「調べ遊び」。島根県松江市立揖屋(いや)小学校の図書館では最近、先生たちがこう呼ぶ遊びが、日常の光景になっている。 子どもたちが休み時間や放課後に、友だちと本や資料を探しては、何やら調べて面白がっているのだ。 国語で「ビーバーの大工事」という文を読めば、「もっと知りたい」と図鑑や百科事典で調べ、模造紙にまとめて教室に貼る。パンフレットの作り方を習えば、家で「家族紹介」を作ってくる。友だちと白地図に県名を書いたり、新聞を作ったり。「子どもたちの反応がすごくいい」と学校司書の門脇久美子さん(52)。 「学校図書館を教育の中心に据える」。旧東出雲町(現・松江市)の音頭取りで、町内の小学校3校、中学校1校のすべてに学校司書が配置されたのは2006年。揖屋小は翌07年、図書館を使った授業の研究を始めた。 全学級、週1度の図書の時間は、専任の司書教諭と学校司書に学級担任を加えた3人で担当。教科の調べ学