西川善司の3DGE:徹頭徹尾GeForceづくしだったCES 2019のNVIDIA。AIも自動運転もテーマとしなかった理由は? ライター:西川善司 米ラスベガスで2019年1月8日に開幕したCES 2019だが,開幕前から各社がさまざまなイベントを行うのは通例となっており,NVIDIAは00日め(=開幕2日前)となる1月6日にプレスカンファレンスを実施した。 その内容の一部はすでに速報としてお伝えしているが,ざっくりカテゴリ分けするなら, GeForce RTX 2060発表(速報記事) G-SYNC関連アップデート(速報記事) ノートPC向けGeForce RTX 20シリーズ発表(速報記事) そのほか の4つに分けられるかと思う。 本稿ではこれらのテーマそれぞれを整理しながら,NVIDIAがCES 2019で何をしたのかについて考えていきたい。 今回の目玉はGeForce RTX 2
NVIDIA,物理シミュレーションエンジン「PhysX」をオープンソース化。AI分野における用途拡大を目指す 編集部:小西利明 北米時間2018年12月3日,NVIDIAは,物理シミュレーションエンジン「NVIDIA PhysX」(エヌビディア フィジックス,以下 PhysX)のオープンソース化を公式blogで発表した。PhysX SDKの最新版となる「PhysX SDK 3.4」のソースコードは,すでにGitHub上で公開済みとなっており,NVIDIAの開発者向けページからアクセス可能だ。 PhysXのオープンソース化を告知するNVIDIA公式Blog 忘れている,あるいはもともと知らないという人も少なくないだろうから,PhysXの歴史をごく簡単に紹介しておこう。 PhysXはもともと,スイスのチューリッヒ工科大学からスピンアウトしたベンチャー企業であるNovodeXが開発した,社名と同
AMDが2018年11月に発表した、7nmプロセス適用のx86サーバ向けプロセッサ「EPYC」と、GPU「Vega」。AMDのこの発表により、「現在上昇の一途にあるハイエンドプロセッサのコストが、低減していくのではないか」という期待の波が押し寄せている。一方で、アクセラレーター向けのオープンソースコードの品質に関する懸念も生じている。 プロセッサのコスト減に向けた期待 AMDが2018年11月に発表した、7nmプロセス適用のx86サーバ向けプロセッサ「EPYC」と、GPU「Vega」。AMDのこの発表により、「現在上昇の一途にあるハイエンドプロセッサのコストが、低減していくのではないか」という期待の波が押し寄せている。一方でこの発表により、最先端プロセス技術の収穫逓減(ていげん)の例が提示されたことで、アクセラレーター向けのオープンソースコードの品質に関する懸念が生じている。 EE Tim
NVIDIAのフアンCEOが日本で初披露、組み込みAI向け新製品「NVIDIA AGX」:人工知能ニュース(1/2 ページ) NVIDIAのユーザーイベント「GTC Japan 2018」の初日に行われた基調講演に、創業者兼CEOのジェンスン・フアン氏が登壇。組み込みAIを可能にする新たな製品ラインアップ「NVIDIA AGX」のローンチを発表するとともに、国内の製造業がAI開発プラットフォームとしてNVIDIAのGPUや開発プラットフォームを広く採用していることをアピールした。 NVIDIAのユーザーイベント「GTC Japan 2018」(2018年9月13~14日)の初日に行われた基調講演に、創業者兼CEOのジェンスン・フアン(Jensen Huang)氏が登壇。HPC向けGPUボードの新製品「Tesla T4」※1)や、組み込みAIを可能にする新たな製品ラインアップ「NVIDIA
2021-08-312018-09-14 NVIDIA、音声・動画・画像・レコメンダーのサービスを実現する、AIデータセンタープラットフォームを発表 NVIDIAは、推論アクセラレーターによって、音声、動画、画像およびレコメンダーのサービスを実現する、AIデータセンタープラットフォームを発表した。 このNVIDIA TensorRTTM Hyperscale推論プラットフォームには、同社の画期的なNVIDIA TuringTMアーキテクチャをベースにしたNVIDIA Tesla T4 GPUと新たな推論ソフトウェアの包括的なセットが含まれている。 エンドツーエンド アプリケーション向けに、より低いレイテンシで最高速の性能を発揮する、このプラットフォームにより、ハイパースケールなデータセンターにおいて、新しいサービスを提供することが可能になった。たとえば、検索クエリへの対応では、可能性のある
AI推論向けGPU「Tesla T4」や「Xavier」ベースの開発環境など,新発表が相次いだ「GTC Japan 2018」基調講演レポート ライター:米田 聡 GeForce RTX 20搭載カードを掲げるJensen Huang氏(CEO,NVIDIA) 2018年9月13日と14日,NVIDIAは,同社主催のAI関連開発者向けイベント「GTC Japan 2018」を東京都内で開催した。初日の13日には,NVIDIAのCEOを務めるJensen Huang(ジェンスン・ファン)氏が基調講演に登壇し,複数の日本企業との協業や,新製品の発表を行った。 例によって,講演そのものではゲームグラフィックスに関わる話はなかったのだが,日本で開かれたGTCとしては異例なほど多くの新製品が発表となったので,簡単に概要をまとめてみたい。 TurungアーキテクチャベースのAI推論向けGPU「Tesl
西川善司の3DGE:GeForce RTX 20はレイトレを使わなくてもGTX 10世代より2倍以上速い? 突然出てきた追加情報を考察する ライター:西川善司 gamescom 2018に合わせて新世代GPUシリーズであるGeForce RTX 20を発表したNVIDIAが,22日になって追加情報を3つ開示した。具体的には, DLSSのアンチエイリアシングを使うとGeForce RTX 20の性能はすごいですよ DLSSを活用すれば4K&HDR/60fpsのゲームプレイが余裕ですよ AnselがGeForce RTX 20シリーズに対応しますよ というものだ。 非常に限定的な内容なのだが,今回は,これらの情報開示が何を意味するのかを考察してみたいと思う。 追加情報(1)DLSSのアンチエイリアシングを使うとGeForce RTX 20の性能はすごいですよ 8月23日掲載の記事でもお伝えした
西川善司の3DGE:GeForce RTX 20なぜなに相談室(gamescom 2018版) ライター:西川善司 リアルタイムレイトレーシング専用の「RT Core」を採用した世界初のGPUアーキテクチャ「Turing」(テューリング)。それを採用する新世代GPUたるGeForce RTX 20シリーズがついに発表となった。 GeForce RTXシリーズのラインナップや現時点で判明しているスペックといった基本的な話は速報記事,「そもそもRT Coreって何?」といった技術的な側面については筆者の連載バックナンバーを参照してもらうとして,今回は,GeForce RTXシリーズについて現時点(※ドイツ時間2018年8月21日時点)で判明している情報から考察した内容を,「想定問答集」的にまとめてみることとしたい。 なお,本稿では「GeForce RTX 2080 Ti」「GeForce RT
2021-09-032018-08-13 NVIDIAのVRソリューションHolodeck、エンジニアリング・建設向け新機能を追加 NVIDIA は、8 月 13 日よりカナダのバンクーバーで開催している SIGGRAPH カンファレスにて、VRソリューション「NVIDIA Holodeck」の新機能を公開する。 追加された機能は以下の通りだ。 Holotable レビュー、回転および分割のためのツールを使い、podium 上のスケールモデルを机上に表示可能。Materials を使って Autodesk 3ds Max および Maya で作成されたモデルのレイヤを切り替えることできるため、階別および全階のフロアープランをより柔軟に見渡すことができる。 スケールモデル上での照明の大幅変更も可能であるため、それぞれのデザインで光と影の関係を確認することが可能だ。 ワークフローの向上 Das
NVIDIA,「Quadro RTX」を発表。「世界初のレイトレーシングGPU」 編集部:佐々山薫郁 ライター:米田 聡 北米時間2018年8月13日,SIGGRAPH 2018においてNVIDIAは,「Quadro RTX」シリーズを発表した。同社のJensen Huang(ジェンスン・フアン)CEOは,新世代GPUコア「Turing」(テューリング)搭載の新世代Quadroを,「史上初のレイトレーシングGPU」と位置づけている。 Quadro RTXカードを掲げるJensen Huang氏 Turingは,186億トランジスタを754mm2という巨大なシリコンダイに統合するGPUだ。Pascal世代で最もCUDA Core数の多かった「Quadro P6000」の3840基と比べて1.2倍,「GeForce GTX 1080」の2560基と比べると1.8倍という規模感になる。 Pasc
画像に透かしを入れることが無意味に。NVIDIAがノイズも透かしも除去できる技術を開発2018.07.14 22:0026,668 たもり 便利な技術ではあるけれど…。 写真の無断転載を防ごうと、今のフォトグラファーたちはすでに苦しい戦いを強いられています。しかし、NVIDIA(エヌビディア)の新技術によって、オンライン上の写真を守ることはさらに難しくなりそう。というのも、NVIDIAは写真に施されたテキストや透かし、そしてノイズを取り除くことができる人工知能を開発したからです。 先日、NVIDIAはフレームを補完して滑らかなスローモーションを生成する技術を発表しました。これは正しいアウトプット(正しいスローモーション動画)を理解できるように、あらかじめ何千もの動画を学習していました。 しかし今回、NVIDIAとMITそしてフィンランドのアールト大学の研究者らは、同じ画像を2バージョン(ど
リリース当初と比べてコンテナ数が3倍以上に――NVIDIAが「NVIDIA GPU Cloud(NGC)」で利用できるHPCコンテナを拡充:GPUアクセラレーテッドHPCおよびAIのデプロイのスピードアップを支援 NVIDIAのGPU対応クラウドプラットフォーム「NVIDIA GPU Cloud(NGC)」で利用できるディープラーニングやHPC、可視化といった分野のソフトウェアコンテナ数が、NGCのリリース当初と比べて3倍以上の35個に増えた。 NVIDIAは2018年6月25日(米国時間)、ドイツのフランクフルトで開催された「International Supercomputing Conference」で、同社のGPU対応クラウドプラットフォーム「NVIDIA GPU Cloud(NGC)」で利用できるディープラーニングやハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)、可視化といった分
GPUベースのAIが携帯電話ネットワークを支える? NVIDIAが次世代ネットワーク「5G」への取り組みを紹介 ライター:塩田紳二 次世代の携帯電話ネットワークである第5世代移動通信環境(以下,5G)の実用化に向けた動きが加速している(関連記事)。去る2018年6月14日には,標準化団体により「5G New Radio」(5G NR)と呼ばれる標準仕様の策定が完了したという発表もあり,2020年のサービス開始に向けて,今後もさまざまな動きが報じられていくことだろう。 Soma Velayutham氏 その6月14日,NVIDIAは,東京都内にある日本法人オフィスで5Gへの取り組みに関する記者説明会を行った。GPUメーカーのNVIDIAが,携帯電話ネットワークの取り組みと言われてもピンとこないという読者は多いと思うが,同社によれば,研究開発段階にある5GでもGPUコンピューティングが利用され
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く