大手美容医療クリニックの品川美容外科(医療法人翔友会、綿引一理事長)が院内関係者のがん患者を対象に幹細胞上清液(エクソソーム)点滴を投与する治療のモニタリングを秘密裏に行なっていた問題で、厚生労働省が動いた。 同院に対して厚生労働省が調査に入り、モニタリングの中止を指示していたことが、今回、複数の関係者への取材でわかった。 同省は、品川美容外科が必要な特定臨床研究の届け出を怠り、臨床研究法に違反したとして行政指導の対象とした。年度内にも事案を公表する方針だ。 伊藤喜之(ノンフィクション作家) 一連の問題はスローニュースが、昨年11月21日、28日に「話題の「エクソソーム」投与で肺がんが急速肥大 中止勧告後も継続された有名美容クリニックの『極秘治療』」「『国のお墨付き』を偽装し「がん患者」に説明した品川美容外科のエクソソーム点滴の「大ウソ」」という2本の記事でスクープした。 被験者のがん細胞