政府は14日、2012年度の「水産の動向(水産白書)」を閣議決定した。秋サケ、サンマ、ウナギなどの不漁について「原因究明に取り組み対策を講じることが重要」と指摘した。 不漁の原因としては、海水温の上昇や生息環境の変化などの可能性を挙げた。ウナギについては東アジア一帯で不漁が続き、12年には、うな丼などの外食メニューの価格上昇を報告。秋サケ、サンマについても「資源の保存・管理が重要」と強調した。 また、国内で水産物の消費が減っていることにも触れ、「水産資源が十分に利用されなくなるおそれがある」との危機感も示した。その一因として、年齢を重ねるほど魚介類の消費量が増える「加齢効果」がみられなくなっている、と指摘した。