グローバル化の必要性は今や誰もが口にするようになった。だが、グローバル化はなかなか進まない。かつて海外に進出したこともあるし、海外企業とコラボを組んでもうまくいかなかったことがトラウマになっている例もあるようだ。今、日本半導体のグローバル化は嫌が応にも迫り来ている。好き嫌いを言っていられない。まず、海外企業の気持ちをつかむことが第一歩ではないだろうか。 私自身は10数年前から、海外の視点で日本を見るという作業を続けてきた。1990年代の初め手掛けていた英文誌Nikkei Electronics Asiaからその作業は始まった。この雑誌は韓国・台湾・シンガポール・香港という先端アジアの電子エンジニアを対象とした月刊誌だった。読者視点で記事を作るために自分もアジアのエンジニアから日本を見てどのような話題が受けるかをアジアの読者に取材して常にアジアの視点で日本を見るという仕事をしていた。 台湾を