製品データ改竄が大きな問題となっている神戸製鋼所。また、無資格の従業員に長年、完成検査をさせていた日産自動車やスバル。なぜ、不正が起きたのか。経営コンサルタントの小宮一慶氏は「原因のひとつは経営陣の“考え方”にある」と指摘する。小宮氏が考える「強い組織」の例は、1000年以上続く宗教団体。その「考え方」は、どこが違うのか――。 不祥事を起こす企業・人の共通点とは何か? ▼強い組織の根幹は「考え方」 神戸製鋼所や日産、スバルなど、日本を代表する大企業の不正が続出しています。 これにより、「メイド・イン・ジャパンは高品質」という国内外に定着してきた信用に傷が付いたことは確かです。また、まじめに仕事をしている大多数の企業や働く人にとっては非常に迷惑な話でもあります。 なぜ不祥事が発生したのか。さまざまな原因が取りざたされています。 そのひとつとして、「グローバル競争が激化したこと」が挙げられます