沖縄・尖閣諸島周辺で領海侵犯した中国海警局船(中央)と、警戒に当たる海上保安庁の巡視船など(仲間均市議提供) 尖閣諸島を行政区域に抱える沖縄県石垣市が8月から、ふるさと納税の返礼品として尖閣周辺海域で獲れた高級魚「アカマチ」を提供している。尖閣周辺での漁を活性化することで領海を守ろうという取り組みで、中山義隆市長は「漁業者が尖閣周辺で操業することの支援につながれば」と期待する。 玉城知事市への寄付額10万円につき、船上活け締めした「尖閣アカマチ」2尾約5キロを冷凍して寄付者に送る。寄付の申し込みが一定数あった時点で、八重山漁協の依頼を受けた漁業者が尖閣周辺に出漁する仕組みだ。天候などの条件にもよるが、漁協は3カ月に1回程度の航海を予定する。 漁協によると、漁業者が尖閣周辺海域に向かうと燃料費だけで1往復10万円以上かかるという。せっかく、ふるさと納税の返礼品に尖閣アカマチが加わっても、寄付