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ブックマーク / movie.maeda-y.com (18)

  • 超映画批評『映画 怪物くん』5点(100点満点中)

    映画 怪物くん』5点(100点満点中) 2011年11月26日公開 全国東宝系 (3D&2D同時公開) 2011年/日/カラー/103分/配給:東宝 原作:藤子不二雄A「怪物くん」(小学館刊) 監督:中村義洋 脚:西田征史 出演:大野智 松岡昌宏 八嶋智人 川島海荷 上島竜兵 チェ・ホンマン ≪世界に誇るチャレンジ精神≫ 「デビルマン」「忍者ハットリくん」「ドカベン」……これまで日映画界は、数々の人気漫画を実写映画にしてきた。そのラインナップを見るだけでも、この国の映画業界がいかにチャレンジ精神に満ちているか、よくわかるといいうものだ。誰が見ても失敗するのが明らかなのに、果敢に挑戦を続けては討ち死にする。その勇姿はまるで、毎回記録1cmで沈みゆく、鳥人間コンテストのウケ狙い出場者のようでもある。 新大王就任を前にしながら、そのあまりのワガママぶりで国民の反発をくらった怪物くん(大野

  • 超映画批評『バタフライ・エフェクト3/最後の選択』85点(100点満点中)

    『バタフライ・エフェクト3/最後の選択』85点(100点満点中) THE BUTTERFLY EFFECT 3:REVELATION 2009年10月17日(土)より銀座シネパトスにてロードショー 2009年/アメリカ/カラー/90分/配給:リベロ AMGエンタテイメント 監督:セス・グロスマン 制作:J・C・スピング 脚:ホリー・プリクス 出演:クリス・カーマック レイチェル・マイナー ミア・セラフィノ サラ・ハーベル シリーズ一作目に迫る名脚 愛する女を救うため、何度でも過去に戻る男の物語「バタフライ・エフェクト」(04年)は、当サイトでも最高ランクの評価(98点)としたが、実際に見た人たちの満足度もきわめて高い傑作であった。あの映画の何がよかったかといえば、それは誰に聞いても脚と回答がくる。その脚家エリック・ブレスは、偶然にも今週公開の「ファイナル・デッドサーキット 3D」の

  • 超映画批評『カイジ 人生逆転ゲーム』80点(100点満点中)

    『カイジ 人生逆転ゲーム』80点(100点満点中) 2009年10月10日公開 全国東宝系ロードショー 2009年/日/カラー/130分/配給:東宝 監督:佐藤東弥 脚:大森美香 出演:藤原竜也 天海祐希 香川照之 「揃いも揃ってクズでござい、ってツラしてやがる!」 福伸行の漫画は、手軽に人生の極意を学べることで、若い人に大人気だ。独特の台詞回しや擬音、個性的な絵柄など、語るに足る要素を多く備えることから、インターネット上でも共通のネタ基盤として確立されている。『カイジ 人生逆転ゲーム』は、その待ちに待った、そして誰もが「無理だろ」と思う実写映画化である。 最底辺の自堕落な生活を送りながらも、認めようとしない典型的なダメ人間カイジ(藤原竜也)。あるとき彼の元に、借金取りがやってくる。覚えのない借金だったが、気軽に保証人の判を押していたためだ。バイト生活のカイジに返せるカネがあるはずも

  • 超映画批評『スラムドッグ$ミリオネア』90点(100点満点中)

    『スラムドッグ$ミリオネア』90点(100点満点中) Slumdog Millionaire 2009年4月18日(土)より、TOHOシネマズシャンテほか全国順次ロードショー 2008年/アメリカ/カラー/120分/字幕翻訳:松浦美奈 配給:ギャガ・コミュニケーションズ 監督:ダニー・ボイル 脚:サイモン・ビューフォイ 作曲:A・R・ラフマーン 出演:デーヴ・パテル、アニル・カプール、マドゥル・ミッタル アカデミー作品賞は、まさにいまの時代にピッタリな一だった 今年のアカデミー賞は、未曾有の大不況&新大統領(しかも黒人)誕生という大ニュースがあったおかげで、例年に増して予想しやすい年であった。とくに作品賞ほか計8部門受賞した『スラムドッグ$ミリオネア』については、私も100%の自信で選ばれるだろうと考えていた。 もっとも私の場合は、作品の出来不出来でこれが命と読んだわけではなく、この

  • 超映画批評『昴-スバル-』1点(100点満点中)

    『昴-スバル-』1点(100点満点中) SUBARU 2009年3月20日(金)より、全国ロードショー 2008年/香港・日/105分/配給:ワーナー映画 監督:リー・チーガイ 原作:曽田正人 プロデューサー:ビル・コン 出演:黒木メイサ、Ara、平岡祐太、前田健、桃井かおり バレエや原作に対する敬意が感じられない 天才バレリーナの壮絶な半生を描く(はずだった)映画『昴-スバル-』は、徹夜続きで疲れているが、どうしても映画館に出かけたい人にオススメだ。なぜならコレ、最初から最後まで眠ってしまったとしても、まったく損をしない画期的な作品なのである。 寝たきりの弟の病室で、幼い宮すばるは毎日踊っていた、弟の意識を、命をつなぎとめるために……。やがて成長したスバル(黒木メイサ)は、踊りの師匠でもある日比野五十鈴(桃井かおり)が経営する場末のストリップ劇場"パレ・ガルニエ"で踊っている。それを

  • 超映画批評『ウォッチメン』98点(100点満点中)

    『ウォッチメン』98点(100点満点中) WATCHMEN 2009年3月28日(土)より、丸の内ルーブルほか全国ロードショー 2009年/アメリカ/カラー/163分/配給:パラマウント ピクチャーズ ジャパン 監督:ザック・スナイダー 原作:デイヴ・ギボンズ 出演:ジャッキー・アール・ヘイリー、パトリック・ウィルソン、ビリー・クラダップ、マリン・アッカーマン やや難解だが、おそるべき大傑作 『ウォッチメン』と『ダークナイト』は、まるでライバルのような関係だ。原作のグラフィックノベルは同時代に発行され、実写映画もまたしかり。そしてその出来栄えも両者まったく譲らず、である。 いわゆるアメコミ(アメリカンコミックス)の中には、上記二つのように完全に大人向けの、ほとんど文学と呼ぶべきものがある。よく、単純明快な勧善懲悪アクションもの、ノーテンキなエンタテイメントをアメコミ映画に求める人が(とくに

    ecue
    ecue 2009/03/24
  • 超映画批評『DRAGONBALL EVOLUTION』55点(100点満点中)

    『DRAGONBALL EVOLUTION』55点(100点満点中) DRAGONBALL EVOLUTION 2009年3月13日(金)より、日劇1他、全国超拡大ロードショー 2009年/アメリカ/カラー/87分/配給:20世紀フォックス映画 監督:ジェームズ・ウォン 製作総指揮:鳥山明 製作:チャウ・シンチー 脚:ベン・ラムジー 出演:ジャスティン・チャットウィン(孫悟空)、エミー・ロッサム、チョウ・ユンファ、ジェームズ・マースターズ、田村英里子 普通すぎてガッカリ ここ数週間の興行予定をみると、「ヤッターマン」「釣りキチ三平」「昴」そして今週末のドラゴンボールと、春休みらしいコミック、アニメの実写化作品が百花繚乱の様相を呈している。 どれもこれも、よくまあ企画が通ったなと感心せざるをえない微妙なラインナップだが、中でももっとも期待されているのはこの『DRAGONBALL EVOLU

    ecue
    ecue 2009/03/14
  • 超映画批評『ヤッターマン』85点(100点満点中)

    『ヤッターマン』85点(100点満点中) 2009年3月7日(土)より、全国ロードショー 2009年/日/カラー/111分/配給:松竹、日活 監督:三池崇史、原作:竜の子プロダクション、脚:十川 誠志 出演:櫻井 翔、福田沙紀、生瀬勝久、ケンドーコバヤシ、深田恭子 フカキョンドロンジョは、歴史に残る名ヒロイン 日映画界には妙な癖があって、到底実写じゃ成立しないような漫画・アニメ作品ばかり、なぜか好んで映像化する。ゴルゴ13、ルパン三世、デビルマン、そして二十世紀少年……。 その多くは事前に誰もが予想した通り、まれに見る珍作へと仕上がり、ダメ好きマニアの語り草となる。もはや、この国のお家芸といっても過言ではない。 しかし、ヤッターマンの映画化企画までもが気だったとは、さすがの私も予想だにしなかった。ましてや、興収50億を狙える記録的な大ヒットスタートになろうとは。映画業界は変人ばか

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    ecue 2009/03/14
  • 超映画批評『ティンカー・ベル』100点(100点満点中)

    『ティンカー・ベル』100点(100点満点中) Tinker Bell 2008年12月23日(火・祝)より、ロードショー 2008年/アメリカ/カラー/79分/配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ 監督:ブラッドリー・レイモンド、キャラクター創造:J・M・バリー 、脚:ジェフリー・M・ハワード 声の出演:メイ・ホイットマン、ルーシー・リュー、アンジェリカ・ヒューストン、アメリカ・フェレーラ もっとも有名な妖精、ティンカーベルが4部作に 08年冬のディズニーはアニメーション二立てだが、先行する『WALL・E/ウォーリー』こそが大命なのは誰の目にも明らか。こちら『ティンカー・ベル』は、アメリカでも小規模にひっそりと公開されたきり。彼らは四部作の壮大なプロジェクトにすると意気込んでいるが、この調子では2以降はビデオのみ、なんてことにもなりかねない。 ネバーランドにある妖精の谷に、元気

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    ecue 2008/12/24
  • 超映画批評『イキガミ』90点(100点満点中)

    『イキガミ』90点(100点満点中) 2008年9月27日、アミューズCQN、新宿オデヲン、池袋シネマロサにてロードショー 2008年/日/カラー/133分/配給:東宝 原作:間瀬元朗 監督:瀧智行 出演:松田翔太、塚高史、成海璃子、山田孝之、柄明 アナタは24時間後に死にますという「イキガミ」が届いたら? 漫画映画化が最近目立つが、よもやこれほど高く評価できる作品に出会えるとは思わなかった。 現代日に良く似た場所。この国では、「国家繁栄維持法」により安定した社会が実現している。それは全国の18から24歳の中から、1000分の1の確率で無作為に選び死んでもらう制度。通称・逝紙(イキガミ)を当人に配り、24時間後の死亡宣告を行う公務員(松田翔太)は、今日も様々な人間ドラマに立ち会うことになる。 わずかな犠牲で誰もが命の大切さを実感するこの制度により、犯罪も減り、活気あふれる社会が

    ecue
    ecue 2008/09/28
  • 超映画批評『おくりびと』90点(100点満点中)

    『おくりびと』90点(100点満点中) Departures 2008年9月13日(土)より、丸の内プラゼ-ルほか全国ロードショー 2008年/日/カラー/130分/配給:松竹 監督:滝田洋二郎 脚:小山薫堂 音楽:久石譲 出演:木雅弘、広末涼子、山崎努、余貴美子 納棺師の仕事を描いた格作品 ヴェネチアが大カントクにリップサービスしているのを真に受けて、日のマスコミはそちらばかり報道していたが、真に注目すべきはモントリオール世界映画祭だった。ここでグランプリを受賞した『おくりびと』こそ、まさしく世界に誇るべき日映画の傑作である。 念願だったチェロ奏者になった途端オーケストラが解散、莫大な借金を残し失業した大悟(木雅弘)は、夢をあきらめ故郷の山形に戻った。それでも優しいけなげなの美香(広末涼子)のため、少しでも高給の仕事を探していた彼は、一つの求人広告に目をとめる。"旅のお手

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    ecue 2008/09/13
  • 超映画批評『僕の彼女はサイボーグ』採点不能(100点満点中)

    『僕の彼女はサイボーグ』採点不能(100点満点中) 2008年5月31日(土)より、サロンパス ルーブル丸の内他全国松竹・東急系にてロードショー 2008年/日/カラー/120分/配給:ギャガ・コミュニケーションズ powerd by ヒューマックスシネマ 監督:クァク・ジェヨン キャスト:綾瀬はるか、小出恵介 サイボーグの綾瀬はるかとラブラブ同棲?! 『僕の彼女はサイボーグ』は、『猟奇的な彼女』(01年、韓国)のクァク・ジェヨン監督が、綾瀬はるか&小出恵介の魅力をこれまでにないほど引き出したラブコメディの傑作である。しかも見終わった後、多くの人は言葉を失うほどの衝撃を受ける。 21歳の誕生日、モテない大学生のジロー(小出恵介)は、ちょっぴり乱暴な美少女(綾瀬はるか)と再会した。1年前の自分の誕生日に偶然出会い、そのまま去った不思議な女の子だ。しかし今回の彼女は、感情希薄でどこかとんちん

    ecue
    ecue 2008/05/29
    「私はこのシーンを本年度ベストスローモーション賞に認定する。」
  • 超映画批評『ミスト』90点(100点満点中)

    『ミスト』90点(100点満点中) THE MIST 2008年5月10日(土)より、有楽町スバル座ほか全国ロードショー 2007年/アメリカ/125分/配給:ブロードメディア・スタジオ スティーブン・キングの原作を変更、凌駕した大傑作 フランク・ダラボン監督とスティーヴン・キング原作のコンビには、「ショーシャンクの空に」「グリーンマイル」という傑作がある。鬼門とさえ言われるほど難しいキング作品の映画化を、ほとんど唯一成功させているのがこの監督なのだ。だから、ファンに人気の中篇『霧』をフランク・ダラボンが手がけたのはある意味必然。そしてその期待に彼は、三たび完璧にこたえた。映画『ミスト』は、必見の衝撃作である。 メイン州の田舎町。荒れ狂った台風が去った翌朝、物資の買出しに地元のスーパーマーケットに集まった住民らを、今度は視界ゼロの霧が襲う。ちょうど買い物に来ていた主人公デヴィッド(トーマス

    ecue
    ecue 2008/05/07
    気になる。
  • 超映画批評『靖国 YASUKUNI』0点(100点満点中)

    『靖国 YASUKUNI』0点(100点満点中) Yasukuni 2008年5月3日より渋谷シネ・アミューズほか全国順次ロードショー 2007年/日+中国合作/カラー/123分/配給:ナインエンタテインメント このまま公開するのは大いに問題がある 右翼勢力の妨害行動により一部の映画館が上映を取りやめた件で、「表現の自由の危機」うんぬんを語り大騒ぎしている団体・メディア等は、表現の自由というものを根的に勘違いしている上、問題の質について不理解あるいは意図的に隠そうとしている。 編集で印象操作 日在住19年間の中国人、李纓(りいん)監督(『味』(2003)など)による靖国参拝問題についてのドキュメンタリー。 李纓監督は89年当時はこの問題を知らず、桜の名所たる靖国神社に花見にさえ行っていたという。だが政治・外交問題だと知ると10年間かけ取材・撮影、作を完成させた。多くの日人に知っ

  • 超映画批評『L change the WorLd』5点(100点満点中)

    『L change the WorLd』5点(100点満点中) L change the World 2008年2月9日(土)丸の内プラゼール他全国ロードショー 2008年/日/130分/配給:ワーナーブラザース 夜神月の宿敵Lが、地球の危機に立ち向かう! 大場つぐみ&小畑健の人気漫画『DEATH NOTE』は、映画版もひっくるめて社会現象といっていい大ヒットを記録した。そこで、主人公夜神月(やがみらいと)最大のライバルで、人気キャラクターのLを主役に据えたスピンオフ企画が立ち上がった。 ※この先には、映画版『DEATH NOTE デスノート』前後編の結末についての記述がありますのでご注意ください キラとの戦いに、意外な形で結末をつけた探偵L(松山ケンイチ)は、残り23日間の命をワタリ(藤村俊二)が残した未解決事件リストの消化にあてていた。それもあらかた片付けたとき、年端もいかぬ少年(福

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    ecue 2008/02/06
    逆に気になる。
  • 超映画批評『ルイスと未来泥棒』80点(100点満点中)

    『ルイスと未来泥棒』80点(100点満点中) Meet the Robinsons 2007年12月22日、丸の内ピカデリー2ほか全国公開 2006/アメリカ/102分/配給:ウォルト ディズニー スタジオ モーション ピクチャーズ ジャパン ピクサーパワーを得て蘇ったディズニーアニメ 現在アメリカ映画界の巨人ディズニーは、『トイ・ストーリー』シリーズや『ファインディング・ニモ』の制作で知られる3DCGアニメ界の雄ピクサーを子会社として取り込み、大きく変化している最中だ。そんな中、日公開される『ルイスと未来泥棒』は、ピクサー社の設立メンバーで代名詞的存在である映画監督ジョン・ラセターを製作総指揮に迎えた、初めての(ピクサーではなく)ディズニーアニメーション作品となる。 孤児院で暮らす発明少年ルイス(声:ダニエル・ハンセン)は、生後まもない自分を捨てた母親のことを知りたくて、古い記憶を覗け

    ecue
    ecue 2007/12/19
  • 超映画批評『ナンバー23』5点(100点満点中)

    『ナンバー23』5点(100点満点中) The Number 23 2007年11月23日、渋谷東急系、ほか全国拡大ロードショー 2007/アメリカ/1時間39分/配給:角川映画 大発見! この世は23という数字に支配されている 天地が創造されたのが紀元前4004年10月23日。ジュリアス・シーザーは23ヶ所を刺されて殺された。ラテン語は23の文字で構成され、古代マヤ人は12月23日にこの世が終わると言い伝えた。そして日、ヒロシマ。原爆が落とされたのは8時15分。8+15は……23だ。 なななななんという発見。この世界のすべては、23という謎めいた数字によって動かされ、支配されていたのだ! ……と素直に驚いた人以外はこの先の文章を読む必要はない。ブラウザの戻るボタンを押して、さっさとほかの映画をお探しになったほうがよい。 ごく平凡な男ウォルター(ジム・キャリー)は、あるミステリ小説を読み

    ecue
    ecue 2007/11/24
    5点。。。
  • 超映画批評『題名のない子守唄』85点(100点満点中)

    『題名のない子守唄』85点(100点満点中) La Sconosciuta 2007年9月15日、シネスイッチ銀座、新宿バルト9ほか全国順次公開 2006年イタリア映画/121分/提供・配給:ハピネット/宣伝:ザジフィルムズ 衝撃的なオープニングと至福のラスト 『ニュー・シネマ・パラダイス』(89年、伊/仏)は、公開当時都内のミニシアターで驚異的な長期間上映が行われ、単館系の作品としては例外的な大ヒットを記録した。その名監督ジュゼッペ・トルナトーレによる、格的なミステリードラマがこの『題名のない子守唄』。邦題を見て、どうせテレ朝の長寿番組にあやかった流行のクラシック音楽映画だろと考えていた私は、あやうくこの傑作を見逃すところであった。 舞台は北イタリア。ウクライナからやってきたイレーナ(クセニア・ラパポルト)は、なぜかある金細工工房の向かいのアパートに入居を決める。しかも彼女は工房の経営

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