Armが同社の技術開発を披露する「Arm TechCon 2019」を開催した。このプレスリリースからArmの方向性を考察してみる。 連載目次 ソフトバンクグループ(ビジョンファンド)に買収された後、Armの業績は振るわないように見える。あまねく世界中にArmコアを搭載された装置が出荷されて続けていることは以前と全く変わらないにもかかわらずだ。実際、MicrosoftもArmベースの独自SoC「Microsoft SQ1」を搭載した「Surface Pro X」を発表するなど、Armコアの勢力拡大が続いているように見える。 業績の低迷については、アナリストの方々がすでにいろいろと書いているのでそちらを参照していただきたいが、おおむね「過大な先行投資」という意見にまとまるようである。 何にお金を使っているのか? ご存じの通り、Armは自社で工場を持つどころか、モノとしての半導体製品を作る会社