トンボ学生服で知られるトンボのユニフォーム研究室で、中高生の制服姿を路上観察し、グループインタビューを始めて20年になります。 20年前は「着崩し」が問題に 20年前といえば、高校生にスポットライトが当たり、援交(援助交際)やケータイ(携帯電話)の教室への持ち込みなどが問題視され、制服の「着崩し」が表面化してきた頃です。当初、誰もが異様に感じたルーズソックスは、それ自体が制服着崩しの元凶とされ、男子生徒の腰パン(下着が見えるほどズボンをずり下ろして穿くこと)やシャツ裾の外出し、女子生徒の極端に短いスカートやずり下げたリボン、ジャケットの下からだらしなく出ているカーディガンやベストなどが顰蹙(ひんしゅく)を買いました。 せっかく生徒の見栄えを良くしようと制服をモデルチェンジしても、これでは学校のイメージが低下してしまいます。制服を供給する立場から何とかしなければと思い始めたときに、学校から対