モーニング娘。の歴史において節目の世代というべき5期メンバーのたどった道を、いつかじっくり書こうと思っていました。しかしなかなか書く機会がないまま「高橋愛がモーニング娘。を卒業するまでには」と、来ないかもしれない日を漠然とした目標にしていました。そして来る時が示され、その日が迫ってきた今、ようやくその道程を記すことにしました。 その始まりは2001年でした。当時、モーニング娘。は時代の寵児でした。また内的にも一つの完成形と言える状態にあり、それゆえに却って次の一手が問題になりました。一方では結成の当初にあった一種の尖ったところが失われたという主張もあり、新たな「尖り」を、母体であったASAYANから離れていかに生み出すかが課題であったのかもしれません。 一つの方法は、アイドルと見られることを受け入れながらも一流のパフォーマンスを目指すという、忘れられかけていた*1コンセプトの再強化を図ろう