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ブックマーク / natgeo.nikkeibp.co.jp (27)

  • チョウが大西洋を横断、おそらく初確認、全長7000kmの超長旅か

    西アフリカの国ベナンで、低木に留まって休むヒメアカタテハ(Vanessa cardui)。(PHOTOGRAPH BY GERARD TALAVERA) ヨーロッパで生まれたチョウが、西アフリカを経て南米まで7000キロを旅した可能性を示す研究結果が発表された。昆虫の渡りとしては最長クラスの記録となる。研究は6月25日付けで学術誌「Nature Communications」に発表された。 10年ほど前のある秋、論文の筆頭著者でナショナル ジオグラフィックのエクスプローラー(探求者)のへラルド・タラベラ氏は、南米フランス領ギアナの海岸で「いるはずがない」ものを探していた。ヒメアカタテハ(Vanessa cardui)と呼ばれるチョウの仲間だ。 トラのような体色のヒメアカタテハは、ヨーロッパ、アフリカ、アジア、北米、オーストラリアでよく見られる。南米には生息していないのだが、時折そこでヒメア

    チョウが大西洋を横断、おそらく初確認、全長7000kmの超長旅か
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    dydr 2024/07/02
  • 古代の騎馬民族スキタイ人、人の皮で矢筒を作っていた、初の証拠

    スキタイ人の墓から出土した2400年前の皮や毛皮の断片47個のうち、少なくとも2つが人間のものだったことがわかった。(PHOTOGRAPH COURTESY MARINA DARAGAN) 古代ギリシャの歴史家ヘロドトスは、2400年以上前に、騎馬遊牧民のスキタイ人は人間の皮を使って矢筒を作ると書き残した。これまで疑問視されることが多かった記述だが、このたび、それが事実だったことが確認された。2023年12月13日付けで学術誌「PLOS ONE」に発表された論文には、「この調査結果によって、ヘロドトスのおそろしい主張が裏付けられたものと考える」とある。 ヘロドトスによると、スキタイ人は最初に殺した人間の血を飲んだり、頭皮を集めたりしていた。「死んだ敵の右手から、皮や爪などあらゆるものを集め、矢筒のカバーにする者も多い。人間の皮は厚く、光沢があるので、あらゆる動物の皮の中で一番明るく白いとも

    古代の騎馬民族スキタイ人、人の皮で矢筒を作っていた、初の証拠
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    dydr 2024/02/14
  • まだ生きているような欧州のミイラ、続々と判明する暴力と死の謎

    デンマークのシルケボー近くの泥炭地で発見されたトーロンマンの穏やかな死に顔の裏には、約2000年前の暴力的な死因が隠されている。同じ泥炭地の中で保存されていた革紐は、彼が絞殺されてから湿地に投げ込まれたことを示唆している。(ROBERT CLARK/NATIONAL GEOGRAPHIC IMAGE COLLECTION) 1640年にドイツのホルシュタイン地方で初めて発見されて以来、まるで生きているかのようなヨーロッパの「湿地遺体」は人々を魅了し続けてきた。アイルランド、英国、ドイツ、オランダ、ポーランド、スカンジナビア、バルト三国から、これまでに約2000体を超える湿地遺体が発見されている。だが、2023年1月10日付けで考古学の学術誌「Antiquity」に発表された画期的な論文は、この数字は控えめで、実際の数ははるかに多いかもしれないと推定している。 湿地遺体は私たちに、遠い過去と

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    dydr 2023/11/23
  • 切り裂きジャックに殺された女性たち、どんな人々だったのか

    切り裂きジャック伝説の背後には、彼がその人生を終わらせた女性たちの物語がある。写真は、ロンドン市共同墓地にあるメアリー・アン・“ポリー”・ニコルズの墓標。彼女たちは皆、生きているときではなく、死んでからようやく自分たちに関心を向けるようになった街の片隅で暮らしていた。(PHOTOGRAPH BY LOOP IMAGES, UNIVERSAL IMAGES GROUP/GETTY IMAGES) 彼は外科医だったという者もいる。あるいは、ただの狂人、理髪師、王家の人間、芸術家、さらには幽霊だったという説もある。「切り裂きジャック」として歴史に名を刻む殺人者は、135年前の8月31日から、英国ロンドンを恐怖に陥れた。 それからの一世紀、人々は彼の正体をさまざまに想像し、その暗い影に自分たちの恐怖や主張を投影してきた。 しかし、5人の女性たちにとって、切り裂きジャックは伝説的な怪物でも、探偵小説

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    dydr 2023/09/03
  • 「最初期の銀河」が予想以上に多く見つかる、従来説を見直しか

    科学者たちはジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡を使って原初の宇宙をのぞき込み、宇宙誕生から3億〜4億年しかたっていない時期の銀河を発見した。(IMAGE BY NASA, ESA, CSA, M. ZAMANI (ESA/WEBB)) NASAのジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(以下、JWST)が格的に稼働して約半年。JWSTの超高感度の赤外線の目は、私たちの期待に応えて、時の始まりに近い時代に輝いていた初期銀河の姿を見せてくれている。 「そうした銀河が、おそろしくたくさんあるのです。あまりにも多く、あまりにも大きく、あまりにも明るく、あまりにも高温で、あまりにも成熟していて、あまりにも早すぎるのです」と、JWSTの上級プロジェクト科学者であるNASAのジョン・メイザー氏は、2023年1月に米国シアトルで開催されたアメリカ天文学会で語った。(参考記事:「20年間の活躍が楽しみな初画像、ジェーム

    「最初期の銀河」が予想以上に多く見つかる、従来説を見直しか
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    dydr 2023/01/31
  • 2022年の驚くべき発見22 人類の知はこれだけ広がった

    毎年、世界中の研究者が、人類の知の蓄積に貢献している。 古生物学者や考古学者は過去の痕跡から、はるか昔に失われた生命や文明を明らかにする。生物学者や地球科学者は地球とこの星に暮らす生命の仕組みを解明し、天文学者は地球の外に広がる謎を追求する。そして医学者は、人体の複雑さとそれを脅かす病気を研究し、人類という種を守るための新たな手段を開発する。 人類の絶え間ない探求と実験からもたらされる発見は、予想もしなかったようなものであることも少なくない。今年、特に大きな驚きとなった発見を以下にまとめた。

    2022年の驚くべき発見22 人類の知はこれだけ広がった
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    dydr 2022/12/09
  • 世界的な食料危機が迫っている、ウクライナ侵攻で肥料が不足

    ナイジェリア、ラゴスの肥料メーカー、ゴールデン・ファーティライザー社で肥料が混ぜられる様子。肥料不足は世界中で料不足につながる可能性があると専門家は指摘している。(PHOTOGRAPH BY PETER ESSICK, NAT GEO IMAGE COLLECTION) 世界の肥料不足なんて他人事だ。そう思ってはいないだろうか。もしもあなたが北米、ヨーロッパ、中南米、またはアジアでこれを読んでいるならば、今日生きていられるのは化学肥料のおかげである可能性が高い。 著名なエネルギー研究者であるカナダのバクラフ・スミル氏によれば、人類の5分の2にあたる30億人以上が化学(窒素)肥料によって生かされている。現在、これらの肥料が足りなくなっており、世界中の農家、肥料会社、政府が、作物収量の激減を避けようと躍起になっている。(参考記事:「化学肥料と地球の未来」) 1年以上にわたって様々な出来事で打

    世界的な食料危機が迫っている、ウクライナ侵攻で肥料が不足
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    dydr 2022/06/02
  • 生命の定義をも揺るがす代謝の「ありえない反応」、起源解明に光

    大西洋のロストシティー熱水噴出域にある高さ約30メートルのチムニー。海底の熱水噴出孔では、地球上に生命が出現する鍵となった可能性のある単純な有機分子が急速に生成している。(PHOTOGRAPH BY D. KELLEY & M. ELEND, UNIV. WASHINGTON INST. FOR EXPLORATION/URI-IAO/NOAA/THE LOST CITY SCIENCE TEAM) マルクス・ラルザー氏は、生命の起源を研究するつもりではなかった。氏は主に、細胞が養分を取り込むプロセスや、このプロセスがストレスや病気によってうまく働かなくなる仕組みを研究していた。しかし10年ほど前、英ケンブリッジ大学に在籍していた氏のチームは、まったくの偶然から衝撃的な発見をする。 ラルザー氏らは当時、「解糖系」を研究していた。解糖系とは、細胞が利用できる形やエネルギー源になるように、体内

    生命の定義をも揺るがす代謝の「ありえない反応」、起源解明に光
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    dydr 2022/04/09
  • 米国のコロナ死者数 100年前の「スペインかぜ」を上回る

    2021年9月、米国の首都ワシントンDC。連邦議会議事堂や様々な記念碑、博物館が集まる区域「ナショナルモール」の芝生で、新型コロナウイルス感染症による死者をしのぶ白い旗が、ボランティアの手によって立てられた。(PHOTOGRAPH BY STEPHEN WILKES) 2020年3月11日に、世界保健機関がパンデミック(感染症の世界的流行)を宣言してから1年半が経過した。2021年9月29日時点で、米国の新型コロナウイルス感染症による死者数は69万3000人に達している。 この数は、1918年のインフルエンザパンデミックによる米国の死者数をとうとう上回った。新型コロナウイルス感染症が、米国史上最も多くの死者を出した感染症となったのだ。 とはいえ、1918年のインフルエンザの被害は目を覆うものだった。3回の感染拡大の波で、実に米国民の4分の1以上が感染したとされている。その影響で、1918年

    米国のコロナ死者数 100年前の「スペインかぜ」を上回る
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    dydr 2021/10/01
  • 氷河に暮らす謎だらけのミミズ、氷河とともに消える恐れ

    米国ワシントン州にあるレーニア山南面のパラダイス氷河を覆うコオリミミズ。コオリミミズは0℃で繁栄する科学上の「パラドックス」だ。(PHOTOGRAPH BY SCOTT HOTALING) 氷河は一見、生命のいない不毛な氷の塊だ。しかし、目に映るものがすべてではない。氷河には多数の小さな生物が暮らし、豊かな生態系を形づくっている。 コオリミミズ(Mesenchytraeus solifugus)は、北米大陸西部の氷河で最も目立つ生物だ。体長は1センチを上回る程度で、デンタルフロスくらい細く、米国の太平洋岸北西部、カナダのブリティッシュ・コロンビア州、米国アラスカ州の氷河に点在する。 この小さな黒いミミズは夏の午後から夜にかけて氷上に大量に現れ、藻類や微生物などをべる。そして、夜明けとともに氷の中に潜り、冬が来ると氷の奥深くに姿を消す。 ミミズの遠い仲間であるコオリミミズは、雪や氷の中の冷

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    dydr 2021/08/22
  • 人間の足が続々漂着「セイリッシュ海の謎」、科学で解明

    カナダ西海岸のセイリッシュ海。バンクーバー島と北米大陸に挟まれた内海だ。(PHOTOGRAPHER JOHN ZADA, ALAMY STOCK PHOTO) 2007年8月20日、カナダ、ブリティッシュコロンビア州ジェデディア島の浜辺で、男物のジョギングシューズが片方だけ落ちているのを、12歳の少女が見つけた。の中には下が、そしてその中には、人間の足が入っていた。 それから6日後、近くのガブリオラ島で海辺のハイキングを楽しんでいたカップルが、黒と白のスニーカーを発見した。その中にも、やはり腐敗した足が入っていた。ジェデディア島で発見されたと同じサイズだったが、2つが同一人物のものでないことは明らかだった。発見された足は、どちらも右足だったのだ。 通報を受けた警察は、あぜんとした。「ほぼ同時期に2人の人間の足が発見されるなんて、怪しすぎます。1個見つかるだけでも100万分の1の確率に

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    dydr 2021/04/25
  • あわや街が消えていた、米国に2発の水素爆弾が降った夜

    1961年1月24日の早朝、ノースカロライナ州ファロ村の近くに墜落したB-52戦略爆撃機の消火作業に当たる消防士たち。(PHOTOGRAPH BY BETTMANN ARCHIVE, GETTY) 1961年1月に米国ノースカロライナ州ゴールズボロ近郊で起きた出来事を、ビリー・リーブスさんは、今でも覚えている。その夜は真冬とは思えないほど暖かかったが、午前0時を回る少し前、突然猛烈な暑さに襲われた。そればかりか、部屋の壁が赤く光り出し、窓の外からは奇妙な光が差し込んだ。 「ちょうど寝る準備をするところでした。びっくりして、何が起きたのかと思いましたよ」 当時17歳だったリーブスさんが、急いで外のポーチに出たまさにその時、片方の翼を失ったB-52爆撃機が炎に包まれて空から落ちてくるのが目に入った。そしてそれは、燃え盛る破片をまき散らしながら、わずか数百メートル先の綿花畑に叩きつけられた。 「

    あわや街が消えていた、米国に2発の水素爆弾が降った夜
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    dydr 2021/02/07
  • 新羅の都だった「壁のない美術館」 韓国の慶州市

    「壁のない美術館」というニックネームをもつ韓国南東部の慶州(キョンジュ)市。かつて新羅の都がおかれていたこの街には、素晴らしい遺跡が数多く残っている。

    新羅の都だった「壁のない美術館」 韓国の慶州市
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    dydr 2021/01/12
  • ギャラリー:写真で見る米議会乱入事件、トランプ支持者が暴徒化 写真28点

    上院会議場に入ったトランプ大統領の支持者。議員や職員は急いで安全な場所に避難した。(PHOTOGRAPH BY WIN MCNAMEE, GETTY) 1月6日午後、ドナルド・トランプ米大統領の支持者が首都ワシントンの連邦議会議事堂に押し寄せ、大統領選挙の結果を認定しようとしていた議員たちが避難する騒ぎとなった。(PHOTOGRAPH BY SAMUEL CORUM, GETTY IMAGES)

    ギャラリー:写真で見る米議会乱入事件、トランプ支持者が暴徒化 写真28点
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    dydr 2021/01/08
  • 新型コロナの感染者はどのぐらいいるのか:検出率と抗体検査

    検査で把握できる感染者数は氷山の一角で、見えていないところにものすごい数の感染者がいる。それが、桁が違うほどかもしれないというのは十分ありうる。これは、日のみならず、世界各国でそうだ。 だから、確定診断がついた患者数で一喜一憂するのではなく、背後にある真の感染者数や、人口の中の有病割合(世間では「感染率」などとよく呼ばれる)を知りたいというモチベーションが生まれる。世界各国の公表データから、それを推測した論文があるので、紹介する。 「ゲッチンゲン大学のフォルマー教授が4月2日に発表した世界の感染者検出率です(※1)。仮定は単純で、まず、インペリアル・カレッジ・ロンドンのチームが3月30日に発表した論文(※2)に掲載されている年齢別の感染致命割合(IFR)が世界中のどこでも正しいとして、各国の年齢別人口を国連のデータベースから得て、それで重み付けした各国別の感染致命割合(IFR)を計算しま

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    dydr 2020/05/20
  • 元祖スーパースプレッダー「腸チフスのメアリー」が残した教訓

    アイルランド出身の料理人メアリー・マローン。腸チフスが集団発生した際、初めて保菌者と特定された人物だ。メディアはマローンを「腸チフスのメアリー」と呼び、マローンの裁判と強制隔離は世間の注目を集めた。1909年ごろに公開されたこのイラストでは、マローンが頭蓋骨を割ってフライパンに入れている。(CHRONICLE, ALAMY) ジョージ・ソーパーはいわゆる探偵ではなかった。彼は土木技師だったが、公衆衛生の専門家のような存在になっていた。そのため1906年、米国ニューヨーク州ロングアイランドの家主が腸チフスの発生源の追跡に苦労していたとき、ソーパーに声がかかった。その夏、家主はある銀行家の家族と使用人にロングアイランドの家を貸していた。8月後半までに、この家に暮らす11人のうち6人が腸チフスに感染したのだ。 ソーパーは以前、ニューヨーク州の職員として感染症の調査を行っていた。「『エピデミック・

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    dydr 2020/03/23
  • 外へ出たネコはどこへ行く? 大規模調査の結果がついに判明

    ネコがどこに行っているかについて、ほとんどの飼い主の予想は外れていた。2014年のノースカロライナ州での調査の様子を見てみよう。(解説は英語です) 「キャット・トラッカー」という大規模な国際プロジェクトの目的はシンプルだった。ペットのネコが、家の外でどこに行っているのかを調べることだ。 研究者たちは過去にも、自らの足で追跡するか(ご苦労さま!)、ネコの首輪に無線送信機を付けるかして、この難問に挑んできた。しかし、キャット・トラッカーはその規模において際立っていた。6カ国で900匹を超えるネコにGPS装置を1週間装着させ、彼らがどこへ行き、どのくらい広い範囲を動き回っているかを調査したのだ。(参考記事:「「キャット・トラッカー」が始動」) 調査開始から6年が経ち、ついに結果が2020年3月11日付けで学術誌「Animal Conservation」に発表された。そこで明らかになったのは、ほと

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    dydr 2020/03/18
  • ニュージーランドが川に「法的な人格」を認めた理由

    ニュージーランド政府は、マオリの人々が祖先と仰ぐワンガヌイ川に法的な人格を認めた。 PHOTOGRAPH BY MATHIAS SVOLD ニュージーランド北島のワンガヌイ川は、流域に暮らすマオリの部族が700年以上にわたって支配し、大切に守り、かつ頼りにしてきたもので、彼らにとっては、聖なる力をもつ「アワ・トゥプア」(祖先の川)だ。しかし、19世紀半ばにヨーロッパ人が入植を始めると、この川に対するマオリの権限は徐々に奪われ、最終的には政府によって完全に消し去られた。 マオリの人々は川が汚され、衰弱していくさまをずっと見てきた。何よりも耐え難かったのは、広範囲に及ぶ水力発電開発の一環として、水源からの流れが来と異なる集水域に向けられ、上流域の自然な流れが奪われたことだった。人間において最も神聖な場所は頭であると考えるマオリにとって、上流域は祖先であるワンガヌイ川の頭に当たる。流れの改変は

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    dydr 2020/03/01
  • すでに奴隷が? 先史欧州の世帯内に格差、新発見

    考古学者たちは青銅器時代の墓地に「持てるもの」と「持たざるもの」の社会的不平等の萌芽を見るが、新たな分析により、世帯の中での差異が見え始めてきた。(PHOTOGRAPH BY SCHELLHORN, ULLSTEIN IMAGE/GETTY) ヨーロッパで社会的不平等が始まったのは、青銅器時代とされている。贅沢品とともに埋葬された有力者の墓がこの時代に現れるからだ。 集団の中で「持てる者」と「持たざる者」に分かれていったと想像するのは簡単だ。だが、このほど現在のドイツ南部にある古代の墓を調べた研究により、個々の世帯の中においても、豊かさに格差があったことが明らかになった。つまり、豊かな者と貧しい者が一つ屋根の下で暮らしていたのだ。論文は10月11日付けの学術誌「サイエンス」に発表された。 研究チームが注目したのは、バイエルン州のレヒ渓谷にある先史時代の集団墓地だ。4000年ほど前、この谷に

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    dydr 2019/10/17
  • 「アマゾンは地球の酸素の20%を生産」は誤り

    ブラジル、ロンドニア州ポルトベーリョ近くのアマゾンの航空写真。2019年8月21日に撮影。(PHOTOGRAPH BY UESLEI MARCELINO/REUTERS) アマゾンで猛威を振るう森林火災のニュースが先週から世界中を駆け巡っている。だが、アマゾンの熱帯雨林の重要性を伝える際に、誤解を招く主張が何度も繰り返された。それは、地球の酸素の20%をアマゾンが生み出しているというものだ。 この主張は米CNN、米ABCニュース、英スカイニュースなどの報道で取り上げられたほか、フランスのマクロン大統領や、米上院議員で2020年の大統領選に出馬表明しているカマラ・ハリス氏、俳優で環境保護活動家でもあるレオナルド・ディカプリオ氏など、政治家や著名人のSNSでも散見された。また、アマゾンの森林は「地球の肺」という表現も、同じようによく使われている。 アマゾンの火災によって世界の酸素供給が危機にさ

    「アマゾンは地球の酸素の20%を生産」は誤り
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    dydr 2019/08/31