XCode4 と Instruments で実機動作中の NSZombie を探す方法¶ XCode4 で開発していると、予期しないインスタンスが解放されてしまって、そいつを 参照しようとして BAD_ACCESS が出てしまう事が有る。 しかし、いったい何を参照しようとしているのか、なかなか見つけ難い場合がある。 Cocoaではデベロッパ向けに「ゾンビオブジェクト」というアロケーションされていないメモリへのアクセスを見つける為に解放されたオブジェクトをNSZombieオブジェクトとしてリプレースされる機能があるので、BAD_ACCESSが発生した 際にそいつを見つけやすくすることができます。 NSZombie が有効な場合のXCode4 での debug output GNU gdb 6.3.50-20050815 (Apple version gdb-1708) (Fri Sep 16
WebAPIを利用する時のパラメータなどで、日本語や記号が含まれている場合にはURLエンコード(パーセントエンコーディング)を行う必要があります。 NSStringクラスのstringByAddingPercentEscapesUsingEncodingメソッドがありますが、このメソッドでは期待する動きをしてくれません。なぜならstringByAddingPercentEscapesUsingEncodingメソッドでは「&」や「+」などがエスケープされません。 正しくエンコードするにはCFURLCreateStringByAddingPercentEscapes関数を使う必要があります。デコードも同じくCFURLCreateStringByAddingPercentEscapes関数で行うことができます。 それでは続きでCFURLCreateStringByAddingPercentEs
Objective-Cのオープンソースライブラリのコードを眺めていると __attribute__ という文に出くわすことがしばしばあります。 これは属性を表すキーワードで、普段そこまで使う機会がないのですが、調べるうちに何かと多人数の開発の時にはご利益がありそうな機能ばかりだと感じたので、まとめておきます。尚、使用環境はXcode5, ARCです。 何ができる? __attribute__はコンパイラディレクティブの一種で、変数、型、関数(Objective-Cではクラスやメソッドも)の属性を決めることができます。コンパイラによる静的チェックや関数の最適化の役に立ちます。 __attribute__の後にはカッコが二重に続き、二重括弧の中でコンマ区切りの属性リストを付与することができます。 __attribute__は変数、型、関数宣言の前後に置かれます。Objective-Cではメソッ
strong __strong修飾子に対応するプロパティ属性です。strong属性を用いたプロパティは参照先オブジェクトのオーナーとなります。 weak __weak修飾子に対応するプロパティ属性です。__weak修飾子を持った変数と同様、weak属性のプロパティも、参照先のオブジェクトが破棄されたら自動的にnilが代入されます。weak属性を用いたプロパティはオーナーシップ権を持ちません。 weak属性は、delegateやOutletの変数に最適です。 なお、iOS 4では__weak修飾子が使えないため、プロパティのweak属性も使えません。この場合は、後述のunsafe_unretainedを使いましょう。 copy __strong修飾子に対応しますが、実際にはコピーオブジェクトが代入されます。copy属性を用いたプロパティは参照先オブジェクトのオーナーとなります。 unsafe
iOS6からFacebook、微博(Weibo)、Twitterを統合したSocial.frameworkが追加されました。例によってAOuth認証などの面倒な手続きは全てiOS側で行なってくれるので投稿だけであれば、数行のコードで実装が可能です。 iOS5から追加されたTwitter.frameworkは廃止の方向になるので、新しく実装する場合はSocial.frameworkで実装した方がよさそうです。実装方法はTwitter.frameworkと同じような作りとなっているので簡単に移行できると思います。 SLComposeViewControllerでの投稿方法 プロジェクトのBuild PhasesのLink Binary with Librariesで「Social.framework」を追加します。 ヘッダにSocial.hをインポートします。 #import <Social/
これまでの記事はこちら: [iOS5] ARC (Automatic Reference Counting) : Overview [iOS5] ARC : プロパティ属性と使い方 [iOS5] ARC : Outletにはweakプロパティを使おう [iOS5] ARC : 循環参照 ARCまとめの最終回はAutoreleaseとキャストについてです。また、最後で簡単にですが、Xcodeの環境設定についても触れます。 Autorelease ARC環境下では、これまでのNSAutoreleasePoolは使えません。そうは言っても、別にAutorelease環境がなくなってしまったわけではなく、作法が少し変わったのですね。 まずは、参考までにmain.mを見てみましょう。 非ARC(マニュアルメモリ管理) int main(int argc, char *argv[]) { NSAuto
UIView の位置やサイズを知るプロパティに frame と bounds があります。この frame とbounds の違いを簡単にまとめて見ました。 簡単にまとめると以下のようになります。 frame はスーパービューから見た座標 bounds はローカルのビューから見た座標 実際に親子関係のビューを作成して確認してみます。 ViewB は ViewA の中に配置されています。 [ViewA addSubView:ViewB] のような関係です。 この時の frame と bounds はそれぞれ以下のようになります。 ViewA.frame origin: 0,0 size: 550×400 ViewA.bouns origin: 0,0 size: 550×400 ViewB.frame origin: 200,100 size: 200×250 ViewB.bounds or
なんか無性にゲームが作りたくなったのでブラウザで遊べる簡単なゲームを作っています。 今のところまだ2つだけですが、少しつづ種類を増やしていきたいです。 マインスイーパ ライフゲーム 久しぶりすぎて基本中の基本であるゲームループの実装すら忘れてました。 日本限定の標準地域メッシュを世界に拡張した世界メッシュという規格がある 普段、データ分析業務などで総務省が策定した標準地域メッシュ(JISX0410)を利用しています。この規格は日本でしか利用できないのですが漠然と定義を拡張して全世界で使えたりしないのかなと思って、いろいろ探してみたところ世界メッシュというものを発見しました。 一般社団法人世界メッシュ研究所 – Research Institute for World Grid Squares ブラウザで世界標準メッシュを利用してみたかったので自前で TypeScript でライブラリを開発
先日Xcode 4.3がリリースされました。Xcode 4.3ではclangのバージョンが3.1となり、instancetypeという型をサポートするようになりました。 返り値のid型の推論 instancetypeの話の前に、id型の返り値について考えます。Cocoaでは、+ allocや- initといったメソッドは軒並みid型の値を返すようになっています。基本的に、id型の値はどのようなオブジェクト参照型にも代入できることになっています。 しかし、clangは以下のようなコードに警告を発します。 NSString *myBlog = [[NSURL alloc] initWithString:@"http://takebayashi.asia/"]; + allocも- initWithStringも返り値がid型なので本来ならばNSString *型の変数に代入しても文句は言われな
iOS/iPhone/iPad/MacOSX プログラミング, Objective-C, Cocoaなど Blocksが使えるようになってはや数年。未だに書式が覚えられないわたし(あなた)の為に書き方をまとめてみた。 基本 基本型 戻り値 (^名前) (引数)(私が勝手に決めた)基本型はこれ。これを覚えないことには始まらない。とにかくこれだけは覚える。 戻り値と引数は一般的なCの関数の書き方と同じなので、名前の書き方だけ (^名前) になったと覚えるのがいい。 (例)BOOL (^completion)(BOOL canceled) = ...;この基本型を元に各場面でどう使うかを見ていく。 変数宣言・typedef宣言 変数宣言なら 戻り値 (^名前) (引数) = …;typedef宣言なら typedef 戻り値 (^名前) (引数);両方とも基本型がそのまま使える。 (例)type
はじめに iOS SDK登場から早4年近くが経ち、使い回しの効くUIコンポーネントや、煩雑な手順を楽にするスクリプト、自作するには難易度の高い技術をライブラリ化したものなどなど、今では多くの便利なオープンソースソフトウェアが公開されています。 本連載ではそんなオープンソースソフトウェアの中で、有用かつあまり日本語での情報が少ないものを中心にご紹介していく予定です。具体的な使用方法や、ソースの内容にも踏み込んで解説していきますので、ぜひ皆様の日々の開発にお役に立ていただければ幸いです。 トゥイーンライブラリを使用するメリット UIViewのアニメーションで指定できるイージングの種類は、 UIViewAnimationOptionCurveEaseInOut UIViewAnimationOptionCurveEaseIn UIViewAnimationOptionCurveEaseOut U
iOS でデータを永続化する方法の続きです。今回は Core Data を使ったデータの永続化方法について説明します。 本記事では複雑で習得が難しいとされている Core Data について概念編と実装編の2回に分けて説明していきます。記事の全体的な流れとしては Core Data がどういったフレームワークかというところから O/R マッピングの説明、Core Data を使うメリット、Core Data フレームワークの概要、Core Data を使ったプログラムの例まで説明します。次の記事で実際に動くサンプルを作成します。 Core Data って何? Core Data はモデルオブジェクトを永続化するためのフレームワークです。もとは Mac OS X のために開発されたフレームワークで、iOS 3.0 から使用できるようになりました。 Core Data はデータの永続化に SQ
導入 iOS 開発者のみなさん、こんにちは。 このブログでは主にチュートリアルだったりフレームワークの紹介みたいなことを書いてきました。 そこで、たまには中級者向けのエントリを書いて「Xcode バリバリ使って、ビシバシ Objective-C 書いてますよ」アピールします。 iOS 開発をはじめて一通り Framework は理解したけど Xcode 使いこなせてる感が足りない方、夢にまで EXC_BAD_ACCESS が出てくる方に参考になる記事となればと思います。 といっても Xcode はマッシブな IDE なので、4つのデバッグツールに分けて「あれ、それ知らなかった!便利じゃん!」な方法を紹介します。 ブレークポイント デバッグには切っても切れない関係ですね。アプリを実行中に指定した行で処理を中断し、そこからステップ実行で細かいデバッグを可能にしてくれます。 ショートカットキー
SDKで始めるiPad/iPhoneアプリ開発の勘所(4):iOS 4のSDKで、Twitterを使ったiPhoneアプリを作る (1/4) - @IT SDKで始めるiPad/iPhoneアプリ開発の勘所(4):iOS 4のSDKで、Twitterを使ったiPhoneアプリを作る (2/4) - @IT を読んだのだけど。 NSURLConnectionを使った非同期HTTP通信は、この記事のようにラッパークラスを書いて NSMutableDataを内部で保持 通信開始時に初期化、delegateメソッドdidReceiveDataを実装して細切れに渡されてくるNSDataを付け足してゆき、 通信終了時、最終的に得られた合計のNSDataはNotificationなどを使って呼び出し元に通知、その後NSMutableDataを破棄 といったことをする必要があり、何かとめんどくさい。 大抵
iOS は タッチパネル式端末用に最適化された OS で ユーザが端末を操作しやすいように GUI の仕組みが提供されています。iOS アプリ開発では主に GUI を操作するプログラムを実装していきます。iOS の GUI プログラムはイベント駆動型と言われるプログラミング方式に則ってプログラムを実装していきます。 iOS に限らず Mac OS 用のアプリ開発でも同じようにイベント駆動型のプログラムを実装しますが、 iOS はタッチパネル式モバイル端末用の OS という性質上 Mac OS のイベント駆動プログラムと少し違うところがあります。 この記事では iOS のイベント駆動の仕組みを「ライフサイクルイベント」と「ユーザアクションイベント」にわけて説明します。iOS のイベント駆動がどういったものなのか理解してその仕組みの上で自由にプログラムできるようになることが目的です。 イベント
iOS アプリの構造がどのようになっているのか理解しなくても簡単なアプリを開発することは可能です。実際自分も iOS アプリの開発をはじめたことろはそうでした。しかしアプリの構造を理解していないと複雑なアプリ、例えばタブとナビゲーションを組み合わせたアプリやマルチタッチやジェスチャーを使ったアプリなどを作ろうとしたときにハマることが多いです。 本記事では iOS アプリの構造について説明します。 一番単純なアプリの構造 それでは iOS アプリの中でも一番単純なアプリの構造がどうなっているのか見てみましょう。 iOS で一番単純なアプリは画面を一つ表示するアプリです。画面を一つ表示するアプリはシングルビューアプリケーション(Single View Application)といいます。 ラベルもボタンもなく、ただ真っ白な画面を表示するだけのアプリがどのような構造になっているのかみてみましょう
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