昼食後の自由時間は、園児達にとって束の間の心安らぐ時間である。 俺は中庭に出て、仲間達と共に砂遊びに興じていた。 しかし、そんな心安らぐ掛け替えの無い時間も、 鈴木副園長の叫び声によって、一瞬にして恐怖の時間へと変化した。 「今から雷太君を焼却炉に燃やしに行きます!!!」 同じく中庭で遊んでいた雷太君が、鈴木副園長に捕まってしまった。 雷太君とは、ホールで俺より先に土下座をさせられていた、あの雷太君である。 恐らく、何かイタズラをして、それが副園長にバレてしまった為か、 もしくは以前の様に冤罪か、はてまた生理からくるイライラの八つ当たりか・・・。 生理は終わってるから無いか。 詳しい事情は知らないが、兎にも角にも雷太君は副園長の餌食になってしまったのだ。 「助けてー!!!僕を燃やさないでー!!!」 雷太君の断末魔の叫び声が、園内にこだまする。 他の仲間達も、 「副園長先生、雷太君を燃やさな