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首都圏の鉄道が大混乱に陥った1月18日の積雪。夜半から朝にかけて大雪になるという前日の報道を覆し、朝方にはみぞれ混じりの雨に変わった。にもかかわらず、鉄道各社は大雪に備えて運行本数を大きく削減しており、列車に乗れない人が駅構内にあふれた。 事態を重く見た国土交通省は、同月22日に鉄道各社と緊急の対策会議を開き、会社ごとの降雪による影響を発表した。運転見合わせによる影響人員が最も多かったのが東急電鉄。東横線、田園都市線、大井町線、池上線などで、合計84万8600人の通勤・通学の足に影響を与えた。 2年前の教訓から基準を厳格化 東急は2014年2月15日の大雪時に、東横線の元住吉駅構内で列車衝突事故を起こした苦い過去がある。事故を起こした列車は、降雪時に平常時と同じ時速70~80キロメートルで走っていた。雪のせいでブレーキ力も落ちていた。 「あのような事故は今後絶対に起こさない。速度規制や運転
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「上場よりも事業を安定的に伸ばし、収益につなげるのが先決だ」──。 10月9日に開催された事業戦略発表会。LINEの森川亮社長は年内の上場を見送った理由をこう説明した。LINEは11月にも、日米で株式公開するとみられていた。上場で得る資金を広告宣伝などに投じ、海外での利用者獲得を加速するためだ。だが9月22日、親会社の韓国ネイバーが年内上場の見送りを打ち出した。 突然の翻意について森川社長から、納得いく説明がされたとは言いがたい。うわさされるIT大手とのM&Aも「今は出資を受け入れるつもりはない」(森川社長)と否定。真相はやぶの中だ。 ここまで順調に飛躍し、まさに今が“旬”のLINE。しかしその収益構造を見るかぎり、ゲーム依存からの脱却はなかなか進んでいない。 ゲーム依存の収益構造 2013年12月期、LINE事業の売上高343億円の約6割を占めたのが、『LINE POP』などスマートフォ
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5月の中頃、ブルボン「プチ」シリーズのコンソメ味ポテトチップスが回収に追い込まれ、あわや不買運動に発展する寸前となった。ただし、場所はイスラム教徒が9割弱を占める、インドネシアでのことだ。 ことの経緯はこうだ。東京の大学に留学していた女性が、インドネシアで最大のコンビニチェーン、インドマレットに買い物に行ったことに端を発する。漢字が読める彼女は、そこで販売されていた「プチポテト コンソメ味」の裏側をみて衝撃を受ける。なんと「豚エキス」が含まれていたのだ。そこで早速、彼女はフェイスブックで同胞のムスリム(イスラム教徒)に警告を発した。 これを現地のオンラインニュースサイトなどが取り上げたため、騒動は燎原の火のように広まった。その過程で、「ブルボンが販売していたビスケットの原料に豚由来のものが含まれていたことが発覚」など、ややセンセーショナルな伝え方をされたことも油を注ぐ結果となった。 女子大
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――日本の水産物の資源状態についてどう思いますか。 日本各地でいろんな漁場を見せていただいたり、漁船に乗せていただいたりしています。「すギョいいっぱい獲れてる!」と思っても、実際はいつもより少ないということもあります。例年とどう違うのかは専門家や浜の方に聞くのが一番重要かなと思っているところです。 近年は日本近海の水温上昇とともに獲れるお魚の種類や旬自体が変わってしまっているとよく聞きます。たとえばサワラですね。西日本のお魚というイメージがとても強いですが、最近は三陸や日本海側の港にサワラが大量に水揚げされている光景を目のあたりにすることが多いです。漁師さんに聞くと「サワラなんてこっちでは以前はそうめったに獲れなかった」とおっしゃっていました。獲れる漁場が変わっているんですね。 旬がなくなっちゃう 多摩川のアユは秋に産卵するんですが、水温が下がりきらないので翌年の春に産卵することもあるらし
体の悪いところにピタッと貼り付けるだけで、病気の心臓や目や食道が元気になる。細胞シートは、そんな魔法のような、“生きた絆創膏”だ。 漫画かSF小説に出てくる夢物語に聞こえるかもしれないが、決してフィクションでも未来予想図でもない。治せなかった病気を細胞シートで治す再生医療の時代は、もう始まっているのだ。しかもこの日本において。 「細胞シートを使って、すでに多くの患者を治し始めています。何枚か重ねたり、血管を入れて厚い組織を作れるようになれば、もっと多くの患者を治せるでしょう。15~25年後には心臓、肝臓、すい臓、腎臓などを“丸ごと”作っちゃうようなところまで行き着くと思う。脳全体を作るのは何年も何年も先になるだろうけれども、不可能ではありません」 熱いまなざしで一語一語かんで含めるように説明してくれたのは、東京女子医科大学・先端生命医科学研究所長の岡野光夫教授。細胞シートの開発者で、ノーベ
長野県が男女とも長寿日本一になった。病院が多いわけではない。住民の検診の受診率が高く、健康に対する意識が高いことが押し上げた。これが純然たる理由だ。とかく夕張では、救急医療がないと命にかかわって、住民はかわいそうだといわれたが、不安をあおるだけでは住民の健康意識は変わらない。 ──ケア重視に変えました。 余裕がなかったこともある。最善の方法として、住民自身が健康づくりで医療負担を減らしていくしかなかった。住民が看護師や介護士の資格を取って起業し、24時間型の訪問看護ステーションを立ち上げてもいる。やってもらうのを待つのではなく、自分たちで動く。今、私は主に隣町で在宅ケアを手掛けているが、近隣施設四つを束ねてみた。一つだけでは大変でも、シェアするとスムーズにいくことが少なくない。 たまたま夕張は高齢率が高くて、いわば「2050年の日本の縮図」になっている。これから高齢化は大都市部で大変になっ
いよいよNTTグループが総力を挙げて、O2O(オンライン・ツー・オフライン)に乗り出してきた。 同グループは言わずと知れた国内最大の情報通信グループ。O2Oに関しては動きが鈍いと思われていたが、そんなことはなかった。ここにきて、一気に展開を始めた。しかも、西の地で――。 兵庫県西宮市。大阪と神戸の中間に位置するこの街は、高級住宅が立ち並び、関西の人にとってはあこがれの地としても知られている。 その地をNTTグループは選んだ。 レストランの順番待ちも必要なし 2012年10月、NTTグループは、阪急阪神グループ、博報堂と協業でモバイル会員向けO2Oサービス「SMART STACIA(スマート スタシア)」を始めた。同時に、12年10月から13年5月まで、会員を対象とした大規模O2O実証実験にも本格的に取り組んでいる。その実験の地の1つが、西日本最大級の商業施設「阪急西宮ガーデンズ」だ。 阪急
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