「大逆事件」資料 台風浸水から守る…那智勝浦の７５歳女性 : ニュース : 関西発 : YOMIURI ONLINE（読売新聞）台風１２号の豪雨災害に見舞われた和歌山県那智勝浦町市野々地区の民家に保管されていた明治期の大逆事件に関する貴重な資料を、住民女性が流入する水をバケツでかき出すなどして守った。女性は事件で獄死した関係者の親族で、資料の一部は１１月１日から、同町と隣接する新宮市の市立佐藤春夫記念館で公開される。 事件で無期懲役となり獄死した僧侶、峯尾節堂（１８８５～１９１９）は新宮市出身。連座した多くが冤罪(えんざい)だったという見方もあり、峯尾の親族で日本体育大名誉教授の正木健雄さん（８２）（東京在住）は名誉回復のため、関係者が交わした書簡や写真など約１００点の資料を収集してきた。 事件から１００年の昨年５月、同町に住む妹の義子さん（７５）が自宅兼喫茶・画廊に資料を展示し、「峯尾節堂資料館」を開設した。 ９月４日未明、近くの那智川が氾濫。停電した自宅で懐中電灯を探しに１階に下りた義子さんは、玄関に水が入り、
