心し、住民たちの一部は必死の思いの

    たった一人の暴動 / 映画『スリー・ビルボード』 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ
    dragon-boss
    dragon-boss 2018/02/11
    《3つの看板に書かれた言葉の真のメッセージ、それは「ふざけんな!」「ふざけんな!」「ふざけんな!」だったのに違いない》
  • インド映画『バーフバリ 王の凱旋』は史上空前のとんでもねえ映画だったッ!!! - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

    ■バーフバリ 王の凱旋 (監督:S.S.ラージャマウリ 2017年インド映画) バーフバリ!バーフバリ! バーフバリ!バーフバリ! 王を称えよ!! 新年早々日全国津々浦々で異様な盛り上がりを見せているインドの歴史ファンタジー大作、『バーフバリ 王の凱歌』です。 物語は古代インドにおける架空の王朝・マヒシュマティ王国を舞台にした3代に渡る王位継承権闘争を描くものなんですね。この作品は2部作になっており、『王の凱旋』はその完結編です。前作は『バーフバリ 伝説誕生』というタイトルで日でも劇場公開&ソフト化されていますから、今からでも遅くない!これもまたとんでもない映画だから観るがいいさ! バーフバリ 伝説誕生 [Blu-ray] 出版社/メーカー: 株式会社ツイン 発売日: 2017/07/05 メディア: Blu-ray この商品を含むブログ (3件) を見る とはいえ、映画『王の凱旋』冒

    インド映画『バーフバリ 王の凱旋』は史上空前のとんでもねえ映画だったッ!!! - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ
    dragon-boss
    dragon-boss 2018/01/05
    《全方位的にとんでもねえ映画だったなあ!!!! 》
  • ブラック・マシン・ミュージック―ディスコ、ハウス、デトロイト・テクノ / 野田 努 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

    ――何故皆は俺の音楽にコネクトするのだろう。それは世界が皆に苦い思いをさせてるからだ。/デリック・メイ ――希望は過去にあるのではなく、未来にある。/ジェフ・ミルズ テクノとは時計仕掛けのソウル・ミュージックである。 社会のシステムの合理化・近代化のなかで選別され、こぼれ落ちる魂はいつも必ず存在する。人が社会において“人材”であるためには余計な枝葉など切り落とされていたほうが効率的だからだ。その人間をその人間たらしめているのはその枝葉であるはずなのに。 音楽は、少なくともかつてのロックミュージックは、これらこぼれ落ちたオルタナティブな精神と情動を掬い上げるための装置だった。しかしもはやロックはマス・マーケットの中でより洗練されクレバーに飼いならされてしまっているように思える。ジャズがその最盛期に先端的な音楽であったにも拘らず、ジャンルとして消費され保守的な芸能になっていった経緯と似ている。

    ブラック・マシン・ミュージック―ディスコ、ハウス、デトロイト・テクノ / 野田 努 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ
    dragon-boss
    dragon-boss 2017/01/12
    《テクノとは時計仕掛けのソウル・ミュージック》。本も興味深いが、それ以上にこの文章がすばらしい。
  • 今年面白かったエレクトロニック・ミュージック - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

    ■アルバム ◎From My Mind To Yours / Richie Hawtin From my mind to yours アーティスト: RICHIE HAWTIN (PLASTIKMAN / F.U.S.E.ほか)出版社/メーカー: PLUS 8発売日: 2015/12/19メディア: CDこの商品を含むブログ (2件) を見るミニマル・テクノ皇帝Richie Hawtinが自身のレーベルPlus 8の設立25周年を記念してリリースしたニュー・アルバム。Richie Hawtinと彼の別名義によるトラックを含め全15曲、音はもうお墨付きのRichie Hawtin流ミニマル・テクノが炸裂し、「なにはなくともこれ聴いとけ」と言いたくなるような聴き応えたっぷりの必聴盤! 《試聴》 ◎Ultraviolet Music / Deepchord Ultraviolet Music

    今年面白かったエレクトロニック・ミュージック - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ
    dragon-boss
    dragon-boss 2016/12/27
    今年も参考に。
  • 今年面白かった本やらコミックやらゲームやら - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

    ■今年面白かった ○千の顔をもつ英雄〔新訳版〕(上)(下) / ジョーゼフ・キャンベル 千の顔をもつ英雄〔新訳版〕上 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫) 作者: ジョーゼフ・キャンベル,倉田真木,斎藤静代,関根光宏出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2015/12/18メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログ (16件) を見る千の顔をもつ英雄〔新訳版〕下 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫) 作者: ジョーゼフ・キャンベル,倉田真木,斎藤静代,関根光宏出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2015/12/18メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログ (11件) を見る『真実はひとつ。人はそれにたくさんの名前をつけて語る』。全ての物語の元型は神話にあることを探る研究書。 『スター・ウォーズ』『マッドマックス』にインスピレーションを与えたとも言われる著作『千の顔をもつ英雄』を読

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  • 国家と個人、制度と自由〜映画『スーサイド・スクワッド』 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

    ■スーサイド・スクワッド (監督:デヴィッド・エアー 2016年アメリカ映画) ■"自殺部隊" スーサイド・スクワッド(Suicide Squad)、訳して"自殺部隊"。バットマンやスーパーマンを擁するDCコミックに登場する、ヴィラン(悪役)を寄せ集めた決死部隊だ。奴らは既に逮捕投獄され、無期懲役が確定しているが、その人間離れした殺傷能力・戦闘能力を見込まれ、非常時の使い捨て部隊として投入されたのだ。奴らは首にマイクロ爆弾を埋め込まれ、逃げ出せば死が待っている。そして投げ出された戦場でも、おぞましい死が待ち構えている。しかし作戦を成功させて生き延びれば、10年減刑してくれるらしい。無期懲役から10年減刑されても、∞マイナス10だが。 デヴィッド・エアー監督によるアメコミ映画『スーサイド・スクワッド』は、こんな絶望的な戦いに送り込まれた悪役たちの、一寸先すらも分からぬ死闘を描いたアクション作

    国家と個人、制度と自由〜映画『スーサイド・スクワッド』 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ
    dragon-boss
    dragon-boss 2016/09/18
    傑作とは思わないけれど、この感想には同感。《冷徹な国家からの自由。個人が紛れもない個人であること》。
  • クルアーンにおける第54番目のスーラは月である - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

    イェイ。日9月9日、54歳になったオレだぜ。シェゲナベイビー。 ……ゴホッゴホッ(年甲斐もなく無理したせいで咽ている)。ところでシェゲナベイビーってナニ? ■54歳 というわけで日54歳になったオレである。ただしブログ主であるフモは54歳ではあるが、ツイッターの暗黒皇帝は1万54歳なんだろうと思う。多分。 毎年誕生日になる毎に律儀に日記に「誕生日のお言葉」を書いているオレではあるが、もうホント年々なんの言葉も浮かんでこなくなってきている。「また歳をとってしまった……」だけである。ただ益体もなく年々老いさらばえてきているだけなのである。夢も希望も無く歳を重ねているだけなのである。いや、希望というなら、「健康でありたい……」というのはある。逆に言うならそれぐらいである。体力と知力と気力の衰えを日々噛み締め、様々なものが潰えてゆく我と我が身の行く末に思いを馳せる時、思うのは「このままずるずる

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    dragon-boss
    dragon-boss 2016/09/09
    《シェゲナベイビー》。おめでとうございます。健やかな一年を。
  • 「ウルトラチョップ」でラムチョップを食べてきた - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

    先日は相方さんの誕生祝いということでウルトラチョップに行ってきました。 ……いやそうではなくて。 ウルトラチョップは恵比寿にあるラムチョップが美味いという評判のお店なんだそうでしてな。ラム肉好きのオレと相方さんは「ほうほうわしらにわれたいと待っておるラム肉がおるというではないか、これは行かねば罰が当たるのう」ということで早速予約、この日も「やっぱメシうなら恵比寿だよねオレは恵比寿の似合う男だし」とかなんとかオレが一方的にほざいているところを相方さんに華麗にスルーされながらかの店へと向かったという訳ですな。 席は30席と小さめのお店だったんですが、この日は開店したときには全て予約で埋まっておりました。というわけでとりあえずビール!ではなくて誕生日会なのでここはシャンペンなどを注文してまずは乾杯。しかしいつもビールばかり飲んでブッハーと言っているオレと相方さんはシャンペン飲んだ後もやっぱり

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    dragon-boss
    dragon-boss 2016/06/27
    行く。
  • 「自分は誰で、何に属するものなのか」という民族アイデンティティ〜映画『パプーシャの黒い瞳』 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

    ■パプーシャの黒い瞳 (監督:ヨアンナ・コス=クラウゼ/クシシュトフ・クラウゼ 2013年ポーランド映画) I. 「ジプシー」という言葉を初めて聞いたのはいつだったか、それは漫画映画の中だったろうか。住む所を持たず、ヨーロッパの国々を馬車に乗って移動し、なにやら怪しげな風体で、かっぱらいや人さらいをすると怖れられ忌み嫌われ、そしてその中には必ず鉤鼻の占いババアがいて、神秘な予言を告げる、そんなステレオタイプなイメージがずっと頭の中にあった。いつしか彼らが、大昔北インドの住人だったものがヨーロッパへ流れてきた存在であること、来はロマ族という民族であること(正確にはジプシー全てがロマ族ではない)、第2次世界大戦においてナチスドイツに大量虐殺されていたことなどを知るようになった。だがそれでも、当のジプシーのことを、オレはよく知らない。 映画『パプーシャの黒い瞳』は、第2次世界大戦前後のポー

    「自分は誰で、何に属するものなのか」という民族アイデンティティ〜映画『パプーシャの黒い瞳』 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ
    dragon-boss
    dragon-boss 2016/03/05
    DVDで見た。スクリーンで見たかった。《言葉を知ることは、世界の輪郭を掴むことである。そしてその言葉を使うのは、世界の輪郭を表現することである。それは、世界を知る、ということなのだ》。